【連載・インタビュー】ミュージカル「Dance with Devils」出演の崎山つばささんへインタビュー 「キャラクターを通じた観客とのコミュニケーション」
2.5次元ミュージカルの魅力を分析するこの連載。第3回目となる今回は、ミュージカル「Dance with Devils」に出演する俳優、崎山つばささんへのインタビューを行った。
崎山つばささんは、2014年にネルケプランニングが上演する「アイドルステージ」シリーズにてアイドルグループ「CHaCK-UP」の「土星人★ドット」を、舞台「孤島の鬼」では、「私」役を演じ、2.5次元ミュージカルでは、2015年にミュージカル『刀剣乱舞』で「石切丸」役を、舞台『ノラガミ』ではオリジナルキャラクターの「優流」を熱演、4月からは舞台「クジラの子らは砂上に歌う」にて、「スオウ」役を演じることが決まっている。いま、人気急上昇中、実力派の若手俳優である。
3月3日から3月13日まで、エイベックス・ピクチャーズとネルケプランニングが公演を行うミュージカル「Dance with Devils」では、「楚神ウリエ」を演じる崎山さん。そんな崎山さんに、「ウリエ」のこと、崎山さんご自身のこと、演技について、2.5次元ミュージカルの魅力について語っていただいた。
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「Dance with Devils」とは
「Dance with Devils」は、女性向けコンテンツを制作するRejet、音楽制作ブランドであるElements Garden、そしてエイベックス・ピクチャーズの3社による共同プロジェクト作品。
2015年10月から12月まで、ミュージカルアニメとしてTV放送され、3月からは実際のミュージカルとしてAiiA2.5Theater Tokyoにて上演される。
ストーリー
どこか懐かしい姿をした町・四皇町にある名門 四皇學園。その學園の生徒会を担うのは、他生徒たちから絶大な人気を誇る、鉤貫レム、楚神ウリエ、南那城メィジ、棗坂シキ。
そんな彼等の正体は、魔界からやってきたアクマであった。人間界にやってきた本当の目的『禁断のグリモワール』を巡ってそれぞれの思惑が動く中、 ある日、彼等はその手がかりとなる女子高生・立華リツカと出会う。
平凡にヒトとして生きるリツカの前に突如現れたアクマたち。そして彼女に近づくレムたちを阻止すべく現れたエクソシスト、リツカの兄・立華リンド。
しかし、彼等が知らないところで、運命は狂い始めていた。まだ見ぬ“誰か”の手によって……。
個性溢れる彼等が言葉巧みに惑わそうとするリツカは、もしかするとあなた自身――?
ヒトか、アクマか?
逃れられない運命と揺れ動く感情に乗せて壮大な音楽と共に織りなす物語は新たな次元(ステージ)へ。
「Dance with Devils」は、女性向けコンテンツを制作するRejet、音楽制作ブランドであるElements Garden、そしてエイベックス・ピクチャーズの3社による共同プロジェクト作品。
2015年10月から12月まで、ミュージカルアニメとしてTV放送され、3月からは実際のミュージカルとしてAiiA2.5Theater Tokyoにて上演される。
ストーリー
どこか懐かしい姿をした町・四皇町にある名門 四皇學園。その學園の生徒会を担うのは、他生徒たちから絶大な人気を誇る、鉤貫レム、楚神ウリエ、南那城メィジ、棗坂シキ。
そんな彼等の正体は、魔界からやってきたアクマであった。人間界にやってきた本当の目的『禁断のグリモワール』を巡ってそれぞれの思惑が動く中、 ある日、彼等はその手がかりとなる女子高生・立華リツカと出会う。
平凡にヒトとして生きるリツカの前に突如現れたアクマたち。そして彼女に近づくレムたちを阻止すべく現れたエクソシスト、リツカの兄・立華リンド。
しかし、彼等が知らないところで、運命は狂い始めていた。まだ見ぬ“誰か”の手によって……。
個性溢れる彼等が言葉巧みに惑わそうとするリツカは、もしかするとあなた自身――?
ヒトか、アクマか?
逃れられない運命と揺れ動く感情に乗せて壮大な音楽と共に織りなす物語は新たな次元(ステージ)へ。
■「アモる」?!個性的な「ウリエ」というキャラクター
ー本日はよろしくお願いします。早速ですが、ミュージカル「Dance with Devils」において、「ウリエ」役を演じることが決まった時のお気持ちや、「ウリエ」に対する感想をお聞かせください。
崎山さん:もともとは「Dance with Devils」という作品を知らなかったので、お話をいただいた後にアニメを観ました。初めて「ウリエ」を観たときは、つねに薔薇を持っているし、女性のことを「蝶々」と呼ぶし、真っ白な服を着て「すっ」としている人で、「このキャラクターを演じることができるのか?」という戸惑いがありましたが、楽しみでもありました。
最初の「ウリエ」の印象は、ナルシストでキザな人だったのですが、話が進んでいくにつれて、幼馴染である「レム」との関係性であったり、生徒会の仲間である「メィジ」、「シキ」とのコミカルなシーンであったりで、いろいろな面白さを持っている愛せるキャラクターだなと感じています。第一印象からはだいぶ変わりました。
▲アニメ「Dance with Devils」公式サイトの「ウリエ」紹介ページ
ー愛せるキャラクターではありますが、「ウリエ」はだいぶ変なキャラクターだとも感じます。
崎山さん:本当に変ですよ(笑)部屋の端で薔薇持って立っていたり、なぜか柵の上に座っていたりと、「なんでそこに立ってるの?」「え?そういう座り方する?」みたいな部分もありますが、そこがまた「ウリエ」というキャラクターの面白い部分でもあります。
ー現在ミュージカル「Dance with Devils」の稽古中かと思いますが、実際に演じてみて最初の印象と変わった部分はありますか?
崎山さん:「ウリエ」の面白い部分を体で表現しようと最初から思っていましたが、実際に演じてみて、思っていた以上に表現できるなと感じました。「ウリエ」の自由な雰囲気を、舞台ならではの場所だったり、手に持つ小道具を使って、アニメではまだ見ることのできていない彼を表現できたら面白いなと思います。クールなキャラクターではあるのですが、従来のクールとは違ったジャンルの、表現の可能性が多いキャラクターです。
ークールなキャラクターの割には、アニメでは「メィジ」とおでこを突き合わせて喧嘩したりもしています。
崎山さん:そのシーンも表現したいなと思っていたのですが、なかなかおでこを突き合わせて喧嘩は舞台上で表現するのは難しいので、違った形で2人の関係性を表現できる様に「メィジ」役の吉岡佑さんと相談しています。アニメに沿った表現を観ることも、お客さんは楽しみにしているのではないのかなと思うので、「ウリエ」、「メィジ」、「シキ」3人ならではのコミカルなシーンも表現できたらいいなと思います。
▲吉岡佑さん演じる「メイジ」と安川純平さん演じる「シキ」
ーミュージカル「Dance with Devils」の「ウリエ」は、どんなところが魅力的だと思いますか?
崎山さん:「ウリエ」は、お客さんからみて「こういう男性が自分に迫ってきてくれたら嬉しいな。」というキャラクターだと思います。趣味が「蝶々の採集」とか言ってますが、「ウリエ」は女性を大事にします。大好きだからこそ、大事にできるのであって、観る人が「ウリエについて行きたい」と感じさせる部分を、セリフや仕草、それこそ全身で、「愛」を表現しているところが魅力だと思います。
▲崎山つばささん演じる「楚神ウリエ」
ー実際に演じるにあたり、アニメ「Dance with Devils」を見たと思いますが、アニメはどんなところが魅力的だと思いましたか?
崎山さん:やはり斬新なところでしょうか。ミュージカルアニメということで、「あれ?CM入った?」と思ったら急に歌が始まったり。あとは、「情熱と誘惑のタンゴ」(第三幕題名)といったように、ダンスに関係した題名がついているところも斬新だと思います。
「情熱と誘惑のタンゴ」は「ウリエ」がメインの回で、一番好きなお話なのでDVDが擦り切れるほど見ています。だけど、メリーゴーランドのシーンは少し怖いです(笑)「情熱と誘惑のタンゴ」では、「ウリエ」が「リツカ」から「禁断のグリモワール」のことを聞き出すために、蝶々たちを操って「リツカ」を追い詰めるのですが、結局「ウリエ」が「リツカ」を助けちゃうんです。女性に対する接し方がうまいなあ、と感じました。「こういうところか!」と。そういったことが自然にできてしまい、女性を虜にする、魔力というか、そういう怪しい魅力があるキャラクターですね「ウリエ」は。
▲第三幕「誘惑のタンゴ」予告
ーアニメの「Dance with Devils」には主要なキャラクターにはキャラクターソングがあり、それらの楽曲はミュージカルでも登場するとお聞きしました。「ウリエ」のキャラクターソングである「キミはエストレージャ」、「誘惑♥amor」についての印象をお聞かせください。
崎山さん:「キミはエストレージャ」、「誘惑♥amor」はラテン調の、「THEウリエ」といった雰囲気の曲です。あの曲を聞くことによってさらに「ウリエ」の魅力が増すと思いますので、自分自身も、歌うことでそういった表現ができるといいなと思います。あの世界観は「ウリエ」にしか出せないものだと思っています。
ー「誘惑♥amor」には「アモール」という言葉の三段活用のような歌詞が出てきます。
崎山さん:「アモりアモればアモるとき」です。本当にすごい歌詞ですね。「アモール」という言葉を動詞「アモる」にしてしまうのは天才だと思います。
ー「アモる」は、「ウリエ」の象徴的な言葉だと思いますが実際に使ってみていかがですか?
崎山さん:まだうまく使えていないです。「蝶々」とかは自分のブログの記事の中でも使ったりするのですが、「アモる」はなかなか。特別な時に使いたいという気持ちもありますし、自然に使えたらいいな、とも思いますし。
ーですが、普通に使っていたらおかしいですよね。
崎山さん:「どうした?」と思われちゃいますね(笑)「Dance with Devils」の世界を知っている人には、例えば稽古場とかでは使っていきたいなと思いますが、普通に女性と会話している時に「アモってあげるよ」なんて言えないです、さすがに。
ー崎山さんに言ってほしい人はたくさんいるとは思いますが…「ウリエ」を演じている時は自然に使いたい、と。
崎山さん:はい、もうそこはぜひどんどん使っていきたいです。
ー「ウリエ」についてお聞きしましたが、崎山さんご自身、「Dance with Devils」の他キャラクターで好きなキャラクターや演じてみたいキャラクターはいますか?
崎山さん:やっぱり「メィジ」と「シキ」の2人は自分も演じてみたいなと感じる魅力的なキャラクターです。
「シキ」は、独特な気持ち悪い部分が、演じてみたら面白いのではないかなと思います。「シキ」役の安川純平さんも、1人でぶつぶつ言っていたりして、役作りをしているのを見て、「なるほど」と思いました。
▲アニメ「Dance with Devils」公式サイトの「シキ」紹介ページ
そんな「シキ」とは真逆のキャラクターである「メィジ」は、明るくてアニキ的なところがあったりで、そんな力強さも「シキ」のような気持ち悪さも「ウリエ」にはない部分なので演じてみたいと感じました。
▲アニメ「Dance with Devils」公式サイトの「メィジ」紹介ページ
ー「メィジ」であればラップ調のキャラクターソングが登場してますが、それらの楽曲も歌ってみたいな、と感じますか?
崎山さん:「メィジ」のキャラクターソング「Hello!!CrazyWorld」、「VANQUISH」は、自分でもちょっと歌ってみたのですが難しかったです。
「レム」、「リンド」、「ウリエ」、「メィジ」、「シキ」、「ローエン」で劇中で歌う(※アニメではエンディングテーマ)「マドモ★アゼル」でも、「メィジ」の部分はラップになっていて、そこも自分で歌ってみましたが、すごく難しかったです。でも、「メィジ」役の吉岡さんはさすがラップがすごく上手で、普段からラップを歌っているみたいなので、やはり普段から歌い慣れていないと難しいのかなと感じます。
ー「Dance with Devils」にはキャラクターソングの他にもたくさんの楽曲が出てくると思いますが、一番印象に残っている曲や好きな曲はありますか?
崎山さん:そこはやはり「我ら四皇學園生徒会」ですね。あの曲はかっこいいし、アニメの中でも「リツカ」が初めて「第三図書館」(生徒会のメンバーがいる部屋)に入る時にあの曲が流れて、「レム」、「ウリエ」、「メィジ」、「シキ」がいる生徒会のテーマソングと言っても過言ではないと思います。
歌詞も、それぞれのキャラクターの性格にあった歌詞があり、あの4人をわかりやすく表していますし、サビの部分は「四皇學園生徒会」と直球な歌詞ですが、それでもかっこよく聞こえるのがすごいなと感じます。僕自身、普段移動中に「Dance with Devils」曲を聞くことが多いのですが、「我ら四皇學園生徒会」が流れるとテンション上がり、あのリズムに合わせて歩きたくなるくらいテンポ感が好きです。あの曲を聞くことで、「Dance with Devils」の世界に一気に引き込まれます。
ー崎山さんは「Dance with Devils」の「ウリエ」でアニメ原作の役柄を演じるのが初めてになりますが、今までの2.5次元ミュージカル、または「孤島の鬼」などストレートな舞台と比較して、演じ方や役作り、研究の仕方等で違った部分はありましたでしょうか?
崎山さん:そのキャラクターの性格であったり、他のキャラクターとの関係性、会話とか、突き詰めていくのは同じです。「ウリエ」に関しては立ち姿であったり、外見的なところから研究をしました。アニメを見て、美意識を高めなければと感じました。あとは、「ウリエ」の女性に対する接し方や雰囲気を、自分が持っているようで持ってないもの、もしくは自分が知らないうちに潜在的に持っているものもを探すために、「昔こんなことしてたな」など思い出してみたりして、自分と向き合う作業をしました。
あとは、「女性への接し方」、「女性はこういったことを男性にしてもらったら嬉しい」といったようなことをすごく調べました。今はなんでもすぐ調べられる時代なので。
それから、実際の蝶について調べたり、薔薇を持っているので薔薇についても調べました。
ー蝶も女性もいろんな種類がいるということでしょうか。お話ででてきた外見的な研究というのはどういったことでしょうか?
崎山さん:アニメでの「ウリエ」の登場の仕方だったり、バラの持ち方であったり、アニメで「ウリエ」が出てくるシーンの画面の写真をとって研究しました。元々がアニメ作品だったので、アニメを主に研究対象としていました。
ー「ウリエ」の衣装は1人だけ真っ白で、カレーうどんが絶対食べられない感じで美意識を感じます。
崎山さん:そうですね。僕自身はカレーが大好きなので、衣装のままでは絶対食べられないですね。衣装が真っ白なのでイメージカラーは白なのかと最初は思っていたら、ピンクだったんです。なので、今日もピンクを着ています。
ー崎山さんご自身は「ウリエ」に似ているところはありますか?
崎山さん:僕自身は似てないと思っているのですが、雰囲気とかが「ウリエ」っぽいと言われたことがあるので、自分がわからない部分で「ウリエ」っぽいところがあるかもしれません。そこは自分自身で見つけられたらいいなと思います。
ー崎山さんの思う、ミュージカル「Dance with Devils」の魅力をズバリ、教えてください。
崎山さん:やっぱり、アニメだともちろんキャラクターが喋ったり動いたりもしているのですが、やはり動きが制限されている部分があります。生の人間が歌って踊った姿を見ることができるのがこのミュージカルの魅力だと思います。自分の目の前にでてきてくれた、という魅力を感じさせられるように演じていきたいと思います。アニメで登場していたキャラクターたちがテレビからでてきた、という部分が魅力かな、と思います。
■キャラクターを演じるではなく、キャラクターに「なる」
ーここからは崎山さんご自身のことを教えてください。まず、舞台に上がられるようになったのはどういったきっかけだったんですか?
崎山さん:もともと読者モデルみたいな活動をしていた時期がありまして、そこから芸能界に興味がわきました。その頃、同じ事務所の方々がでている舞台を観に行くことがあり、勉強になることがたくさんありましたし、自分もがんばらなきゃとも感じました。それで、舞台って素晴らしいな、自分も舞台で演じてみたいなと思ったのがきっかけでした。
ーそこから2014年の「CHaCK-UP」や「孤島の鬼」を経て、2015年にミュージカル『刀剣乱舞』の「石切丸」で、初めて2.5次元ミュージカルのキャラクターを演じることになります。通常の舞台と違い、もともと他の人が声と言う形で演じているので、似せるのか似せないのか、境界線が難しいこともあるかと思います。
崎山さん:もともと演じている方の演技に近づけたらいいな、と感じることはあります。ですが、自分が演じるなら、お客さんのキャラクターに対するイメージを超えられたらいいな、と思います。
「そうそう、このキャラクターはこういうことするよね」という感想も嬉しいですが、キャラクターの新しい部分を表現して、それを観てもらいたいと思っています。キャラクターを演じるというより、そのキャラクターに「なる」を意識しています。
ーアニメの声と全く同じように演じられる2.5次元ミュージカルも存在しています。
崎山さん:声を真似するのも一つの手法だとは思いますが、僕自身は、声だけでなく、性格等でキャラクターを理解してそのキャラクターでいられるというのが大事だと思います。
ー様々な役柄を演じる時に、どういった役の作り方をしているか教えてください。
崎山さん:参考資料があればそれを漁ります。あとはそれに近いもの。キャラクターのものを調べるのももちろんあるのですが、その関連したものを調べてヒントを得られたらいいなと思っています。
ー漫画がお好きだとブログにて拝見しましたが、どういった漫画がお好きですか?
崎山さん:ジャンプ系が多かったです。小学校の時は、「ドラゴンボール」だったり「ONE PEACE」だったり、「THE少年漫画」が好きでした。大きくなってからは、自分自身がサッカーや野球をやっていたのもあって、スポーツものが好きになりました。
また、こういったお仕事をさせていただくようになってからは、少女漫画も読むようになり、幅広いジャンルを読みます。
やはり小さい頃から読んでいた、少年漫画がやっぱり今でも大好きですし、例えば「スラムダンク」は体育の教科書になってもいいと僕自身は思っています。
ーでは、役作りで漫画やアニメだったりを読んだり見たりすることは抵抗がないのですね。
崎山さん:はい。抵抗は全然ありません。今回「ウリエ」を演じるにあたってアニメ「Dance with Devils」を見ましたが、作品自体が面白いから、何回でも見ることができました。
ー崎山さんは、こういったメディアのインタビューやイベントにて、「ウリエ」であればピンク、「石切丸」であれば緑といったようにキャラクターのイメージカラーをまとっています。そういったところでも役柄に入りこんでいるのですね。
崎山さん:「CHaCK-UP」をきっかけに、色を意識し始めました。「CHaCK-UP」は「土星人★ドットくん」のカラーがオレンジだったので、オレンジを着ていました。やっぱりイメージカラーを着てみると、その人にすごく近づけるような感じがします。洗濯すると、干してあるものがすべてオレンジだったり緑だったりすることもありますが(笑)色は誰でも真似できるし、お客さんにも楽しんでもらえたらいいなと思いますし、イメージカラーを纏うことは、憧れの人や、目指すキャラクターに近づくための一番の方法だと思います。
▲この日は「ウリエ」のインタビューということで、さりげなくピンクの服を着用。
ー崎山さんといえば、ファンの方々からブログが好評ですが、ブログを始めたきっかけや、ブログを書く時に気をつけていることなど教えてください。
崎山さん:ブログを始めたきっかけは、ファンの方とのコミュニケーションを取りたいと思って開始しました。
ーファンの方々のあだ名をつけていたりしましたね。
崎山さん:つけました。初期の頃ですね。コミュケーションの仕方はいろいろあると思うのですが、自分が思いついたことをつねにやろうと思っています。あとは、ブログを読んだ方々に楽しんでもらいたいなと思っています。日常を綴ったり、「こういうことがあったよ」という報告も大事だと思うのですが、ブログを読むことで、午後も頑張ろう、だったり、明日も頑張ろうという気持ちになってもらえたらいいなと、そういった部分は意識しています。
ーご自身のブログ、メディアのインタビュー等であまりご自身のことをお話しされていない、ミステリアスな雰囲気があると思います。
崎山さん:ミステリアス、はよく言われます。お休みの日は家から一歩も出なかったり、そういった気質もあるので、自分を表に出していないのはあるかもしれません。
ー役柄とご自身の線引きをきっちりして、キャラクターになりきっているのかな、と感じます。
崎山さん:笑い方とか、立ち振る舞いで、ギアチェンジをして、役柄、キャラクターになりきります。例えば「石切丸」だったら、一回笑ってみます。笑うことによって「石切丸」になります。そういった仕草でギアチェンッジをしてキャラクターにそのままいられるようにしています。
ーブログでも、読者の方々ことを「ウリエ」のように「蝶々」と呼んでみたり、キャラクターのセリフを書いてみたりと徹底しています。崎山つばささん、というより「ウリエ」だったり、「石切丸」だったり、「ドットくんを応援している人」だったりと、役柄の雰囲気があります。
崎山さん:役柄はその時々しか楽しめないことなので、キャラクターを演じ、そのキャラクターになりきることをとことん楽しんでいます。もしそれでファンの方、読者の方々が喜んでくれるのなら嬉しいです。読んでくれる人が、例えば「ウリエ」というキャラクターが好きな人には、「ウリエ」の口調でブログが更新されていたら嬉しいと思うんです。「あ、ウリエだ!」って。そういう、キャラクターを間に挟んだお客さんとのコミュニケーションを取れたらいいな、と思っています。
とはいえ、キャラクターの言葉を借りていても、書いているのは僕自身で、ありのままの自分といいますか、嘘偽りなく書いているので、そういうところで崎山つばさという人間をわかってもらえればいいなと感じます。
ブログの記事でキャラクターになりきって書くことについては、自然と板についてくる部分もあります。こういうキャラクターだったらこんなことを言うかな、って。もちろんキャラクター自体のセリフがあって、それをブログに書く場合もありますが、自分が台本に書かれていない部分でのアドリブや、キャラクターのセリフを想像できることによって、始めてそのキャラクターを理解できたのかな、と感じます。
ーそれは舞台の上でも同じ感じですか?
崎山さん:そうですね。舞台上でアドリブがでたら、自分なりにそのキャラクターを理解できた時だと思います。でも、それがキャラクターとは違うと言われてしまったら、そのキャラクターを演じきれていないということです。そういった線引きはありますね。
ー崎山さんご自身が考える2.5次元ミュージカルの魅力とはどんなところですか?
崎山さん:やっぱり、自分の好きなキャラクターが自分の目の前に現れてくれることが魅力だと思います。実際に話すことは難しいですが、目があったりしたら、「あ、目があった!」「こっちを見てくれた」というコミュニケーションの仕方があったりします。
また、一方的に舞台上で僕が演じ表現しているだけでなくて、お客さんの表情とかで僕自身も元気をもらっています。そういったコミュニケーションが取れるのが、2.5次元の魅力かと思います。
キャラクターを挟んでの、演じている自分と、お客さんとのコミュニケーションはとても素敵なことだと思います。僕は観に来てくれるお客さんのために、「喜んでもらいたい」とか「頑張ろうと思ってもらえたらいいな」、という気持ちで演じていますし、お客さんからは応援したいという気持ちを受け取っています。そこには、見返りがあるとかないの話ではなくて、自分がそうしてあげたいという気持ちのぶつかり合いがあると思います。
ー3月3日からミュージカル「Dance with Devils」が開演、さらに今発表されている中でこの先2本の舞台への出演が決まっておりますが、そんな中で、今後の目標などはありますか。
崎山さん:先の目標も大事ですが、常に一つの作品に対して、「こういう風にしたい」、「これをクリアしよう」という、演じる作品によって目標があります。それを一つ一つクリアしていけたらいいなと思っています。
まずミュージカル「Dance with Devils」では、たくさんの「蝶々」たちを「アモる」ことが目標です。「ウリエさま〜」みたいな。1度観劇した方々に、「もう1回みたい」だったり、「DVDでみたい」と思ってもらえるような、「Dance with Devils」の世界にひき込める、「ウリエ」の「毒」や「魔力」を演出できたらいいと思います。
ーでは最後になりますが、ご自身の今後のご活動のアピールや、ファンや読者に対するメッセージをお願いします。
崎山さん:僕も演じることで、常にお客さんから元気をもらっています。これからも、いろんなキャラクターを演じることでお客さんに恩返しできるといいな、と思います。いろいろな崎山つばさを見せていきたいと思います。これからも、崎山つばさをよろしくお願いします。
ーありがとうございました。
会社情報
- 会社名
- エイベックス・ピクチャーズ株式会社
- 設立
- 2014年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 寺島 ヨシキ/代表取締役副社長 勝股 英夫
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 非公開
- 上場区分
- 未上場