KDDI<9433>は、本日(6月10日)、ウェブマネー<2167>の普通株式と新株予約権の公開買付(TOB)を実施する、と発表した。普通株式の買い付け価格は、1株当たり32万7000円、新株予約権は1個につき1円。TOB期間は、6月13日~7月11日。
今回のTOBは、ウェブマネーを完全子会社化することを目的としたもので、買付予定株数の下限を4万0068株と設定する一方、買い付けの上限を設けていないため、応募株券等の全部を買い付ける、としている。
また、公開買付で対象株式の全てを取得できなかった場合、ウェブマネーの一部定款を変更し、種類株式発行会社とすることや全部取得条項を付すことなどにより、全株式を取得できるようにする予定。
KDDIでは、今回の完全子会社化により、ウェブマネーのサーバー管理型電子マネーとキャリア決済サービスの一体化や、auショップでの電子マネーの販売、送金事業との連携、海外市場の開拓などを行っていくとのこと。
なお、ウェブマネーの43.16%を保有する筆頭株主のフェイスからは保有株式全株を応募する旨の契約を締結しているという。ウェブマネーは上場廃止となる見通し。
また、ウェブマネーは賛同の意を明らかにしている。ウェブマネーの6月10日終値は、前日比1万1400円高の28万5000円だった。