【ゲーム株概況(3/16)】バークレイズが目標株価引き上げのスクエニHDが大幅高 マーベラスは特損計上による純利益減額を嫌気
3月16日の東京株式市場では、日経平均株価は小反落し、前週末比8.19円安の1万9246.06銭で取引を終えた。1万9000円台乗せで目先過熱感が強まっているほか、日銀の金融政策決定会合や米FOMCなどが今週開催ということで、その結果待ちという様子見気分も強い。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、大手ゲーム株に買いが集中し、SAPは軟調な推移の銘柄が目立った。大手ゲームについては、バークレイズ証券が目標株価を3100円から3400円に引き上げたスクウェア・エニックスHD<9684>が大幅高したほか、カプコン<9697>の上げも目立つ。
SAPで、この日唯一といっていい大幅な少々を演じたのがKLab<3656>だ。目先は新たな材料が浮上したわけではないが、『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』がApp Storeの売上ランキングで、昨年10月以来のTOP3復帰を果たす(関連記事)など好調な推移を見せており、株価も昨年8月の高値からの中期での下落トレンドから明らかに変化を見せつつある。
一方、下げがきついのは、アクロディア<3823>、シリコンスタジオ<3907>、ケイブ<3760>、オルトプラス<3672>など。いずれも直近動意づいた経緯のある銘柄で、全体市場の様子見気分が強まる中、利益確定の売りに押される展開となっているようだ。
なお、マーベラス<7844>は前週末に業績予想の修正と、ジー・モードの買収を発表し、その動向が注目されたが、この日は当期純利益の特損計上による下方修正を嫌気した売りが優勢となった。
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■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 設立
- 1975年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3563億4400万円、営業利益325億5800万円、経常利益415億4100万円、最終利益149億1200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9684