【調査資料】年収1000万円を超えるポジションの採用が多いのは、外資系や大手企業の本部長クラス

エン・ジャパンは、同社が運営するミドル世代の転職活動を支援する転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「年収1000万円以上の転職の実態」についてアンケートを行ない、106名から回答を得て、概要を発表した。

概要では、26%の転職コンサルタントが、昨年よりも「年収1000万円以上のポジションの採用は増えている」と回答。年収1000万円以上のポジションの採用が多いのは、外資系企業や大手企業の本部長クラス。募集理由は「既存事業の拡大」。年収1000万円以上で採用される方に共通する能力は、「課題や目標を設定し、周囲を巻き込んで動かす力」とのこと。
 

 

■調査結果詳細

 
1: 26%の転職コンサルタントが、昨年よりも「年収1000万円以上のポジションの採用は増えている」と回答。(図1)

転職支援のプロである転職コンサルタントに、「昨年に比べ、年収1000万円以上の求人は増えていますか」と伺うと、「増えている」と回答した方は26%、「増えていない」と回答した方は17%という結果になりました。
 
【図1】昨年と比較して、年収1000万円以上の求人は増えていますか。


 
2:年収1000万円以上のポジションの採用が多いのは、外資系企業や大手企業の本部長クラス。募集理由は「既存事業の拡大」。(図2~図5)

年収1000万円以上のポジションを採用することが多い企業タイプを伺うと「外資系企業」(58%)、「大手企業」(57%)、役職は「本部長・事業部長クラス」(72%)が上位に挙げられました。また、職種では「経営企画・事業企画」(49%)、「経営者・COO・経営幹部」(47%)、「経理・財務・経理系」(32%)がトップ3となっています。
 
年収1000万円以上のポジションの募集理由を伺うと、もっとも多かったのは「既存事業の拡大を目指したスペシャリストの募集」(55%)でした。具体的なエピソードとしては、『外資系企業のヘッドクォーター全体を管轄するポジション』、『後継者が社内で育たなかったことを理由にした経営者の採用』、『メーカーの自動運転に関する技術者』などが挙げられています。
 
【図2】年収1000万円以上のポジションを採用することが多い企業タイプを教えてください。※複数回答可

 
【図3】年収1000万円以上のポジションに多い役職を教えてください。※複数回答可


【図4】年収1000万円以上のポジションに多い職種を教えてください。※複数回答可

 
【図5】年収1000万円以上のポジションの募集背景を教えてください。※複数回答可


3:年収1000万円以上で採用される方に共通する能力は、「課題や目標を設定し、周囲を巻き込んで動かす力」。(図6)

年収1000万円以上のポジションで採用される求職者に共通する能力を伺いました。上位に挙げられたのは「目標意識に基づき、課題や目標を設定する能力」(52%)、「自分の見解やビジョンを周囲に伝え、動かす能力」(45%)でした。「課題や目標を自ら設定し、周囲を巻き込んで成功に向けて動かせるかどうか」が、年収1000万円以上で転職成功する秘訣と言えそうです。
 
【図6】年収1000万円以上のポジションで転職成功する求職者に共通する仕事の能力を教えてください。※複数回答可


【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『ミドルの転職』(https://mid-tenshoku.com/)を利用する転職コンサルタント
■有効回答数:106名
■調査期間:2016年8月23日~2016年8月29日