【インタビュー】アプリゲームから一大キャラクタービジネスへ 大人気キャラクター「なめこ」の軌跡とこれからの展開について

2017年に『おさわり探偵 なめこ栽培キット』が6周年を迎える。2011年にスマートフォンアプリゲームの先駆けとして生まれたこのアプリは、可愛らしいなめこのキャラクターと、簡単爽快なゲーム性が多くのユーザーに受け入れられ、アプリのみならずキャラクター商品や、コンシューマーゲーム化、TVアニメ化など多岐に渡り展開している。

そんな一大キャラクターコンテンツとなった「なめこ」について、開発元であるビーワークスの情報開発事業部 ゲーム開発部 開発グループ 課長 河合真吾氏、プロデュースグループ 課長 伴 雄斗氏、プロデュースグループ 内海 仁湖氏の3人に、6年間のなめこの歩みについてお話を伺う。


ビーワークス 情報開発事業部 ゲーム開発部 開発グループ 課長 河合真吾
同 プロデュースグループ 課長 伴 雄斗
同 プロデュースグループ 内海 仁湖


 

■宣伝アプリからキャラクタービジネスへ 「なめこ」の軌跡


--本日はよろしくお願いします。Social Game Infoでは「なめこ」についてインタビューをするのは初めてなので、簡単に『おさわり探偵 なめこ栽培キット』の歴史から紹介頂けないでしょうか?

伴 雄斗氏:『おさわり探偵 なめこ栽培キット』は、ニンテンドーDSのソフトである『おさわり探偵 小沢里奈』のスピンオフアプリとして誕生しました。その『おさわり探偵 小沢里奈』まで遡ると、サクセスさんがパブリッシングをし、ビーワークスはデベロッパーとして、ゲーム自体を作る業務を行っていました。

版権としては半分ずつもっているというIPです。その『おさわり探偵 小沢里奈』を、2011年にiOS版のアプリとしてリリースをすることになりまして、当時ビーワークスはiOSのアプリを制作してきた実績がありましたので、『おさわり探偵 小沢里奈』のiOS版をビーワークスからリリースさせていただくことになりました。そんな『おさわり探偵 小沢里奈』を宣伝するために、同作品にでてくるキャラクター「なめこ」を使用した『おさわり探偵 なめこ栽培キット』を開発、リリースしました。あくまで最初の段階では、『おさわり探偵 小沢里奈』の宣伝アプリでした。


--宣伝アプリとのことですが、『おさわり探偵 なめこ栽培キット』はリリース当初から爆発的な人気を博しました。『おさわり探偵 なめこ栽培キット』を世の中に広めるという意図はあったのでしょうか。

伴 氏:『おさわり探偵 なめこ栽培キット』に限って言えば、このアプリ自体が宣伝アプリだったため、『おさわり探偵 なめこ栽培キット』を広めるためのプロモーションは行っておりません。『おさわり探偵 小沢里奈』を売るために作ったのが『おさわり探偵 なめこ栽培キット』でしたので、宣伝の宣伝をするのは意味がありませんし(笑)

『おさわり探偵 なめこ栽培キット』をリリースした時に、とても大きな反響をいただき、信じられないスピードで「なめこ」というキャラクターが広がっていきました。リリースして1週間で「これはただ事ではないな。」というのを感じました。


--初期の『おさわり探偵 なめこ栽培キット』は、どんな方が遊んでいたのでしょうか?

河合真吾氏:『おさわり探偵 なめこ栽培キット』をリリースした当時は、iOSのアプリが黎明期でして、いいアプリと悪いアプリがごちゃ混ぜになって存在していた時期でした。ユーザーが自分で見つけた楽しいものというのを探していた時代でした。iPhoneのユーザー自体も、いわゆるアーリーアダプターで新しいもの好きの方が多く見受けられ、さらにそこから、スマートフォンでiPhoneを選ぶ大学生が増えてきたという時流でした。アーリーアダプターと大学生、特に女性ですね、そんな方々が『おさわり探偵 なめこ栽培キット』を最初に遊んでいました

伴 氏:流行りもの好きな方、お友達に「これ知っている?」と言いたい方々の間でどんどん口コミで広がっていきました。先ほど大学生が多くプレイしていたという話がありましたが、大学生が授業中にマナーモードにせずに『おさわり探偵 なめこ栽培キット』をプレイし、なめこを収穫していて、その音がなった瞬間に、教壇に立っている教授が「誰ですか?なめこを収穫しているのは。」と注意した、というエピソードを聞きました。大学生はなめこをプレイしていて、さらに教授も「なめこ」を知っていたという状況がありました。

2011年の年末にAndroid版をリリースし、そこからさらに認知が拡大してきました。さらに、2012年の年始にプライズのロケーションテストを行い、その後カプセルトイでの展開が始まり、「なめこ」というキャラクターがリアルの場所にもでてきたことで、スマートフォンを持っていない人にも認知され始めました。そして2012年には、フィーチャーフォンがスマートフォンに入れ変わる時期になり、『おさわり探偵 なめこ栽培キット』のユーザーがさらに増えていったという流れでした。


--プライズのロケーションテストというお話がでましたが、「なめこ」は現在も東京駅一番街に「なめこ市場 東京本店」という常設の店舗があるように、商品展開に力を入れているように見受けられます。リアルの商品を作るに当たって、どういった意図があったのでしょうか?

伴 氏:なめこが流行って2週間くらいで「これはすごいことになりそうだ。」と、僕自身が感じまして、「なめこを商品化しませんか?」という他社さん向けの提案・企画書を勝手に作っておりました。メーカーさんにこの企画書をもって営業に行こうと思っていた矢先に、様々なメーカーさんから弊社の問い合わせ窓口に「なめこのリアルグッズを作りたい」といった問い合わせが多数くるようになりました。「あ、待ってたら勝手にくるのかな?」(笑)ということで、様々なメーカーさんと打ち合わせを始めたのが、「なめこ」のグッズ展開の始まりです。
 


▲現在ではアパレル等様々なグッズを展開中

ですが、我々自身はグッズメーカーではなく、あくまでもゲームの開発をしている部署です。ですので、最初の段階で5社10社の問い合わせがあり、弊社では捌ききれなくなってきました。そんな中、「うちにライセンスを預けてくれませんか?」と提案してくださる会社さんがありました。この会社は、自分たちでグッズを作るのではなく、窓口となって他のメーカーさんと交渉することを業務としています。メーカーさんからの問い合わせも多くなってきている現状がありましたので、その会社さんにお願いをして、窓口を一本化しました。アプリをリリースした2011年年内では、そのライセンスエージェンシーの会社さんと、「なめこ」の商品をどのように展開するか、監修の仕組みを作り、2012年から実際の市場に展開していきました。
 

▲2016年6月に東京駅一番街にて行われた記念イベント待機時の様子

河合氏:リアルの方に移行しようと思って計画してやったというわけではなくて、単純に、話題になって人気が出たので、キャラクターとしての一般的な座組として、世の中のメーカーさんに協力していただいた結果、このような形になりました。あまり我々としては、「なめこ」のグッズ展開に関してアクセスする能力があるわけではないのです。「ライセンシングも盛り上げていくぞ」という意思があったわけではなく、世間のニーズがあって、このようなグッズ展開の形ができたと思っています。

--また、2013年にはアニメ「なめこ家の一族」を発売、2016年にはテレビアニメ「なめこ せかいのともだち」を放送を開始し、映像という形でなめこがさらに広がっていきます。

伴 氏:映像化に関しては初期の段階ではだいぶ慎重に考えていました。というのも、今の日本のTVアニメになりますと、基本的には製作委員会方式が取られると思われます。版権は製作員会ががっちり持って、各社に分配するという形が取られています。そうなってしまうと、ビーワークスが「なめこ」に関してコントロールすることができなくなってしまうと考え、『おさわり探偵 なめこ栽培キット』を配信してからわりとすぐのタイミングで「TVアニメ化をしませんか?」というお話はいただいておりましたが、基本的には断っていました。

『なめこ家の一族』は2013年にOVAという形で発売された映像作品で、こちらはフリューさんにお願いをしています。フリューさんには元々、このOVAの他にも様々な「なめこ」グッズを発売していただいておりまして、そのライセンスの範囲で映像作品が発売できるということでしたので、お願いをしました。『なめこ家の一族』自体もとても丁寧に作っていただいたので、未だにレンタルで借りられているというお話も聞いております。

河合氏:ライセンスグッズに関しては、他社さんにお願いして作っていただく形になっておりますが、我々の元々のビジネスに無い流れとなっています。そして、弊社としても最初はライセンスで劇的な収益を上げるということを目的にしていない始め方をしています。世の中のグッズやアニメに関して、「なめこ」以外のキャラクターにおいて、ユーザーさんが喜ばないような商品が結構あるな、と個人的には感じておりました。「なめこ」ではそういったものは出したく無いという思いが強くありましたので、監修は慎重におこなってきました。アニメに関して言うと、アニメの製作委員会に版権がある状態になってしまった場合、委員会がよしとする基準でジャッジされてしまい、我々がコントロールすることが不可能になるのでは、クオリティのチェックができなくなるのではないかという部分を危惧していました。我々の手から離れて、外に広がっていかないように守っていた時期が長くありました

伴 氏:現在NHK Eテレで放送中のTVアニメ『なめこ〜せかいのともだち〜』に関しては、2016年に『おさわり探偵 なめこ栽培キット』が5年目を迎え、今度は自分たちで働きかけをしようという流れで実施した企画になります。こちらは製作委員会を組み、TVアニメを作りました。

これを機に、なめこ5周年の盛り上がりを作りつつ、「なめこ」がリリースされた時に生まれ、その当時は小さすぎて「なめこ」のことを知ることができなかった低年齢層に向けてアピールをしようと考えました。

低年齢層向けといえば、2012年に福原遥さんに歌っていただいた『なめこのうた』があります。こちらに関しましては、YouTubeの再生回数が現在2,750万回を超え、5年たった今でも繰り返し見てくださるお子さんが多数いらっしゃるようです。




こちらの曲も、グッズと同じように、レコード会社であるテレビ朝日ミュージックさんから「なめこの歌を作ってみませんか?」というご提案をいただいたことが最初になります。当初はなめこで歌を作るなんて考えてもみなかったのですが、お話を聞いてみると「なめこ」のことをとても理解してくださっていて、また、歌があると低年齢層へ「なめこ」の認知が広がりやすいかもしれないという思いから製作することになりました。

こちらの歌に関しても、作詞の部分は監修という形で我々が関わっております。作詞者として「なめこ」の名前がクレジットされていたりもします(笑)やはり公式ソングという位置づけにするためは、あまり我々の手から離れないように、きちんと作詞の部分に入らせていただきました。

また、これは後から聞いたお話なのですが、NHK Eテレのお料理番組に出演されていた時期に既に福原さんは『おさわり探偵 なめこ栽培キット』で遊んでいて、その番組のアニメパートを担当されていた監督に「なめこ」を紹介していたらしいんです。

河合氏:実は、この監督というのがTVアニメ『なめこ〜せかいのともだち〜』の監督である、わたなべひろしさんなんです。「お料理番組の収録中に見せられたよ、なめこ。」とおっしゃっていました(笑)

伴 氏: 『なめこ〜せかいのともだち〜』は、「なめこ」の声を福原遥さんにお願いし、出資者にはビーワークス、サクセスさん、フリューさん、そして『なめこのうた』のテレビ朝日ミュージックさんがいらっしゃって、「なめこ」の関係者総動員な形で、「もう一花咲かせよう!」的な意味合いも込めております


--確かに5周年のタイミングでTVアニメを放送するということは、記念的な意味合いも持ちつつも、さらなる拡大が見込めますね。では、そうして一花咲かせた後、さらなる展開として行っていきたい事等がありましたら教えてください。

伴 氏:個人的にはまた、この『なめこ〜せかいのともだち〜』の二期の放送をしたいなと考えております。もちろん二期を製作するには、我々だけでなく様々な出資元さんとお話をし、採算が取れるかどうかを考えなければなりませんが…。NHKさんでアニメを放送するということは、日本の定番コンテンツになっていくことだと思います。ですので、アニメ以外にも日本の文化の中に根付いていくような施策をしていければと考えております。

河合氏:子供だけ、大人だけのキャラクターではなく、家族みんなで楽しめるキャラクターになってほしいと考えております。アニメの放送も、以前出版していただいた絵本もその観点を意識して製作していただきました。イラストもパステルで、優しい雰囲気にしてもらい、子供が読んだ時に、両親ともその体験を共有できるような作品に仕上がっていましたので、そのようなギミックを他の施策でも行っていけたらとおもっております。

 

▲「んふんふ なめこ絵本 すてきなであい」

「なめこ」をリリースしてからだいぶ時間が経っておりまして、ユーザーも施策も一回りしているなという印象を持っています。一回「なめこ」を卒業した人が戻ってこられるような流れを作っていきたいと感じております。

内海仁湖氏:「なめこ」をゲームのキャラクター、アプリのキャラクターという捉え方をしている方が多くいらっしゃると思います。もっと普遍的なキャラクターを目指したいと思っております。ドラえもんやリラックマのように、何年たってもファンの方々に愛されているキャラクターになってほしいと思っております。

グッズは現在東京でしか実店舗で販売していないんですね。関東の方は手に入りやすいのですが、地方の方はどうしてもなめこのグッズを手に入れづらいという側面がありました。ですので、現在はライセンシーの方に通販のサイトを作っていただきそちらでも販売をしております。東京駅の「なめこ市場 東京本店」でも発送サービスを実施し、よりなめこグッズを多くの方に手にとっていただけるようなしくみ作りを行っております。さらに、なめこのアプリのダウンロード数の3割は海外のもので、その中の8割が台湾や韓国といったアジア圏となっていて、日本国内のみならず海外にもファンの方がいます。これからは地方や海外のユーザーさんにも「なめこ」の魅力を届けるために、グッズを販売するキャラバンを実施したり、リアルイベントを行ったりできると良いなと思っております。

 
 

■『なめこの巣』について


-では、続いて新作である『なめこの巣』についてお話を伺いたいと思います。こちらは、今までの『おさわり探偵 なめこ栽培キット』と違い、なめこが巣作りをするにあたって、その手伝いをプレイヤーがするという内容とお聞きしましたが、こちらを開発するにあたった経緯等をお聞かせください。
 

河合氏:企画を作ったのは私になります。何かで思いついて「やろう!」と決めたわけではなく、ずいぶん昔から開発部のメンバーの会話の中でアイディア自体はあったものになります。なめこは『おさわり探偵 なめこ栽培キット』の中では収穫され、すぐに収穫箱のなかに入っていってしまうので、普段は何をしているのか謎めいている存在でした。他のキャラクターでいうと、ドラえもんはのび太くんのお家で過ごしていますし、リラックマはお家でゴロゴロしているという日常がありますが、『おさわり探偵 なめこ栽培キット』のなめこには日常がありません。

ずっと『おさわり探偵 なめこ栽培キット』を続けていくという使命はあるのですが、そうではない「なめこ」の楽しみ方、親しみ方を提案できないかな、と感じました。そこで「なめこ」の普段の生活をユーザーさんに見てもらうというのは面白いのではないか、と考えました。

その話を社内で続けていたら、いつの間にか作る事が決まっていた、という流れです。

伴 氏:2016年6月、なめこの5周年イベントの際に『なめこの巣』を発表したわけですが、5周年に向けて開発していたというより、ずっと前から構想されていたものなのです。それこそ3年前くらいからコンセプトは存在していました。

本格的に開発に入ったのが2015年になります。


--『なめこの巣』は、『おさわり探偵 なめこ栽培キット』とだいぶ違った遊び方をするアプリとなりますが、こちらのターゲットユーザーはどんな方になるのでしょうか?

内海氏:現在の「なめこ」ファンの方に遊んでいただきたいというのはもちろんですが、新たなファンも獲得していきたいと考えています。『おさわり探偵 なめこ栽培キット』を運営していくなかで、昔はプレイしていたけどやめてしまった人や、そもそも「なめこ」を知らない方も若い方中心にいらっしゃるという事を感じております。現在、なめこのアプリは20代後半から40代までの方を中心に幅広い年齢層の方々に遊んでいただけているのですが、ごっそりと抜けているのが10代後半なんです。もっと年齢が下になるとアニメで「なめこ」を知っているというお子さんがいるのですが、10代後半の学生の方に関して言うと、そもそも「なめこ」を知らなかったり、知っていても「昔流行っていたんだよね。」といった認識の方が多いので、そういった方にも遊んでいただきたいと思っております。

--そういった10代後半のを呼び込むような施策等を考えておりますでしょうか?

内海氏:『なめこの巣』では、「なめこ」に帽子をかぶせたり、彼らが住んでいる「巣」を飾り付けできる機能があります。そういった可愛らしいデコレーション要素というのは10代の女性を中心に、受け入れられるものかと思っております。ですので、その着せ替えた「なめこ」やデコった「巣」を人に見せるような施策、例えばコンテスト等を実施できたらいいなと考えております。『なめこの巣』には、自分の作った巣を撮影できる機能もありますので、手軽にSNSにシェアして楽しんでいただきたいと思っております。

伴 氏:「なめこ」としてinstagramも運用しておりまして、こちらでは『なめこの巣』のグラフィカルな巣の様子を紹介していきたいと考えております。グラフィックを駆使して、口コミベースで広がっていけたらと考えております。


--『おさわり探偵 なめこ栽培キット』のファンの多くが『なめこの巣』をプレイすると思われますが、この2つのアプリについてゲーム内で一番大きな違いというのは何でしょうか。

伴 氏:ゲーム性自体は全く異なるものになるのですが…(笑)一番大きな違いというのは、『なめこの巣』については課金要素があるということでしょうか。『おさわり探偵 なめこ栽培キット』は無料アプリというところをアピールしてきたのですが、『なめこの巣』については、「課金要素があります」というのは積極的に言っていこうかと思っております。

河合氏:『なめこの巣』の課金要素としては、一部のデコレーションアイテムを購入するときに課金アイテム「なめたま」が必要となります。とはいえ、このデコレーションアイテムはゲーム自体の難易度に関係がないものとなっております。見た目を可愛くしたい、面白くしたいという方は課金が必要になります。あとは、一般的なゲームにある時間短縮。こちらも「なめたま」を消費して行います。基本的にはビジュアルに関するところに課金要素があります。より、可愛くしたい、より綺麗にしたい、そこでゲームをモチベーションを保つために課金をするという流れになります。

 

内海氏:アイテムを購入するタイプの課金の他に、30日間お得にゲームを遊べる課金システムを導入する予定です。ログインボーナスが30日間お得になる、また、広告が表示されなくなるといった月額課金のようなものを考えております。

河合氏:デコレーションアイテムとは別に、巣の階層ごとに見た目を変えられる「フロアキット」というものを実装しておりまして、こちらはクエスト等を繰り返しやることによってもらえます。また、月ごとのイベント等を実施予定ですが、こちらを頑張ってプレイすることでも手に入ります。イベントと言っても、人との競争というものではありません。


--ユーザー同士の競争要素は考えていないということですか?

河合氏:今の所考えておりません。

伴 氏:そもそも他のユーザーの巣を見に行くような機能もいまのところ考えておりませんので。割とストイックなゲームかな、と考えております。また、先ほど課金要素として時短の要素があるとお話をしましたが、こちらは巣の建物を作る際には待つ必要がなく、材料が集まったらすぐ建物・施設が建設されるようになっております。材料を集める際には時間がかかりますが、せっかく材料を集めたのに、建設でまた待たせるのはちょっと…と思いまして。

河合氏:買ってきた箱を開けちゃダメですよ、というのは一番辛いことなので。建設で時間がかかるという仕様は、いま我々が一番『なめこの巣』を遊んでもらいたい、既存のなめこファンの方々にとってストレスが高すぎるのではないかと考えています。

伴 氏:建設で時間がかかる、というのは農園系ゲームではセオリーではあるのですが、『おさわり探偵 なめこ栽培キット』のユーザーを考えたときには、そのセオリーを入れてしまうのは手軽さが損なわれて感じられてしまいそうで少し怖いなと思っています。


--最後になりますが、『なめこの巣』を待っているファンの方々にメッセージをお願いします。

河合氏:長いことお待たせしておりますが、やっとリリースの目処が立って最終調整を進めているところです。なめこの普段の生活を観察しながら、一緒に巣を大きくするという体験を楽しんでいただければと思います。

伴 氏:なめこの展開としては『なめこの巣』を軸に、もう一度盛り上げて、スマフォアプリ業界にインパクトを与えられたらいいなと思っております。

内海氏:『なめこの巣』というタイトルは、これまでのなめこのアプリよりいろいろな要素があって、かなり深く楽しめると思います。それと同時に手軽さも兼ね揃えたものだと思います。ずっと遊ぶことができるし、隙間時間でもあそんでもらえる、遊びやすいシステムになっています。

『なめこの巣』を軸になめこの世界観を広げていくことになります。ゲーム以外でも「なめこ」ワールドを楽しんでいただけるような展開をしていきますので、是非楽しみにしていただけたら嬉しいです。


--ありがとうございました。





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会社名
株式会社ビーワークス
設立
1998年6月
代表者
代表取締役 金子 健一
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