12~2月期の決算発表が本格化…ゲーム・ネット関連株も続々開示 来週13日にシリコンスタジオが第1四半期、14日にはケイブが第3四半期決算を発表

12~2月期の決算発表が本格化し、いよいよゲーム・ネット関連株の決算発表も今週から続々と行われる。この期は、2月、5月、8月、11月に該当する決算期であり、一般的には小売関連銘柄の決算集中期として認識されているが、発表を行うゲーム・ネット関連株も少なくない。

下の表は、主なゲーム・ネット関連株の決算スケジュールをまとめたものになる。先日掲載した「2015年1~3月のゲーム関連株動向」(関連記事)で、上昇率1位と2位だったアクロディア<3823>、メディア工房<3815>や、逆に下落率が最も大きかったブロッコリー<2706>も含まれるなど、市場注目度の高い銘柄が意外と多い。

中で関心が強く集まりそうなのは、今回、上場後初の決算(第1四半期決算)発表を13日に行うシリコンスタジオ<3907>だろうか。ゲーム開発用ミドルウエアや自社コンテンツ、開発受託、人材派遣などを手掛けている同社だが、上場時に開示している2015年11月期の業績予想は売上高92億7700万円(前期比15.2%増)、経常利益8億8700万円(同6.6%増)、当期純利益5億3200万円(同4.9%増)となっている。直近IPO銘柄の決算発表というと、gumi<3903>の決算発表前の業績予想下方修正の残像もあり、発表前後に思わぬ方向に動意づく可能性もあるが、ここでひとまず安心感をもたらせるかどうか、注目されるところだ。

また、直近の値動きや話題から注目を集めそうなのが、ケイブ<3760>だ。新作アプリ『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~』のiOS版配信開始(関連記事)が株価を大きく刺激している同社だが、14日に第3四半期決算を発表する。ちなみに第2四半期までの実績は、売上高8億400万円(前年同期比7.9%減)、営業損益2億3200万円の赤字(前年同期1億6900万円の赤字)、経常損益2億3200万円の赤字(同1億7000万円の赤字)、四半期純損益2億8000万円の赤字(同1億8800万円の赤字)と減収・赤字幅拡大となっている。また、ネイティブゲームについても直近で『ジャグラー×モンスター』のサービス終了を発表(関連記事)しており、ややネガティブな印象が強い。そのため、今回の第3四半期決算では、第3四半期期間(12~2月)でQonQでの改善傾向が見られるのかなど、ポジティブな要素が見受けられるのかどうかが1つの注目ポイントとなってこよう。
 
(編集部:柴田正之)
 
発表予定日
コード 会社名 決算期末 種別
4月7日 3678 メディアドゥ 2月 本決算
4月8日 3711 創通 8月 2Q
4月8日 4728 トーセ 8月 2Q
4月8日 4763 クリーク・アンド・リバー社 2月 本決算
4月10日 2459 アウンコンサルティング 5月 3Q
4月10日 2706 ブロッコリー 2月 本決算
4月10日 3791 IGポート 5月 3Q
4月10日 3815 メディア工房 8月 2Q
4月13日 3810 サイバーステップ 5月 3Q
4月13日 3907 シリコンスタジオ 11月 1Q
4月14日 2404 鉄人化計画 8月 2Q
4月14日 3627 ネオス 2月 本決算
4月14日 3760 ケイブ 5月 3Q
4月14日 3823 アクロディア 8月 2Q
株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高69億6300万円、営業利益2億4300万円、経常利益2億1300万円、最終利益25億7900万円(2023年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
企業データを見る
シリコンスタジオ株式会社
http://www.siliconstudio.co.jp

会社情報

会社名
シリコンスタジオ株式会社
設立
2000年1月
代表者
代表取締役社長 梶谷 眞一郎
決算期
11月
直近業績
売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3907
企業データを見る