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ブシロード<7803>は、11月14日、2025年6月期の第1四半期(7~9月)の連結決算を発表、TCGユニットやライブエンタメユニットが順調に推移したことや、MDユニットが過去最高売上を達成したことで増収となった。
なお、経常損益が赤字計上となっているのは、為替差損6億5500万円を営業外費用として計上していることによるものとなる。
売上高122億7300万円(前年同期比5.9%増)
営業利益5億1000万円(同17.8%減)
経常損益600万円の赤字(前年同期7億7000万円の黒字)
最終利益5900万円(前年同期比80.2%減)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
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◆エンターテイメント事業
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売上高107億6700万円(前年同期比8.8%増)、セグメント利益4億4800万円(同24.0%増)
①TCG(トレーディングカードゲーム)ユニット
全体として順調に推移した。「カードファイト!! ヴァンガード」は、前期に引き続きTVアニメ新シリーズが好評を博している。また、9月20日に展開開始となった「hololive OFFICIAL CARD GAME」(企画・開発:カバー<5253>、販売・運営協力:ブシロード)も順調な初動となった。②コンテンツユニット
モバイルゲーム1タイトルをクローズし、赤字幅を縮小したことにより全体としては堅調に推移した。8月8日に発売したビジュアルノベルゲーム『少女☆歌劇 レヴュースタァライト舞台奏像劇 遙かなるエルドラド』はSteamにて高い評価を得て、順調な初動となった。また、デジタルゲームに捉われないIP創出・展開を目的として、名称をデジタルコンテンツユニットからコンテンツユニットへ変更した。③ライブエンタメユニット
前四半期に引き続き順調に推移した。7月27日・28日に武蔵野の森総合スポーツプラザにて開催したMyGO!!!!! 6th LIVE「見つけた景色、たずさえて」では海外からも多くの方が来場した。また上海でのライブイベントも好評を博し、海外展開も順調に進行した。④MD(マーチャンダイジング)ユニット
主に中国にてキャラクター雑貨の売上が増加したことや、グッズショップなどとのコラボ催事が国内外で増加したことが影響し、好調に推移した。⑤アドユニット
イベント運営・制作やアニメ委員会への出資などを通じてグループ事業全体の規模拡大に引き続き貢献した。また、映画「劇場版すとぷり はじまりの物語~Strawberry School Festival!!!~」の配給をブシロードムーブが担当した。 -
◆スポーツ事業
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売上高15億600万円(同10.6%減)、セグメント利益6200万円(同76.1%減)
スポーツユニットは、「新日本プロレス」「スターダム」ともに観客動員数が軟調に推移した。「新日本プロレス」では「ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 34」を、「スターダム」では「5★STAR GP 2024」を開催した。
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■通期業績予想は変更なし
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2025年6月期通期の連結業績見通しは、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高490億円(前期比5.9%増)
営業利益20億円(同126.6%増)
経常利益20億円(同5.4%増)
最終利益10億円(同24.2%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高462億6200万円、営業利益8億8200万円、経常利益18億9800万円、最終利益8億400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803