IGポート、3Qは売上高8%減、営業益6%減で着地…2Q実績比で減益幅縮小 劇場版「ARIA」のパンフレットや関連グッズの販売好調

IGポート<3791>は、4月8日、2016年5月期の第3四半期累計(6~2月)の連結決算を発表、売上高58億800万円(前年同期比8.3%減)、営業利益2億4500万円(同6.4%減)、経常利益2億2700万円(同18.7%減)、四半期純利益9600万円(前年同期7900万円の赤字)となった。第2四半期実績までと比べ、減益幅が大きく縮小した。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①映像制作事業…売上高37億1900万円(前年同期比16.3%減)、セグメント損益1億300万円の赤字(前年同期1億6200万円の赤字)
テレビ用アニメーション「ハイキュー!! セカンドシーズン」「フューチャーカード バディファイト100」「終わりのセラフ」「蒼穹のファフナー EXODUS」などや、その他ゲーム用・CM用のアニメーションを制作した。

②出版事業…売上高9億3000万円(前年同期比9.8%減)、セグメント利益1億6000万円(同6.0%増)
新刊は、月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「魔法使いの嫁 4巻」「PEACEMAKER鐵 9巻」「ARIA 完全版 ARIA The MASTERPIECE 1巻」など、定期月刊誌9点並びに新刊コミックス71点を刊行した。2015年9月26日より劇場公開された「ARIA The AVVENIRE」のパンフレット及び関連グッズが特に販売好調だった。また、利益率の高い電子書籍の有料配信による収入は前年同期対比38%増となった。

③版権事業…売上高8億8400万円(同41.0%増)、セグメント利益2億1500万円(同33.9%減)
「進撃の巨人」「サイコパス シリーズ」「蒼穹のファフナー シリーズ」「攻殻機動隊 シリーズ」「宇宙戦艦ヤマト2199 シリーズ」「黒子のバスケ シリーズ」などの二次利用による収益分配を計上した。セグメント利益は映像マスターの減価償却費が増えたことにより減益となった。

④その他…売上高2億7300万円(同18.1%増)、セグメント利益3500万円(同135.5%増)
雑誌のイラスト描きやキャラクターの商品販売などを行った。

なお、2016年5月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高68億4200万円(前期比21.9%減)、営業利益2億5700万円(同4.0%減)、経常利益3億1700万円(同2.7%増)、最終利益1億8000万円の見込み。
 
株式会社IGポート
https://www.igport.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社IGポート
設立
1987年12月
代表者
代表取締役社長 石川 光久
決算期
5月
直近業績
売上高118億4100万円、営業利益12億2500万円、経常利益13億8000万円、最終利益11億5800万円(2024年5月期)
上場区分
東証
証券コード
3791
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