【フォワードワークス新作発表会⑧】「Project FIELD」はカードとパッド、アプリを使った新しい体験を提供…第1弾「妖怪ウォッチ」はアーケードのようなTCGを


フォワードワークスは、12月7日、東京都内で「ForwardWorks Beginning」と題して新作スマートフォンアプリのメディア・業界関係者向けの発表会を行い、ソニー<6758>との共同プロジェクト「Project FIELD」を開発中しており、第一弾となるコンテンツは「妖怪ウォッチ」シリーズとなることを明らかにした。

「Project FIELD」は “カード”と“パッド”と“ゲームアプリ”から構成されている。専用パッドとスマートフォンを Bluetooth で接続し、パッドの上に専用カードをのせることで、カードの種類や位置、向き、動きを読み取り、スマートフォン等にインストールしたゲームアプリ上へリアルタイムに反映する仕組みだ。ゲームの進行やキャラクターの進化など様々な情報をカードへ書き込むこともできる。

 
▲「Project FIELD」専用パッド
 
▲タブレット接続時のカードと、パッドのイメージ

 
▲プレイイメージ


これだけでピンとこないが、例えば、対戦型ゲームでは、カードを様々な方向へスライドさせたり、向きを変えたりすることでスマートフォン上のキャラクターを自在に操作してゲームプレイが楽しめる。また、育成型ゲームでは、キャラクターの進化をカードに記録できるため、場所を変えてゲームを遊ぶ際もその進化した状態のキャラクターをゲームアプリ上に登場させることも可能だ。このように、カードとゲームアプリが連動し、双方が進化や変化をするという新しいカードゲーム体験の実現を目指す。

コンテンツ第一弾は、フォワードワークス、レベルファイブ、バンダイとの協業により「妖怪ウォッチ」シリーズタイトルを開発しているという。また、ゲーム開発者向けに、「Project FIELD」で実現するカードゲームの可能性を広げ、新しい遊びの提案を行ってもらうための、専用のソフトウェア開発キット(Software Development Kit、SDK)の開発も進めているそうだ。

 
● 主な特長(リリースより)

1.カードをパット上で操作して遊ぶ新しいカードゲーム体験
パッドはスマートフォンなどと Bluetooth で接続して使用します。カードをパッドの上に置くと、スマートフォンの画面にキャラクターやアイテムなどが出現し、カードの移動や向きを変えることで自在に操作することができます。ゲーム開発者の皆様は、アイデア次第でゲーム内での様々なアクションや効果を表現できます。




2.カードの読み取りや書き込みが可能
カードには IC チップを内蔵しており、パッドに置いてカード内の情報を読み取ることはもちろん、カードへの書き込みにも対応しています。また、カードに紐づくルールや数値は、パッドにカードをのせると自動で判別、計算するので、プレーヤーは難しいルールを覚えることなく単純なカード操作によりゲームが楽しめます。またセキュリティ機能も備えており、カードの偽造などを防止します。
 
3.様々なゲームの種類に対応する 2 台接続
一台のスマートフォンに2台のパッドをつなげて遊ぶこともでき、複数人でのゲームプレイや多くのカードを必要とするゲームなど様々な楽しみ方にも対応可能です。



なお、発表会に登壇したソニーField事業室室長の坂本和之氏は、製品のコンセプトとして、子どもの科学への興味を喚起するような、新しい子ども遊びを提供することであると明かした。1988年にソニーは、子供が触れる音響プロダクト「マイファーストソニー」を作ったが、このときと同じ考え方で取り組んでいるという。そのままやるのではなく、現代風にアレンジし、アナログな体験にデジタルのスパイスを加えたいと考えたそうだ。
 


トレーディングカードゲームは、ルールが決して簡単ではないが、「Project FIELD」を使うことで「ゲームセンターで楽しめるようなリッチなカードゲームを提供したい」という。スコアなどの計算は全てアプリが行い、ルールをあまり知らなくても楽しめるようにするとのこと。子どもがパッドを持ち寄って、勝った負けたとワイワイ楽しめるようにしたいと考えているという。子供はハードの技術では興味を持たないため、新しい面白さを結びつける必要があると考え、今回、フォワードワークスとの取り組みを行うことにした、としている。

第一弾コンテンツは、「妖怪ウォッチ」シリーズとなるが、フォワードワークスとレベルファイブ、バンダイナムコエンターテインメントとの共同プロジェクトとなる。フォワードワークスのエグゼクティブディレクターの川口智基氏は、「Project FIELDならではの機能を使った妖怪バトルに期待してほしい。もちろん、「妖怪ウォッチ」シリーズ以外のコンテンツも準備している」とリリース後の出来栄えに自信を示した。



 
(編集部 木村英彦)
ソニーグループ株式会社
https://www.sony.com/ja/

会社情報

会社名
ソニーグループ株式会社
設立
1946年5月
代表者
代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
決算期
3月
直近業績
売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6758
企業データを見る
株式会社フォワードワークス
https://forwardworks.com/

会社情報

会社名
株式会社フォワードワークス
設立
2016年4月
代表者
代表取締役社長 植田 浩
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