セガゲームス セガネットワークス カンパニーは、本日(5月8日)、新作ゲームアプリ『モンスターギア』のメディア向け先行体験会を開催した。
『モンスターギア』は、最大4人で協力し、立ちはだかる巨大モンスターと戦うハンティングアクションRPG。それぞれに固有のモーションが用意された150種類以上のモンスターは、こだわりぬいた3Dモデルで制作。プレイヤーは、大剣、双剣、ランス、ハンマー、弓という特徴の異なる5種類の武器を使い分けて、モンスターを撃破していく。
当日の体験会では、本作の醍醐味でもある4人で強大な敵と戦うマルチプレイを体験。既視感たっぷりのタイトルかと思えば、ハンティングアクションRPGの名にぴったりな痛快な内容が楽しめた。本稿では、セガゲームス渾身の新作アプリに迫る。
■“ハンティングアクション”を3つの要素で最適化
はじめに体験会では、『モンスターギア』の開発プロデューサー・中村泰良氏が同作の概要について語ってくれた。中村氏と言えば『サカつくシュート!』のプロデューサーも務めているが、本作の意気込みについて「私は数多くのアプリを世に出したわけではないですが…」と前置きしながらも、「非常に自信のある作品。間違いなく最高傑作です」と豪語した。
『モンスターギア』(愛称込めて、ここからは『モンギア』で)のコンセプトは、ずばり“スマホ時代のハンティングアクションRPG”。スマホ時代とは、スマートデバイスで遊ぶことを前提に“最適化”したということ。おもに最適化は下記の3つとなる。
【最適化①】カンタン操作
スマホ向けのアクションゲームは、どうしても両手持ちで複雑な操作が生じてしまうもの。そこで『モンギア』では、基本操作を「ガード」「通常攻撃」「特殊攻撃」の3つのボタンに最適化した。
【最適化②】固定視点
『モンギア』では、登場するモンスターとハンターをフル3Dで表現している。当然、3Dで作られているため、ゲームとして視点を変更することも可能だったが、あえて重さを感じさせないような意味合いを込めて、固定視点を採用したという。これにより、マルチプレイではハンター4人とモンスターが常に表示されるため、従来のスマホゲームとはまた違った盛り上がりが期待できるようだ。
【最適化③】1ミッション5分
スマホで遊ぶユーザーに併せて、1ミッション5分程度で終わるスピーディーな展開を実現。これら3つの最適化を行ったことで、いつでもどこでも誰とでも、すぐに盛り上がられるハンティングアクションRPGが完成したという。
▲ゲームの目的はシンプルで、最強のギア(装備)を集めていくもの。集め方はバトルを通してモンスターからドロップしたり、ガチャを回したりするふたつの方法。プレイヤーはギアを集めて最強のハンターを目指していく。
▲ハンターのモデルもフル3Dで制作。リリース時に登場するのは150種類。部位には頭、体、手足、武器の4つが存在し、これらを組み合わせることで1億通りの組み合わせが可能となっている。
▲リリース時には、武器は5種類が用意されている。各武器によって異なる立ち回りが可能となり、マルチプレイでもそれぞれ活躍できる場面も存在。
▲モンスターもフル3Dで、かつすべてにモーションが備わっている。リリース時には150種類が登場。
■4人が同時に足踏み揃えて攻撃を叩き込む痛快さ
ここからは、体験会に移った。当日は『モンギア』Tシャツを着たコンパニオンのお姉さんが同席して、基本操作を教えてくれたり、マルチプレイを一緒に遊んでくれたりした。
最初のチュートリアルでは、フレンチブルドックのキャラクター「ポテト」がゲーム概要について解説してくれる。前述しているように、バトルでは最大4人のハンターが登場し、画面下にある「ガード」「通常攻撃」「特殊攻撃」の3つのボタンを駆使して、立ちはだかる巨大モンスターと戦っていく。
基本は「通常攻撃」をタップして、敵にダメージを与えていく。コンボ数を稼いでいくと、「特殊攻撃」における効果も上がっていくため、的確なところで強力な一撃を与えていくのがベスト。コンボ数は敵による1回の攻撃につき、4人全員がダメージを当たってしまうと途切れてしまう。言うなれば、たとえひとりでもガードしていればコンボ数は継続するため、マルチプレイでは仲間の行動に一喜一憂することが本当に多い。
▲冒険をサポートしてくれる「ポテト」。表情が豊かでプレイヤーを楽しませてくれる。
語尾は「ブヒ」。なんでもフレンチブルドックの鳴き声なんだとか、そうでないとか。
ちなみにガードは、敵のモーションを見極めて、タイミングよく決めることができればジャストガードが発動し、ダメージを0にすることができる。敵のモーションも様々で、正直憎たらしいほどに見極めるのが難しいが、コツをつかめば攻撃と防御を上手く切り替えているようで、タップひとつでもモンスターに攻め込んでいる爽快感が味わえる。
そして、3つのボタンのすぐ上にある「ギアバースト」ボタン。これはバトル中に使える必殺技のようなもので、発動すると装備品に依存したモンスターたちが登場し、強力な攻撃やステータス上昇など、多種多様な効果を繰り出してくれる。このほか、ギアバーストにはアビリティも備えられており、特定の条件で発揮される。たとえば、頭装備では基本的にHPや攻撃力などのステータスを底上げする効果がある…など様々だ。
また、各武器による「特殊攻撃」の効果もバラエティに富んでおり、バトル上ではそれぞれに活躍の場がある。たとえば、大剣は溜め攻撃で一撃必殺、双剣はコンボ数が稼げる光速乱舞、ランスはカウンター、ハンマーは敵を気絶させる、弓は状態変化など、各武器できちんとした役割が設けられている。
▲大剣:動きが遅く、攻撃時の隙は大きいが、圧倒的な攻撃力で、その一撃は最高ダメージを叩き出す。特殊攻撃は「ため斬り(長押し)」。
▲双剣:攻撃力は低いが、攻撃速度が抜群に速く、圧倒的な手数でコンボを稼ぐ。ただし、ガード性能は低め。特殊攻撃は「乱舞(1タップ)」。
▲弓:毒、暗闇、弱体のいずれかの状態異常をかける攻撃が可能。ただしガード性能は低い。特殊攻撃は「状態異常付与(1タップ)」。
▲ランス:攻撃面では劣るが、ガード性能が高く、仲間を回復することも出来るため、安定した戦いを持続するのが得意。特殊攻撃は「カウンター(1タップ)」。
▲ハンマー:モンスターを気絶させるのが得意。動きは遅めだが、攻守のバランスに優れている。特殊攻撃は「ぶん回し(長押し)」。
▲バトル終了後は、総合活躍度が分かる。自身で今回の立ち回りにおける反省や、今後のバトルで気を付けていきたい部分などがひと目で分かるのはありがたい。
▲ガチャには、ノーマルガチャと課金アイテム「虹の歯車」を使用したレアガチャが存在。ストーリーを進めていくことで、モンスターの種類ごとのガチャをひくことも出来るようだ。
▲細かいところでは、モンスター(兼ギア)図鑑が充実しているのが好印象。手に入れたものをモンスターとギアとで切り替えて閲覧できるのは、コレクション収集魂がくすぐられる。
▲面白い試みのひとつとして、「すぐフレ!」という機能が存在。これは、リアルフレンドになることで、ソロプレイでもフレンドを一緒に連れて行くことができるもの。一緒に遊んでいる友達が近くにいれば、お互いで画面を同時にタップすることで、簡単にフレンド登録することができるのだ。若年層から広がるバイラル効果が存分に期待できる。
▲体験会ではiPad miniで試遊。スマートフォンでも難なく片手操作が可能そうだ。
マルチプレイで遊んだ感想は、全員が全員、同時に異なるアクションを仕掛けるのが見ていて非常に面白い。当たり前のことを言っているのだが、たとえば自分が敵の攻撃を受けて「しまった…」と落ち込んだりしても、ほかのプレイヤーがちゃっかりジャストガードしたり、それこそカウンターを決めたりすると、自分のことのように嬉しくなるのだ。
なかでも醍醐味は、相手が気絶したときの「通常攻撃」のラッシュ。ここに双剣でもいれば、上がるコンボ数に、どんどん減っていく敵のゲージ、そして次々と繰り出す「ギアバースト」で画面はゴチャゴチャになるのだが、必ず誰しもがその痛快な光景にアドレナリンが出ることだろう。4人が同時に足踏み揃えて攻撃を叩き込んでいくのは、『モンギア』ならではの面白さ。
さらに言葉を添えたいのは、やはりフル3Dによるモンスターのモーション。ぬるぬると動きながら攻撃を仕掛けてくる姿は、既存のアプリに比べると見た目が非常にリッチに感じる。加えて、プレイヤーはそれらのモーションをきちんと見極めることで、的確なガードにも繋げることができるのは、“よく動くリッチなモーション”だからこそ成立するアクションのやり取り。
▲マルチバトルでは、(調子に乗って)かなり強力なイベントクエストにも挑戦。ボスに吹っ飛ばされたり、掴まれたりと、ユニークかつ多彩なモーションに感動しつつも翻弄されながら、なんとか撃破! 本当に強かったので、思わずみんなで「やったー!」と喜んでしまった。
▲今回の体験会で一緒にマルチプレイを遊んだコンパニオンのみなさん。彼女たちも体験会の当日の朝に『モンギア』を遊んだばかりだったが、チュートリアルで難なくゲーム内容を理解したとのこと。「操作が本当に簡単!」「もっと色んな武器を使ってみたい!」と素の状態でゲームを楽しんでいた。というか筆者は何度も何度も助けられました! 大人も子供もお姉さんも、そんな『モンギア』は2015年5月中旬配信予定。まだまだ事前登録は受付中!
(取材・文:編集部 原孝則)
■『モンスターギア』
© SEGA
会社情報
- 会社名
- 株式会社セガ
- 設立
- 1960年6月
- 代表者
- 代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)