ユナイテッド、15年3月期は35%増収、経常益は4.0倍に…RTB広告がけん引役 今期はネイティブソーシャルゲーム参入で2つの動きも

ユナイテッド<2497>は、5月11日、2015年3月期の連結決算を発表、売上高は83億3000万円(前々期比35.3%増)、営業利益は3億7000万円(同2.6倍)、経常利益6億2600万円(同4.0倍)、当期純利益5億5100万円(同5.4倍)で着地した。
 

セグメント別の状況は以下の通り。

①メディア事業…売上高33億5700万円(前々期比11.8%増)、セグメント利益2億6800万円(同32.7%減)
注力分野であるスマートフォンメディア事業は、スマートフォン向けアプリ「CocoPPa(ココッパ)」が世界累計3800万ダウンロードを突破し、関連サービスの「CocoPPa Play」を中心に収益拡大を牽引した。また、第3四半期にサービスを開始したアイドル応援アプリ「CHEERZ」や「カジュアルゲームアプリ」も早期の立ち上がりによって収益貢献を始めた。
 

②広告事業…売上高49億1800万円(同61.2%増)、セグメント利益5億4800万円(同3.2倍)
自社RTB広告プラットフォーム(広告主向けサービス「Bypass(バイパス)」及びメディア向けサービス「AdStir(アドステア)」)、広告主向けにRTB広告商品の提案・運用を行うトレーディングデスク等を提供しており、これらを「RTB広告事業」として1つの注力事業と位置づけている。RTB広告事業は、市場の伸びが大きいスマートフォン領域に特化して展開しており、自社RTB広告プラットフォーム中心に収益が7四半期連続で拡大を継続した。
 

③インベストメント事業…売上高1億4900万円(同8.2%減)、セグメント利益1億200万円(同26.7%増)
主にシード/アーリーステージを中心としたベンチャー企業への投資を提供しており、ファンド運用損益を計上した。

■ネイティブソーシャルゲーム参入で2つのトピック
直近、ネイティブソーシャルゲーム参入に関する2つの話題が飛び出したことが注目される。1つはヒッポスラボの子会社化(関連記事)だ。2015年5月1日に子会社化を実施しており、2015年夏に第1弾となるネイティブソーシャルゲームをリリース予定だ。
 

もう1つは、出資先であるワンダープラネットとの共同事業によるネイティブソーシャルゲーム『クラッシュフィーバー』を2015年6月に提供開始予定であること。こちらは本日、事前登録を開始したことも発表(関連記事)されている。
 

■16年3月期営業利益は前期比2.1~2.6倍の予想
なお、2016年3月期通期の連結業績予想は、売上高100億~120億円(前期比20.0~44.0%増)、営業利益8億~10億円(同2.1~2.6倍)と幅を持たせたレンジ形式の予想が開示されている。
 

 
ユナイテッド株式会社
https://united.jp/

会社情報

会社名
ユナイテッド株式会社
設立
1998年2月
代表者
代表取締役社長兼執行役員 早川 与規/代表取締役兼執行役員 金子 陽三
決算期
3月
上場区分
東証グロース
証券コード
2497
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