【ゲーム株概況(3/18)】DeNAと任天堂がともにS高比例配分に アクセルマークも一時S高と買いが波及 gumiは続落で1300円台前半に
3月18日の東京株式市場では、日経平均株価は続伸し、前日比107.48円高の1万9544.48円で取引を終えた。前場は前日終値を挟んでのもみ合い推移が続いたものの、14時に日本政府観光局(JNTO)が2月の訪日外客数(推計値)を前年同月比57.6%増の138万7000人と発表したことを契機に大引けにかけて上げ幅を拡大した。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、今日はなんと言っても、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>と任天堂<7974>の動きが最大のトピックだろう。17日に業務資本提携を発表し、任天堂のIPを活用したスマートデバイス向けゲームアプリを共同で開発し、運用していくとした両社は、朝方から買いが殺到。両社とも買い気配のままの推移となり、ストップ高比例配分となった。
また、任天堂が新しいゲーム専用機プラットフォーム「NX」についても発表したことで、いわゆる任天堂関連銘柄も買われ、トーセ<4728>がストップ高。ミツミ電機<6767>やホシデン<6804>、シライ電子<6658>、ユビキタス<3858>なども買われた。
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SAPなどゲーム関連株で、買いが波及したのが、アクセルマーク<3624>だ。同社は、DeNAの『キングダム –英雄の系譜–』の開発を担ったこともあり、一時ストップ高となるなど思惑買いを集める格好となった。ほか、グリー<3632>も大幅高しており、一部連想買いが入っているようだ。
そうした材料とは別個に動いたのが、KLab<3656>だ。同社は今春提供予定の『BLEACH Brave Souls(ブリーチ ブレイブソウルズ)』の事前登録者数が10万人を突破したことを発表(関連記事)したことが好感された。また、シリコンスタジオ<3907>も急反発したが、同社は2万円目前まで迫った3月上旬から1万円処まで調整してきたことに加え、来月4月13日に上場後初となる第1四半期の決算発表を予定していることも見直し買いにつながっているもようだ。
半面、gumi<3903>が大幅続落し、1300円台前半まで値を下げたほか、イグニス<3689>やマーベラス<7844>も安い。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974