enish、15年12月期は14.4億円の最終赤字を計上 新作のリリース延期、海外拠点の整理・縮小などで特損計上 四半期ベースで5四半期連続の営業赤字に【グラフ追加・追記】
enish<3667>は、2月12日、2015年12月期の連結決算を発表、売上高54億8200万円(前々期比15.0%減)、営業損益9億6400万円の赤字(前々期1億4900万円の黒字)、経常損益10億400万円の赤字(同1億5100万円の黒字)、当期純損益14億4700万円の赤字(同2200万円の黒字)と大幅な赤字計上となった。
既存タイトルは、運営体制の強化を行い、引き続き売上収益に貢献しているが、新規注力ネイティブアプリケーションタイトルの品質向上のためのリリース時期の延期などによる厳しい状況での推移を踏まえて、海外拠点の整理・縮小などに伴う特別損失の計上、繰延税金資産の取崩しを行った。さらに、コストの圧縮施策を進めるとともに、新規タイトルのマーケットでの競合状況、ゲームの機能面検証をより精緻に行うとともに、収益性の観点からもプロダクトポートフォリオの見直し、2016年12月期に向けての成長基盤の再構築を推進した。
また、足元は、2016年1月に新作『12オーディンズ』のリリースを行った。
■QonQでは減収、赤字幅拡大 5四半期連続の赤字計上に
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比1.7%減、各利益項目は赤字幅が拡大している。四半期ベースでの赤字計上はこれで5四半期連続となり、現時点ではトンネルの出口が見えていない状況だ。
なお、第2四半期累計及び2016年12月期通期の業績予想については、ソーシャルアプリ事業を取り巻く環境の変化が激しく、同社の業績も短期的に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い業績予想数値を算出することが困難とし、予想を非開示としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667