【速報】エイチーム、2Q連結業績予想を上方修正…営業益は3億円→5.5億円に 『ユニゾンリーグ』の海外売上が寄与 新作遅れで費用未消化も【追記・グラフ追加】

エイチーム<3662>は、12月11日、2016年7月期の第2四半期累計(8~1月)の連結業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の95億円を据え置いたものの、営業利益は従来予想3億円を5億5000万円(増減率83.3%増)、経常利益は同3億円を5億5000万円(増減率83.3%増)、四半期純利益は同2億円を3億6000万円(同80.0%増)にそれぞれ上方修正した。
 

エンターテインメント事業は、既存タイトルが第1四半期時点で売上・利益ともに計画をやや上回るペースで推移、第1四半期にリリースした新作2タイトルについては織り込んでいた先行投資のプロモーション費用などがリリース時期の見直しによって未消化となり、利益は計画比で上振れ、売上は下振れという結果になり、エンターテインメント事業全体では売上がほぼ計画通り、利益は計画を上回る進捗となった。

一方、ライフスタイルサポート事業は、「すぐ婚 navi」が計画比で上振れとなり、事業全体では売上はほぼ計画通り、セグメント利益は計画をやや上回る推移となった。

同時に発表した2016年7月期の第1四半期(8~10月)の連結決算は、売上高46億1000万円(前年同期比44.0%増)、営業利益5億2000万円(同6.3%増)、経常利益4億9300万円(同0.4%減)、四半期純利益2億9100万円(同11.3%減)となった。
 

各セグメント別の状況は以下の通り。

エンターテインメント事業…売上高23億3110万円(前年同期比50.3%増)、セグメント利益5億4949万円(同8.3%増)
スマートフォンアプリは、2015年10月に『ビッグバンギャラクシー(Big Bang Galaxy)』(本格SFストラテジーゲーム)および『トリビアサーガ(Trivia Saga)』(シネマティッククイズRPG)をリリースした。また、第1四半期連結会計期間において、Perfect World社(本社:中国北京市)と『ユニゾンリーグ』の東南アジア市場への配信における独占ライセンス契約を締結した。これにより、『ユニゾンリーグ』は前四半期にリリースした英語版と繁体字版に加え、さらに配信領域を拡大し、グローバル展開を加速した。『ユニゾンリーグ』の海外売上が寄与し、エンターテインメント事業の海外売上が前四半期比で増加した。

ライフスタイルサポート事業…売上高22億7969万円(同38.1%増)、セグメント利益3億1990万円(同84.4%増)
日々のサイトの改善、プロモーション活動などにより順調に利用者を増やし、引越し比較・予約サイト「引越し侍」および車査定・車買取サイト「ナビクル」は継続して業界トップシェアを維持した。「すぐ婚navi」を中心としたブライダル関連事業は、ブランディング強化・周辺サービスの拡充・サービスの品質向上等の施策が功を奏し、前年同期比および前四半期比ともに売上が増加した。キャッシング・カードローン総合検索サイト「ナビナビキャッシング」は同業他社との競争が激化する中、順調に利用者数を増やした。また、自転車通販サイト「cyma-サイマ-」は販売体制の強化により順調に販売台数を増やし、前四半期と比較して、売上が大幅に増加した。

【追記】
業績を四半期推移(QomQ)で見てみると、第1四半期(8~10月)の売上高は前四半期比1.0%増、営業利益は同16.9%増、経常利益は同8.8%増、四半期純利益は同4.3%増と増収増益での着地となっている。ただし、続く第2四半期期間(11~1月)は、エンターテインメント事業で既に織り込んでいる費用に加え、一部タイトルにおいてプロモーションを強化する予定としており、売上高48億9000万円(前四半期比6.1%増)、営業利益3000万円(同94.2%減)、経常利益5700万円(同88.4%減)、四半期純利益6900万円(同76.3%減)と利益率が低下する見通しだ。
 

なお、2016年7月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高200億円(前期比26.4%増)、営業利益21億円(同0.6%増)、経常利益21億円(同3.0%減)、当期純利益14億円(同2.8%増)の見込み。
 

 
株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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