創通、第2四半期は5.8%増収ながら25.6%の大幅営業減益に…新番組プロデュースの集中でメディア事業のコンテンツ投資償却額が増加

創通<3711>は、4月8日、2015年8月期の第2四半期累計(9~2月)の連結業績を発表、売上高125億3900万円(前年同期比5.8%増)と増収ながら、営業利益16億7900万円(同25.6%減)、経常利益16億2300万円(同28.7%減)、四半期純利益10億700万円(同比26.1%減)と大幅減益となった。
 

新番組のプロデュースが第2四半期連結累計期間に集中し、コンテンツ投資の償却額が前年同期に比べ増加したことと、就職情報事業を行う子会社ジェイ・ブロードの新卒採用の就職活動開始時期が12月から3月に変更となり、収入の大半が第3四半期以降に後ろ倒しになること、がその主な要因としている。

また、各セグメントごとの状況は以下の通り。

①メディア事業…売上高91億6900万円(前年同期比12.7%増)、営業利益2億7000万円(同57.2%減)
継続番組の「それいけ!アンパンマン」「カードファイト!!ヴァンガードG」などのほか、「ガンダムビルドファイターズトライ」「ガンダム Gのレコンギスタ」「SHIROBAKO」「神様はじめました◎」「美男高校地球防衛部 LOVE!」など20作品の新作テレビアニメーション番組などについてのプロデュースを計画通り実施。遊技機およびゲーム等のキャラクターグッズの広告収入も予定通り推移した。その一方で、利益面では、前述の要因により、大幅減益で着地。ただし、同社では売上高同様に期初の予定通りの営業利益は確保したとしている。

②ライツ事業…売上高は29億9600万円(同10.9%減)、営業利益14億2100万円(同13.1%減)
ゲームの主流がスマホゲームに急速に移行する中、「ガンダム」シリーズにおいても携帯ゲームやコンシューマーゲームの版権収入が減少。スマホゲームやオンラインゲームの増加ではカバーできず、計画対比で売上高・利益とも予想を下回った。しかし、「ガンダムビルドファイターズトライ」「ガンダム Gのレコンギスタ」の放送や、機動戦士ガンダム35周年イベントなどの影響により、既存カテゴリーの商品化の版権収入が特に海外において伸長し、3月に劇場公開した「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の寄与も期待され、第3四半期以降での挽回を見込むとしている。

③スポーツ事業…売上高は3億7200万円(同4.2%増)、営業利益3500万円(同3.6%増)
おおむね期初の予定通りに推移した。

なお、2015年8月期の予想については、従来予想から変更なく、売上高250億円(前期比12.1%増)、営業利益37億5000万円(同11.1%増)、経常利益37億5000万円(同12.7%増)、当期純利益22億4000万円(同10.5%増)を見込む。
 
株式会社創通
https://www.sotsu.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社創通
設立
1965年10月
代表者
代表取締役社長 難波 秀行
決算期
3月
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