日本エンタープライズ、1Qは売上高0.2%増、営業益9.1%増と増収増益に…コンテンツサービス事業はセグメント利益で25.1%増と利益率が向上
日本エンタープライズ<4829>は、10月2日、2016年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算を発表、売上高は13億1900万円(前年同期比0.2%増)、営業利益5700万円(同9.1%増)、経常利益6000万円(同5.6%増)、四半期純利益2400万円(同88.7%減)となった。なお、四半期純利益が大幅な減益となっているのは、前年同期に投資有価証券売却益を特別利益として計上した反動によるもの。
各セグメントごとの状況は以下の通り。
①コンテンツサービス事業…売上高6億100万円(前年同期比7.1%減)、セグメント利益1億8100万円(同25.1%増)
キャリア向けサービスは、自社広告媒体である店頭アフィリエイトを有効に活用し、月額課金コンテンツの提供を行ってきたほか、キャリアの強力な販売施策のもと利用者の広がるスマートフォン向け定額サービス「スゴ得コンテンツ」「auスマートパス」「App Pass」に対し、厳選した提供コンテンツの追加投入とプロモーションの選択と集中を行った。
一方で、App StoreやGoogle Playなどのマーケットからコンテンツを入手するネイティブアプリ(スマートフォンなどの端末上で動作するプログラムによって作られたアプリ)を同事業の次なる柱とすべく、品質改善・機能追加を行うとともに、各種アライアンスを深耕した。
②ソリューション事業…売上高7億1800万円(同7.4%増)、セグメント利益2200万円(同64.5%減)
システムの企画、構築、運用、デバッグ、サーバ保守管理などの法人向け受託開発は、開発スピード・提供量・品質の充実化を図るとともに、スマートフォン及びタブレットを活用したニーズの拡大を背景に、技術力を向上させ、サービス領域を広げた。また、景気回復に伴い、長期スパンのシステム開発を中心に、受託案件を大型化・高度化させた。
法人向け業務支援は、リバースオークション&見積徴収システム「Profair」、スマートフォンを活用した企業の内線電話網を構築するアプリケーション「AplosOneソフトフォン」、メッセンジャーアプリ「BizTalk」の提供を行うとともに、品質改善に努めた。
一方、広告代理サービス「店頭アフィリエイト」は、既存の携帯電話販売会社との連携強化、新規の携帯電話販売会社の開拓、取り扱い店舗数の拡大を積極的に推し進めた。海外では、中国に出店した2店舗(上海)の携帯電話販売は、収益構造の改革に取り組むとともに、端末販売数が伸長した。
■通期予想は従来予想を据え置き
なお、2016年5月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高61億円(前期比19.2%増)、営業利益4億5000万円(同2.3倍)、経常利益4億7000万円(同2.2倍)、当期純利益1億9000万円(同7.0%増)の見込み。
会社情報
- 会社名
- 日本エンタープライズ株式会社
- 設立
- 1989年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 植田 勝典
- 決算期
- 5月
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4829