【速報】アクセルマーク、16年3月期通期は増収ながら3.5億円の営業赤字計上へ… 『ワクサガ』の大規模プロモを実施 新作開発費や体制強化による費用増も(グラフ追加・追記)

アクセルマーク<3624>は、8月2日、2016年9月期の第3四半期累計(10~6月)の連結決算を発表、売上高22億5700万円(前年同期比4.2%減)、営業利益1000万円(前年同期2400万円の赤字)、経常利益500万円(同3000万円の赤字)、四半期純損益1100万円の赤字(同5300万円の赤字)となった。
 

各セグメント別の状況は以下の通り。

①モバイルゲーム事業…売上高10億3300円(前年同期比9.9%減)、セグメント利益1億1500円(同31.0%増)
初の自社IP自社配信タイトルとなる『ワールドクロスサーガ -時と少女と鏡の扉-』が2016年4月15日にサービス開始し、売上に寄与した。また、『キングダム-英雄の系譜-』を始めとした既存タイトルでは各種イベントの実施により売上を伸ばした。それにより、四半期における過去最高水準のセグメント売上を達成し、前年同期比でセグメント利益が向上した。

②広告事業…売上高9億8600万円(同9.0%増)、セグメント利益2200万円(同52.5%減)
四半期における過去最高の売上を達成した。主な要因としては主力サービスであるスマートフォン向けアドネットワーク「ADroute」において第2四半期会計期間から引き続き機能拡充及び顧客数拡大に注力した結果、過去最高の月間売上を再度更新した。また、新たなブランド体験を実現する広告サービス「BRAND SCREEN」においては他社との協業を通じて広告表現の幅を広げ、案件の獲得に注力した。

③コンテンツ事業…売上高2億3956万円(同21.7%減)、セグメント利益2800万円(同173.2%増)
キャリアプラットフォームを対象としたサービス売上に関して漸減傾向が続いた。今後の新たな売上獲得を目指し、スマートフォン向けサービスの拡充に努めた。

■16年9月期は3.5億円の営業赤字を見込む 『ワクサガ』の大規模プロモなどで
なお、2016年9月通期の業績予想は、売上高32億8300万円(前期比6.9%増)、営業損益3億5600万円の赤字、経常損益3億6400万円の赤字、四半期純損益3億6600万円の赤字の見込みとしている。
 

モバイルゲーム事業において、『ワールドクロスサーガ -時と少女と鏡の扉-』の大型イベントの実施や『キングダム -英雄の系譜-』の150万ダウンロードに伴うイベントや新機能追加などのゲーム内容の拡充に注力し、広告事業において、引き続き広告主・媒体先の顧客数拡大に注力していく。なお、コンテンツ事業においては、第4四半期会計期間中に事業譲渡を予定しており、一部期間において売上の発生を見込んでいない。

また、モバイルゲーム事業において、翌期での売上寄与を見込んだ先行投資として『ワールドクロスサーガ -時と少女と鏡の扉-』に関する大規模プロモーションを予定している。加えて新規タイトルの開発費の発生や各セグメントでの開発・運用・拡販のための人員体制強化による費用増を予定しており、利益項目に関しては赤字を見込んでいる。

■3QはQonQで黒字転換を達成 4Qは大規模プロモによる費用増などで3.6億円の赤字に
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第3四半期期間(4~6月)の売上高は前四半期比58.2%増の10億円、営業利益は9100万円の黒字(前四半期6400万円の赤字)に転換した。ただし、第4四半期期間(7~9月)の予想は売上高が前四半期比2.6%増の10億2600万円と増収になるものの、営業損益は3億6600万円の赤字計上となる見込み。これは前述の『ワクサガ』の大規模プロモーションによる費用増などが大きくかかってくるためと思われる。
 
アクセルマーク株式会社
http://www.axelmark.co.jp/

会社情報

会社名
アクセルマーク株式会社
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 松川 裕史
決算期
9月
直近業績
売上高21億4400万円、営業損益9800万円の赤字、経常損益1億円の赤字、最終損益1億200万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3624
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