採用面に力を入れている企業にスポットをあてた、メールインタビュー企画「となりの会社の中の人」、略して「とな会(トナカイ)」。第7回はSNKプレイモアの中の人をピックアップ。
関西に拠点を置くゲーム会社・SNKプレイモア。『ザ・キング・オブ・ファイターズ』『メタルスラッグ』など、コンシューマ・アーケード問わず数々の対戦型格闘ゲームやアクションゲームを手掛けてきた。パチスロや自社コンテンツを活用したライセンス事業も行い、また最近ではスマートフォン向けゲームの開発にも注力。『METAL SLUG ATTACK』など世界中で多くのダウンロード数を記録している。
今回、「Social Game Info」では、SNKプレイモア ゲーム事業本部 第2スタジオ プロデューサーの山本圭氏にメールインタビューを実施し、同社が求めている人物像や社内の開発環境などについて訊いてみた。
■「当社のゲームを好きというか、愛しているスタッフも」
ゲーム事業本部 第2スタジオ
プロデューサー
山本 圭 氏
――:本日はよろしくお願いいたします。はじめに山本さんのご経歴を簡単に教えてください。
当社にはデバックのアルバイトとして入社しました。そこからプランナーをやってみないかと当時の上司に声をかけられ、プランナー、ディレクターと経験し、コンシューマーゲームの『THE KING OF FIGHTERS XⅢ』でプロデューサーを担当しました。
その後、当時の役員にiPhone/Android向けアプリをプレゼンし、プロデュースした『METAL SLUG DEFENSE』は全世界でダウンロード数3,000万を超える大ヒットとなりました。続編『METAL SLUG ATTACK』でのプロデューサーを担当し現在も新規タイトルの開発に携わる傍ら後進プロデューサーの育成を担当しています。
――:担当分野においてこだわりや意識していることはございますか。
PDCAを大切にしています。アプリ開発のいいところは、コンシューマーゲームに比べ1タイトルの開発期間が短いところです。なので、計画をきちんと立てて、検証を行い次の開発に生かしていくことができます。
会議では新入社員も含め全メンバーが集合して、良かった点悪かった点を一人のプロの発言として聞いていき、共有することで効率も上がりいいアイデアも入れやすくなると思っています。
――:御社が持つ自社IPの強みや魅力について教えてください。
旧SNKの時代から全世界へタイトルを売り出していたため、昔から当社のゲームのファンで遊んでくれている人が多いところです。また長期間続くシリーズですので、ユーザー様からの声を聴いて、やりとりしていく中でゲームが魅力的に、またより洗練された内容になってきているところだと思います。
――:他職種のチームとは関わりが多いと思いますが、その中でも気を配っていることはありますか。
全員がその分野のプロの集まりですから、同じ目線でコメントをしないように気を付けています。例えば私は絵が描けませんから、そこの部分はデザイナーに任せますよね。
デザイナーは今の流行や、ゲームの世界観をもとに考えてデザインをしてくれています。それを上がってきたもののイメージが少し違っていたとして「これはかっこよくないですよね」と同じ目線で伝えてしまうと「じゃあ山本さんが作ってください」って感情論で前に進まなくなります。
なので、私は仕様や世界観と照らし合わせて、抜けているものやゲーム仕様の優先度が異なっていた場合には「○○を増やしてください」とか「その仕様の視認性をあげてほしい」など指摘するように心がけています。
――:御社で働いているスタッフには、どんな方が多いですか。
ゲーム会社ですので、やはり自社、他社問わずゲーム好きが多いです。休憩時間には年齢や役職を超えてゲームの話題はもちろんのこと、趣味の格闘技やスポーツ、女性なら好きなお菓子の話などで盛り上がったりしていますよ。
――:チーム内の社内の雰囲気はいかがですか。
前向きで明るいメンバーが多いです。当社は役職に関係なくミーティングなどでも発言の場が多く風通しを良くするように心掛けています。かといって馴れ合いな雰囲気にならないようオンとオフの区別はきちんとつけるように心掛けています。
――:仕事をしていて印象的だったことがあれば教えてください。
私も自社のゲームは大好きなんですが、時々ものすごく当社のゲームが好きというか、愛している社員がいて、他社(同業)で働いているときに、当社のゲームの宣伝を朝礼でしていたという話にはびっくりしました。
――:目標や課題としてどういったことがありますか。
開発ラインがまだまだ少ないと感じているので、もっと増やして社内で競争してより良いゲームを提供できるようにしていきたいです。そのためにはプロフェッショナルな集団を作っていかなくてはならないので、ただ「ゲームのディレクションをやりました」ではなく「メンバーをまとめて売れるゲームを出せる人材」を育成していきたいと思っています。
――:そちらを実現していくにあたり、どういった人物と働きたいといった考えはございますか。
開発はチーム作業ですので、スキルよりは人と前向きに接し、苦楽をともに味わい、「ともに良いものを創りあげるんだ」という情熱のある方と一緒に働きたいと考えています。
――:スキルのほかにも一緒にゲームを創っていくうえでどのような点を大事にしていますか。
私は新しいものを生み出せるのは、「強いこだわり」だと思っています。例えば、ゲーム以外でも、野球観戦が好きだったとして、こういう展開がたまらなくいいとか、面白いと思うところから、ゲームの新しい何かに応用できたりするんです。なのでメンバーのこだわりとか突出した何かを大切にしています。
――:今後どの様なことにチャレンジしていきたいですか。
プロデューサーとして未来につながる新しいゲームジャンルの創出にチャレンジしたいと思います。今後のゲーム配信に期待してください!!
■募集内容
※情報提供:株式会社SNKプレイモア(募集内容より一部抜粋)
⇒ゲームプランナー/ゲーム運営ディレクター
◎制作内容
自社開発のスマートフォンゲームアプリの開発・運営
◎制作体制
スタジオ制(プロジェクトに関係するメンバーを職種の垣根を越えて社内組織として構築し、制作しております)
プロジェクトによって人数はまちまちですが、全て社内で開発を行っています。
◎業務内容詳細
・ゲームでのビジネスモデルの構築
・ゲームタイトル毎のイベント別数値および広告効果等の数値測定・分析
・ユーザーのニーズを把握したタイトル・イベントの企画・運営
・国内・海外のアプリ市場の調査・分析
・スマートフォンアプリのプロモーション戦略の立案・実施
給与:
年収 300万円〜800万円
年俸制
前職給、経験等考慮し、年俸を提示いたします。
※年俸を12分割し毎月支給
年一回年俸更改。業績・成果により、年1回賞与が支給されることがあります。
会社情報
- 会社名
- 株式会社SNK
- 設立
- 2001年8月
- 代表者
- 葛 志輝
- 決算期
- 7月
- 上場区分
- KOSDAQ