【サイバーエージェント決算説明会①】Abema TV、12月MAUは103万人増の686万人に…プロモーション効果でベースユーザー増、1000万人視野に



サイバーエージェント<4751>は、本日(1月26日)、2017年9月期の第1四半期(10~12月)の決算を発表するとともに、東京都内で証券アナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催し、今期200億円を投資する予定のインターネットテレビ局「AbamaTV」の12月MAU(月間アクティブユーザー数)が前月比103万人増の686万人に急拡大したことを明らかにした。

決算説明会に臨んだ藤田晋社長(写真)は、「1月には800万人を伺うところにきた。1000万人も近いところに来ている」とし、その後も順調に拡大していることを強調した。また、目標1000万としたWAU(週次アクティブユーザー数)についても、年末年始に最高記録を更新し、514万(12月29日~1月4日)になったとのこと。

また、WAUについては、正月休み明け後に低下したが、「想定していたこと」だという。大規模なプロモーションによって一時的にアクティブユーザー数が急増し、プロモーション終了後に低下するものの、「ベース」が着実にアップしているという。確かに大規模プロモーション以前に比べて、100万人ほど増加していることがわかる。
 


同社では、今後も、4月の1周年や、夏休みシーズン、そして、年末年始に合わせて大規模なプロモーションを展開し、これまでと同様、ベースとなるユーザーの獲得に注力していく方針だ。そのため、次の四半期(1~3月期)については「通常運転に戻る」見通し。

さらに、10~30代という若い利用者がメインの視聴者層になっていることも明らかにした。もともとテレビを視聴しない若い世代をターゲットにしていたサービスだったが、狙いどおりになっているという。また、女性ユーザーについては当初の想定である50%を下回っているが、ドラマなどの番組を増やすことで高めていく考え。
 


今後の番組編成については、スポーツコンテンツを中心に配信を強化するとともに、3月にスマホのタテ型再生に対応する予定。「バックグラウンド機能に対応しているため、SNSを利用しながらAbemaTVが利用できる」。加えて、オンデマンドで番組配信を行う「Abemaビデオ」も3月末~4月にオープンする予定。こちらは一部無料で、プレミアサービスに入った人が見放題となる。本格的に広告販売を行う際には、課金売上と広告売上を半々程度にする考え。
 


(編集部 木村英彦)
 
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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