8~10月期の決算発表(1月、4月、7月、10月に決算期末を迎える企業の決算発表)が12月に入って本格化している。今後、発表となる予定の主なネット、ゲーム関連の決算発表は表の通りだが、今回もやはり注目はgumi<3903>とエイチーム<3662>の2社と言えよう。
今回は第2四半期決算の発表となるgumiは、発表済みの第1四半期(5~7月)実績については、主力タイトルである『ブレイブ フロンティア』の国内外での売り上げの減少などにより、QonQで減収・赤字幅拡大という結果に終わった。さらに第2四半期期間(8~10月)についても会社側予想は、さらに減収・赤字幅拡大となる見通しであり、現時点での業績展望はまだ明るさは見えない。
プラス材料となりそうなのは、子会社エイリムが開発したスクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』がストラランキングでトップ30に入る人気タイトルとなっていることだろうか。契約上、どのくらいgumiにとってプラスになるのかは、分からないが、業績の上ブレ要因となる可能性はありそうだ。
一方、エイチームは、2015年7月期の第4四半期期間(5~7月)はQonQで増収減益となったものの、これはライフスタイル事業が第3四半期(2~4月)に引越しなどの繁忙期だった反動が大きい。ちなみに第4四半期のエンタメ事業はQonQで20.1%の増収、29.6%の営業増益と大幅な増収増益を達成している。
続く2016年7月期のスタートとなる第1四半期(8~10月)は、上期に大規模な先行投資費用を織り込んでいることもあり、会社側の1月中間予想を見ると増収減益での着地となる可能性が高いだろう。
発表予定日 | コード | 会社名 | 決算期末 | 種別 |
12月8日 | 3658 | イーブックイニシアティブ | 1月 | 3Q |
12月10日 | 3903 | gumi | 4月 | 2Q |
12月11日 | 3662 | エイチーム | 7月 | 1Q |
12月11日 | 3770 | ザッパラス | 4月 | 2Q |
12月11日 | 3843 | フリービット | 4月 | 2Q |
12月11日 | 3917 | アイリッジ | 7月 | 1Q |
12月15日 | 3665 | エニグモ | 1月 | 3Q |
未定 | 4824 | メディアシーク | 7月 | 1Q |
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662