VRはもとより、位置情報サービスやウェアラブル端末など、人間から見た現実世界を拡張していくAR(Augmented Reality - 拡張現実)。これまでも多種多様なサービスや端末がリリースされてきているが、なかでも2016年7月、アメリカを皮切りに世界各国での配信がスタートした『ポケモンGO』の存在は大きい。
日夜さまざまな場所へ赴いてはポケモン図鑑の完成を目指す熱心なプレイヤーもいれば、あくまでマイペースに、空いた時間に少しずつ図鑑を埋めている人も多いだろう。筆者もどちらかと言えば後者で、ポケモン図鑑はまだ50匹を超えたあたりだ。
本稿ではそんな筆者が、東京スカイツリーを訪れた際に『ポケモンGO』を起動してみてのプレイフィールを紹介する。東京スカイツリー周辺は貴重なポケモンが登場する“巣”として認知されているわけではなく、例えば新宿御苑や世田谷公園のような熱気を帯びていることもない。しかしいざプレイしてみると、『ポケモンGO』を楽しむには充分すぎるロケーションであることが分かってきた。
■7月にはポケモンセンターもオープンした東京スカイツリー
東京スカイツリーが2012年に開業した電波塔で、世界一の高さを誇る塔として、今では東京都心部の名所として親しまれている。その高さから展望台に目が行きがちだが、タワーの下にある観光・商業施設が入った「東京スカイツリータウン」も忘れてはならない。タワー周辺には、狭いスペースに数えきれないほどの施設が混在しているのだ。
そうなると期待したくなるのが『ポケモンGO』におけるポケストップの数だが、筆者の考え通り、多彩なポケストップが密集する名所と化していた。タワーそのものはもちろんのこと、エントランスや周辺の駅、施設内にあるマクドナルドがポケストップに設定されている。また「農夫のモニュメント」という気になるタイトルも。
ここで出会えたポケモンだが、先述の通り“ポケモンの巣”ではないため、残念ながら他でも登場するポケモンがほとんどだった。空まで伸びるスカイツリーにちなんでか、ポッポやオニスズメといったひこうタイプのポケモンが多いような気もしたが…これはあくまで私感なので、話半分に聞いておいてほしい。
そして忘れてはいけないのが、東京スカイツリータウンにある「ポケモンセンタースカイツリータウン」だ。『ポケモン』シリーズのオリジナルグッズを販売する専門店として全国各地に出店し、東京都内では2店舗目となるポケモンセンター。7月6日にオープンしたばかりの同店舗には、夏休みということもあってか多くの家族連れで賑わっていた。
シリーズのファンが自然と集まる場所であり、周囲にはやはりスマートフォン片手に『ポケモンGO』をプレイしていると思われる人も見受けられた。筆者が訪れたとき特に目立っていたのは、子供よりも大人のプレイヤーだ。子供が買い物をしている最中、親が『ポケモンGO』で時間をつぶす…そんなプレイスタイルがここでは確立されているのかもしれない。
そんなポケモンセンターだが、ゲーム内では早くもジムに設定されており、プレイヤーがバトルを繰り広げていた。ほかにも最寄り駅であるとうきょうスカイツリー駅もジムとして活用されている。ジムの多さも、この地域の魅力といえるだろう。
そんなポケモンセンターだが、ゲーム内では早くもジムに設定されており、プレイヤーがバトルを繰り広げていた。ほかにも最寄り駅であるとうきょうスカイツリー駅もジムとして活用されている。ジムの多さも、この地域の魅力といえるだろう。
余談だが、店内は目下シリーズ最新作である『ポケットモンスター サン・ムーン』のプロモーションで活気づいていた。そんな中でもポスターやチラシでの『ポケモンGO』のアピールも積極的で、スマートフォンケースなどを扱うコーナーは売上が好調なのか、空の棚も目立っていた。『ポケモンGO』の配信以降、店内の景色にも変化があるようだ。
(文:ライター ユマ)
■『ポケモンGO』
© 2016 Niantic, Inc.
© 2016 Pokémon.
© 1995-2016 Nintendo / Creatures Inc./ GameFreak, Inc.
会社情報
- 会社名
- 株式会社ポケモン
- 設立
- 1998年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 石原 恒和/代表取締役 宇都宮 崇人
会社情報
- 会社名
- Niantic