【ミクシィ決算説明会】『モンスト』10月アクティブユーザー数は過去最高を記録…メディアミックスやコラボ、リアルイベント奏功で巻き返しに手応え



ミクシィ<2121>は、11月9日、第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表するとともに、ミクシィ本社でメディア向けの決算説明会を開催した。説明会に先立って発表された決算は、売上高866億円(前年同期比9.1%減)、営業利益342億円(同21.5%減)、経常利益338億円(同22.0%減)、最終利益228億円(同19.5%減)と減収減益だった。

第2四半期会計期間(7~9月)の数字を見ると、売上高393億円(前四半期比[QonQ]13.9%減)、営業利益141億円(同29.4%減)、経常利益138億円(同30.7%減)、最終利益が93億円(同31.5%減)と減収減益となった。説明会では、同社の萩野泰弘取締役が財務状況を説明した後、森田仁基代表取締役社長(写真)が事業状況の説明を行った。その内容も踏まえつつ、会見の様子を取り上げていく。
 


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■『モンスト』不調で減収減益

第2四半期の状況を見ていく前に、第1四半期(4~6月)の状況から振り返っておこう。売上高がQonQで19.1%減の473億円、営業利益が同27.5%減の201億円と減収減益だった。主力の『モンスターストライク』内で実施したイベントが一部不調だったことを受けて、売り上げが低調に推移したとのことだった。

続いて第2四半期の決算を見ていくと、売上高がQonQで13.9%減の393億円、営業利益が同29.4%減の141億円だった。『モンスターストライク』のアクティブユーザーがQonQで8%減少となったことが響いたという。特に9月については、単月売上高が大幅な予算未達になったという。
 
 
▲売上原価は全体としては大きく変わらず。賞与の支給で一時的に増加したため、人件費が伸びた。

 
▲販売管理費は全体としては大きく変わらず。こちらも賞与の関係で人件費が大きく伸びたが、こちらも一時的な要因となる。オフィス増床に伴う費用(その他に計上)も増えた。



 
■『モンスト』の復調を鑑み通期予想据え置き

2017年3月通期では、売上高2180億円(前期比4.4%増)、営業利益800億円(同15.8%減)、経常利益800億円(同15.6%減)、最終利益540億円(同11.5%減)を見込む。従来予想を据え置いた。上期の進捗率は50%に到達していないが、『モンスターストライク』の足元の状況や、年末年始の季節要因を鑑みた、としている。
 

同社では、『モンスターストライク』のアクティブユーザーの減少については、新しい遊び方を提供できなかったことに加え、『ポケモンGO』などのアプリの影響が大きいと分析しており、その反省に立ち、新しい遊びを提供するための取り組み行っていたそうだ。具体的には、4月以降、ノーマルクエストの改修などアプリのアップデートを行ったうえで、9月開催のオフラインイベント「XFLAG PARK2016」や「モンストグランプリ2016」、10月に入って実施したモンスト3周年感謝キャンペーンなど一連の施策を行ったという。
 

その結果として、それまで緩やかな減少傾向にあった『モンスターストライク』アクティブユーザー数が10月に急激に回復し、3月に実施した「映画ドラえもん」コラボを上回り、過去最高のアクティブユーザー数になったという。単月売上高も180億円となる見通しだ。
 

今後、このアクティブユーザー数をキープするため、コラボも積極的に行っていく考え。同日発表となリ、近日開催予定の人気TVアニメ「幽☆遊☆白書」とのコラボもその一環となる。また12月に控えたモンストアニメの劇場版の公開などメディアミックスも強化する。

 
▲メディアミックスでは、アニメの収益貢献の兆しが出てきた。上半期に行った中で「唯一の成功施策」として、「そのアニメのキャラクターをゲームに登場させると、売上にも反響があるほど大きかった」という。8月より試験的に行い、10月から本格的に開始した。

 
▲劇場版も12月10日より上映予定。全国300館で公開する。


森田社長は、『モンスターストライク』のこうした足元のアクティブユーザー数の動きを考慮し、通期の業績予想は据え置きにしたと述べた。例年盛り上がりを見せる年末も、アクティブユーザー数を維持したまま迎えたい」と下期以降の巻き返しに自信を示した。

 
▲「チケットキャンプ」は流通総額と利用者が増加した。アプリ比率は60%超に。サロン予約アプリ「minimo」は130万人を突破。テレビCMを11月4日から開始したが、細く長くCMを展開していく予定。

 
▲子供の写真・動画共有アプリ「みてね」は、利用者数が70万人を突破。月間の写真アップロード数は2000万枚と堅調に伸びた。フォトブックサービスをリリースしたが、売上の寄与はまだ先となる見通し。
株式会社MIXI
http://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1180億9900万円、営業利益160億6900万円、経常利益170億2600万円、最終利益102億6200万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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