【ゲーム株概況(7/24)】『BLEACH』好スタートでKLabが高い ケイブは資金調達を評価 サイバーエージェントは予想据え置きで失望売り
7月24日の東京株式市場では、日経平均株価は反落し、前日比139.42円安の2万544.53円で取引を終えた。前日の米国市場安に加え、来週からは大手企業の4~6月決算発表が相次ぐこともあり、手控えムードが強まった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、KLab<3656>が朝方から買われ、後場引け間際に1800円台を回復するなど大幅高した。前日23日に新作の3Dアクションゲーム『BLEACH Brave Souls』をリリース(関連記事)しており、本作がApp Store売上ランキングで早くも30位台まで浮上(関連記事)してきたことが材料視されている。
また、ケイブ<3760>も朝方から買いを集めた。ケイブは、23日にドイツ銀行ロンドン支店を割当先とした第三者割当による新株予約権発行で約16億円を調達すると発表(関連記事)、希薄化懸念よりも調達資金によって『ゴシックは魔法乙女』を育てていく成長戦略への評価がこの日は上回ったようだ。
ほか、クルーズ<2138>やアクセルマーク<3624>が買われ、23日に新作アプリ『星のドラゴンクエスト』を発表(関連記事)したスクウェア・エニックスHD<9684>も新高値を付けた。
半面、サイバーエージェント<4751>が大幅安した。サイバーエージェントは、23日に発表した第3四半期(10~6月)決算の内容自体は増収増益で、特に利益面での通期計画に対する進捗率が約90%に達するなど好調な内容だったものの、期待された通期予想の上方修正が発表されなかったことで、失望売りに押される格好となっている。
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そのほかでは、ミクシィ<2121>やシリコンスタジオ<3907>がさえない。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社ケイブ
- 設立
- 1994年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3760
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656