【アプリ調査】街作りゲーム『ランブル・シティ』の「街たてマッチ」で24時間戦ってみた…“人口を競い合う”未曾有の近代的PvPがもたらした緊張感


コロプラ<3668>は、スマートフォン向け街作りシミュレーションゲーム『ランブル・シティ(Rumble City)』(以下、『ランブル・シティ』)のリリースを2015年春に予定している(4月9日にリリース)。今回「Social Game Info」では、『ランブル・シティ』を特集した連載記事を3回に渡って掲載。第3弾では、ライバルたちと繰り広げるマルチプレイ対戦モード「街たてマッチ」にスポットを当てていく。


※ゲーム画面のキャプチャは開発中のものです
※ゲームの仕様は変更となる場合がございます。


 

■24時間戦ってみた



『ランブル・シティ』は、昨年末に発表された同社新作3タイトルのひとつ(関連記事)で、建物の配置によって街の発展状況が変わる本格派の街作りゲーム。プレイヤーは、大富豪・ビルバンクスの後継者の座をかけ、たくさんの人が住む世界一の街を作っていく。なかでも特筆するべきなのが、街作りゲームでは未曾有のライバルたちと繰り広げるマルチプレイ対戦モード「街たてマッチ」が搭載されていること。
 
「街たてマッチ」では、最大4人のプレイヤーが同じエリア内で一斉に自分の街を作っていき、一定の制限時間内に最も人口が多かったプレイヤーが勝利となる
 
各プレイヤーは、マップ上の4隅から街作りを始めて行くのだが、最終的には相手エリアの近くにも建物を置いたり、はたまた買収したりなど、思考を巡らせながらもリアリティ溢れる近代的PvPがリアルタイム進行で楽しめる。なお、報酬はシングルプレイにおける土地拡張や限定建物などで使用できる「スターコイン」がもらえる。
 

そこで今回は、「Social Game Info」から筆者の原(赤)と編集部S(緑)、T(青)、O(黄)の4人で実際に「街たてマッチ」で対戦してみた。制限時間は30分から部屋ごとに決まっているのだが、今回はなかでも長期戦が楽しめる“24時間”をチョイス! 丸1日かけて行われた「街たてマッチ」の模様を絡めながら、基本的なルールやテクニック、魅力について紹介していこう。


 

■1日目 – 戦況を変える「イベントスロット」の存在


時刻は日も暮れ始める某平日の17時。24時間部屋を作り、各自に入室番号を渡してスタートした。さて、はじめは各々マップの4隅から街作りを始めて行くため、一切邪魔されることがなく、通常モードと同様にオフィスを中心に住宅を建てて堅実に人口を増やしていく。
 

▲開始直後の筆者の街。


前回の記事でも伝えているように、『ランブル・シティ』では建物の配置により、ほかの建物に対して大小様々な影響が及ぶのも特徴。たとえば、住宅の近くに公園を置くと、その環境の良さから人口が増加、あるいはお店同士の相乗効果で売上として貰える資金(コイン)が増加するなど、本作ではパズルゲームの如く、つねにベストな街のレイアウトを追求することができる。

しかし、当然ながら風力発電機や工場の隣に住宅でも建てようものならば、煙や騒音の問題で人口は減ってしまう……。とはいえ、「街たてマッチ」では、他プレイヤーの敷地が近づくことで、その自身が建てた工場をあえて他の住宅近くに置いて人口を下げるなんてこともできるのだ。
 
このように「街たてマッチ」では、他プレイヤーの動きも考慮しながら建物を配置していくため、通常のシングルプレイ以上にやり応えが増す。ちなみに、建物を移動する際に費用などは一切発生しないため、好きなタイミングで自由自在に建物を動かすことが可能だ。また、基本的には、全員が同じベースの手持ち(コイン)で始まるが、時間が経過するにつれて、シングルプレイの街で建てた建物が振り込まれていく。そのため、シングルプレイの街でより能力の高い建物を建てておくと、PvPのときに有利になることもある。


▲相手と自分の建物の区別がつくように、プレイヤーごとに色分けされている。

 
さて、時刻は19時を過ぎ2時間が経過。みな仕事の合間にチクチク進めているため、まだ劇的にリードしている者はいないが、それぞれ街らしい街が出来ている様子。

と、ここで突然の「イベントスロット」が開始。
 

▲突然出てきた「イベントスロット」。

 
「街たてマッチ」では、各プレイヤーに様々な影響を及ぼす「イベントスロット」機能が導入されている。その内容は、誰かのコインが半分になったり、建物が爆発したり、買収できたりと、一気に流れを変えるシステムとしての見せ場を持つ。もちろん自分の建物が爆発してしまったときの衝撃たるや悲しいものがあるが、ほかの人が同じ目にあったときは思わずニヤケてしまうのが正直なところだ。
 



▲バラエティに富んだ内容の「イベントスロット」


なお、「街たてマッチ」中はいつでも通常モードのシングルプレイに戻れるのも嬉しいポイント。あらかた「街たてマッチ」住宅や商業施設を建てて、完成するまでの時間をシングルプレイに戻って有効活用するなど、街作りを二軸で楽しめるのは『ランブル・シティ』ならでは
 

さて、途中OとTの建物が爆発したり、筆者のコインが5000増加したり、Sのフラワーショップを奪ったりして、何だかんだで日付変わってもやり続け、午前2時の段階で現在1位! もうほかの人たちも寝ている頃だし、まあ抜かされることも無いだろうと安心して寝床につくことに……。


 

■2日目 - この街々には色々な思惑や感情が渦巻いている


2日目。昨晩(というか今日)、ついつい深夜まで人口増やしていたため少し遅めの起床。眠い目をこすりながらすぐさま「街たてマッチ」の状況を確認……って



おいいいいぃいいい!! O(黄)に抜かされてるぅうう!! 自分が爆睡している間に颯爽とOが1位に躍り出たというのだ。「街たてマッチ」の24時間、本当に油断ならないぜ……。

と、ここに来て仕事多忙につきSの動きが鈍る。ちなみに人口が0になっているのは、誰かが道路ひとつを買収して住宅にエネルギーを行き渡らなくさせたのが原因。そ、そんなセコイ…じゃなかった、テクニックもあるのかと感心しつつも、若干の恐怖も覚えた。『ランブル・シティ』の「街たてマッチ」、なんだか普通のPvPとは訳が違う。この街々には色々な思惑や感情が渦巻いているよ。いや、マジで。

……さて、残り8時間を過ぎて、「街たてマッチ」の魅力を十二分に痛感した頃、気づけば他プレイヤーとの敷地の距離もグッと近づいてきた。そして、このタイミングから怒涛の買収劇が始まる。というのも、筆者のメイン住宅街を支える公園が、イベントスロットの罠によりTの物になっていたのだ。もちろん他プレイヤーのものになっているため、周囲住宅の人口が増えるという恩恵も受けられるわけなく、筆者の人口にも多大な影響が生じているため買収を決意。
 

買収にはコインが必要だが、どんどん金額を積み上げていくことで最大80%まで成功確率を上昇させられる。ただし、基本的には成功するかしないかはランダムとなるので注意。ちなみに、工場など悪影響のある建物で、買収する建物の価値を下げると価格も下がり、買収しやすくなるのもテクニックのひとつ。そして、無事、Tの公園の買収に成功!(もとは筆者のでしたがね!)
 

 
 
と、公園買収劇がひと段落する間もなく、今度は気づけばTが筆者の敷地に侵入しに来ているではないか!? のんきにTは住宅と公園の組み合わせで人口を稼いで……ん? ちょっと待てよ。これ、公園が自分の敷地にはみ出ている……ということは……
 

▲え、(相手の)公園が自分の敷地にはみ出ているので……
 

▲ソイッ!(住宅を建てる)


おおー、Tの公園の恩恵を受けることが出来るじゃん! 加えてふたつもあるため、あっという間に住宅街をランクアップ出来てしまった。相手による思わぬ配置を利用して勝ち上がっていくのも本作ならではか。しかし、さすがにTも気づいたのか早々に公園を移動させて、元あった場所には住宅に何の影響もない商業施設に置き換えてきた。これらすべてのアクションを、当然相手もリアルタイムで行ってくるため、なかなかの臨場感が味わえる。
 
だが、ここで筆者も引き下がることはなく、住宅に悪影響を与える風力発電機をTの敷地ギリギリに“わざと”配置して、住宅の人口を減らしつつも、これ以上入って来られないようにバリケードの如く置いてやった!
 

▲デデーン!

すると Tは風力発電機の周りの建物をそそくさと倉庫に片付けはじめて、また別のところに住宅を設置し直したのだ。まあしかるべき行動のひとつで少々やられたこっちは「あ、移動しやがった!?」なんて残念にも思えたが、自分が設置したことにより、こうもダイレクトに他プレイヤーが動いてくれるのかと思うと、滑稽でもあり、嬉しくもあり、言い知れぬ快感を覚えてしまった。

なんてTとの攻防戦を繰り広げているなか、Oがそそくさと自分の街を拡大していき、気づくとぶっちぎりの1位に。筆者は惜しくも2位、Tが3位、Sが4位となった。
 

当初3人には「これ記事のために遊ぶものだから、もう適当でいいっすよww」と伝えて、彼らも「あ、そうだねーww」って話していたにも関わらず、なんかみんなガチになっていた……。そうさせたのは、『ランブル・シティ』の「街たてマッチ」における「負けてたまるか…」と思わされる空気感と、相手がリアルタイムに動いている様から見られる“隙”。全員、時間が経てば経つほど行動がアグレッシブになっていった。いやはや、これは遊びじゃなかった。
 

▲ちなみにOは、Sの街の侵略を進行していた。恐ろしや。


 

■PvPの新しい形を提示…本当にブッ飛んだゲームアプリ


前述しているように、「街たてマッチ」の面白みはリアルタイムで進行する他プレイヤーの行動にある。「ここに邪魔な建物を置いたらどう思うだろうw」「お、移動してる移動してるw」といったふうに、いま相手がどういう風な感情でゲームを遊んでいるのか、画面越しから感じ取れる。

相手の行動を読み取ることができると、戦略的に建物を動かしたり、邪魔したりと先手を打つこともできるが、もちろん4人対戦のため、ひとりに集中していると別のところから建物を買収されるなんてことも。そういう意味では、「街たてマッチ」はこれまでのPvPとは一線を画するルールとテクニックで白熱したバトルが味わえる。

今回の記事で『ランブル・シティ』の連載は終了するのだが、開発者の話を聞いて一通り遊んでみた結果、真面目な街作りゲームを備えつつも、他社タイトルよりも突き抜けた一本であると感じた。何よりも「街たてマッチ」では、誰もが「街作りゲームで対戦って成立するのか…」と思ったものだが、これが実際に成立して、言わばPvPの新しい形をも提示したのだ。本当に意欲的な作品で、本当にブッ飛んだゲームアプリ。ぜひ、これは体験してほしい。(でもハマりすぎにはご注意!)
 
(編集部 原孝則)
 


 

■現在、事前登録を受付中! リリース済み


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【事前登録で入手できるもの】
■ゲーム内ポイント「20ダイヤ」
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© 2015 COLOPL, Inc.
株式会社コロプラ
https://colopl.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社コロプラ
設立
2008年10月
代表者
代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
決算期
9月
直近業績
売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3668
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