フォーサイド、15年12月期は増収・赤字幅縮小も予想下振れ

フォーサイド<2330>は、2月18日、2015年12月期の連結を発表し、営業収益7億5600万円(前の期比56.5%増)、営業損益2億0900万円の赤字(同7億1000万円の赤字)、経常損益2億1600万円の赤字(同6億9100万円の赤字)、最終損益4億8100万円の赤字(同7億8300万円の赤字)だった。業績予想からの比較で、売上高で1億7700万円、営業損益が1億3600万円、経常損益で1億4300万円、最終損益で3億9200万円の下振れとなった。
 

同社では、クレジットカード決済代行事業、不動産事業、貸金事業といった新規の事業を開始したものの、不動産事業、貸金事業については2015年11月より事業を開始したため、収益への寄与が軽微となったという。積極的に投資を行ったコンテンツ事業では、投稿型“漫画”電子書籍出版・販売プラットフォーム「モビぶっくインディーズ」は新規会員獲得の施策が確立できず、経営判断により一旦、サービス中止としたという。また、次世代SNSアプリ「Catchboard」の開発については当初予定よりも開発期間の遅延があり、前期中のリリースできなかったとのこと。

このほか、他社との協業によるゲームの配信については、協業先である運営会社側の問題により継続することが不可能と判断されたため、解約となった。また、これらの投資の失敗に対して回収不可能と見込まれる金額について減損損失や貸倒引当金繰入などの特別損失が発生したそうだ。フィールドサービス事業及び通信メディア事業においては、派遣先より受注を受けた時点でのIT人材の確保が思うようにできず、機会損失が発生し、当初予算よりも大幅に売上高が伸び悩み、同時に、のれんの減損が生じた。

2016年12月期は、営業収益14億1500万円(前期比87.0%増)、営業利益1億3900万円(2億0900万円の赤字失)、経常利益1億2900万円(同2億1600万円の赤字)、最終利益1億2700万円(同4億8100万円の赤字)を見込む。
 
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