ノイジークローク、ゲームミュージック専門の音楽出版社「ココカラ株式会社」を設立


ノイジークロークは、7月1日、ゲームミュージック専門の音楽出版社「ココカラ株式会社」を設立したと発表した。創業は6月1日。本社は東京都品川区で、ノイジークローク社長でもある坂本英城氏が社長に就任した。従業員数は8名で、ゲームミュージックの作曲家やゲームミュージックファンが主体となっている。

同社は、「ゲーム音楽を音楽史上の文化遺産としてここから後世に伝えていく。」を企業理念として設立された、権利者と利用者、ゲームミュージックファンを有機的につなげるまったく新しい音楽出版社になるという。

<以下、プレスリリースより>


<代表挨拶>
●ゲームミュージックを後世に伝えるために
ココカラ株式会社は、ゲームミュージック専門の音楽出版社です。近年、ゲームミュージックのコンサートや、CDのリリース、音源の配信が盛んです。これは私たちゲームミュージックの作曲家にとっては喜ばしいことなのですが、実際のところゲームの音楽を取り巻く「権利」に関しては、作曲家に帰属している場合、メーカーに帰属している場合、果てはどこに帰属しているか不明な場合などさまざまなケースがあり、大変複雑です。したがって、ゲームミュージックコンサートの企画者にとってみると、楽曲使用許諾の申請先や申請の方法が楽曲ごとに異なり、大変な面倒です。メーカーによっては許諾をする部署や人員が不在であるケースも多く、開催できないコンサートや音源化のできない楽曲もあります。これではせっかくの名曲が埋もれていってしまいます。

●わかりにくいゲームミュージック著作権の「いま」
音楽の文化史において、多くの楽曲が作られては捨てられていってしまっているゲーム業界の現況に、私たちはかねてから大きな危機感を抱いていました。しかしながら、ゲームミュージックに関する著作権の取り扱いは複雑でわかりにくいものであることも、また確かです。そこで、ゲームミュージックのイベント主催者やコンテンツ販売元である「利用者」と、権利を所持してはいるもののうまく活用をされていない「権利者」のみなさまを、私たちの手でつなげることができないものかと考えました。
ココカラ株式会社は、こうした利用者と、権利をお持ちのメーカーさま、作曲家、そして音楽を楽しまれるゲームミュージックファンのみなさまを有機的につなげるために生まれた、まったく新しい「ゲームミュージックの権利を専門的に管理する音楽出版社」です。

●音楽出版社としての責務をまっとうする
利用者のご希望に沿い、権利者が多岐にわたるコンサートの開催や、音源をCDや配信というかたちでリリースする際に、スマートかつ迅速に権利の許諾を代行いたします。また従来の音楽出版社よりも手数料率を大きく下げ、権利者のみなさまに著作権使用料をより大きく還元いたします。
さらに、お預かりした権利を、関連企業である株式会社ノイジークロークのイベント・配信事業において積極的に活用し、音楽出版社としての責務をまっとうしてまいります。
これは利用者、権利者、作曲者、そしてゲームミュージックファンの方々がみな幸せになれる仕組みです。

ココカラ株式会社を構成している社員はゲームミュージックの作曲家やゲームミュージックファンが主体となっています。ゲームミュージックを音楽史における文化遺産として後世に残していくために、そして携わるすべてのみなさまの利益となるように、「ここから」社員一同、ゲームミュージックへの心からの敬意と愛情をもって、ゲーム業界の音楽への意識、システム、慣習を変えていきたいと思います。



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