5月11日の主なネット・ゲーム関連企業の決算発表…セガサミーHDとドリコムが本決算を発表

セガサミーHDは、大手ゲームメーカー6社の中で第3四半期までの実績が唯一、減収減益になるなど苦戦が目立っている。ただ、これは遊技機事業でのパチスロ遊技機の新タイトルの投入数が減少した影響などが大きい。コンシューマ事業、中でもデジタルゲーム分野は堅調に推移しているが全体をカバーするには至っていない状況だ。基本的に2015年3月期通期も第3四半期までと同様の傾向となる可能性が高いが、4月1日からの新体制での第一歩となる2016年3月期の予想をどのように打ち出してくるかは注目したいところだ。

一方、ドリコムは、『ONE PIECE トレジャークルーズ』と『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』という2つの大型IPタイトル（いずれも配信はバンダイナムコエンターテインメント）が2015年3月期の業績を引っ張っている状況にある。8日に決算発表を行ったバンダイナムコHD<7832>は、好決算発表（関連記事）となったが、これには『ONE PIECE トレジャークルーズ』も寄与しており、これらは引き続きドリコムにとって大きな恩恵をもたらす可能性は高い。なお、同社は、新作リリース（『ブレイブソード×ブレイズソウル』が4月8日、『崖っぷちバスターズ』が4月27日）が2016年3月期となったことで、広告宣伝費の発生が2016年3月期以降に期ずれし、4月30日付で2015年3月期の営業益予想を1億円→3.01億円に大幅上方修正（関連記事）している。

 

コード	会社名	決算期末	種別
2440	ぐるなび	3月	本決算
2497	ユナイテッド	3月	本決算
3676	HUG	3月	本決算
3793	ドリコム	3月	本決算
4281	DAC	3月	本決算
4344	ソースネクスト	3月	本決算
6460	セガサミーHD	3月	本決算
9984	ソフトバンク	3月	本決算