【速報】グリー、15年6月期は売上高26%減、当期純損益は従来予想の10億円の黒字から103億円の赤字に修正…Funzioのれん代減損処理などで特損計上

グリー<3632>は、8月5日、2015年6月期の連結決算を発表、売上高924億5600万円(前々期比26.4%減)、営業利益202億3300万円(同42.2%減)、経常利益250億900万円(同30.6%減)、当期純損益103億2200万円の赤字(前年同期173億4700万円の黒字)となった。
 

第3四半期決算の発表時の予想に対し、海外ネイティブゲームの軟調で売上高は予想を下回ったものの、コストコントロールの徹底などにより、営業利益と経常利益は予想を上回って着地した。一方、当期純損益は従来予想の10億円の黒字から一転、大幅な赤字に転落した。これは、2012年5月に子会社を通じて買収したFunzio,Inc.に係る無形固定資産(のれん等)の減損損失を主な内容として160億6800万円の特別損失を計上したことによるもの。

また、業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第4四半期期間(4~6月)は売上高209億円(前四半期比10.7%減)、営業利益42億円(同7.0%減)、経常利益50億円(同0.8%増)、四半期純損益78億1000万円の赤字(前四半期16億円の黒字)となり、営業利益率は前四半期比で2.2ポイント低下した。
 

国内ネイティブゲームについては、『消滅都市』が引き続き売り上げを伸ばしているほか、6月にリリースしたLINEとの協業タイトル『LINE タワーライジング』が好調なスタートを切った。また、『ポイッとヒーロー』『パズクエ』についてはKPIの改善に向けた取り組みを進めている。

なお、同社はインターネットを取り巻く環境の変化が激しく、同社グループの業績も短期的に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い通期の業績予想数値を算出することが困難とし、通期予想は非開示としている。そのため、第2四半期累計(7~12月)の業績予想のみを開示しており、売上高365億円(前年同期比26.3%減)、営業利益60億円(同46.0%減)、経常利益60億円(同60.2%減)、四半期純利益35億円(前年同期42億円の赤字)の見込みとしている。
 
グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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