【イベント】「Shadowverse Rise of Bahamut~ファミ通 CUP2017~」覇者は"運命力"を引き寄せた「ふぇぐ選手」に決定…5月21日に日韓戦実施


一般社団法人 e-sports 促進機構は、3月26日、ベルサール秋葉原にて、Cygamesの本格スマホカードバトル『Shadowverse』の国内No.1を決めるe-Sports大会「Shadowverse Rise of Bahamut~ファミ通 CUP2017~」決勝大会を開催した。
 
本稿では、その様子をお届けしていく。




▲1Fのイベントスペースでは、「4人フライト式トーナメント」や、決勝大会で使われている専用モード(BO5)を特別にプレイできる「ファミ通CUP決勝大会専用モード体験スペース」を実施。どちらのコーナーも、勝者にはリアルプロモーションカード1枚が進呈されていた。


▲「フォトセッションブース」には、決められた時間にコスプレイヤーの渚さん(イリス)、なっこさん(ケルベロス)、成賀くるみさん(エリカ)、みゃこさん(アリサ)、るしゃさん(イザベル)、クレイゴーレムらが登場し、一緒に写真を撮ることができた。
 
 

■「Rise of Bahamut」最強のシャドバプレイヤーは誰の手に!?


イベントが始まると、まずは司会進行役のバロン山崎さん、実況のkuroebiさん、解説を務める、GameAI攻略ライターのいくらさん、「RAGE vol.3 Shadowverse」王者のまさんらが登壇。3月30日には、第4弾カードパック「Tempest of the Gods/神々の騒嵐」のリリースも予定されているため、いくらさんからは「正に現環境の集大成になる大会となる」とのコメントも。


▲左から順に、まさん、いくらさん、kuroebiさん。多くの観客に見られながら戦うというプレッシャーがある中、勝負のポイントがどういったところにあるの問われたまさんは「試合や相手のことだけを考えて戦うのが良いですね」とアドバイスを送った。
 
その後、選手入場があり、各選手から大会に掛ける意気込みが語られた。「応援に駆け付けてくれた方々のために頑張りたい」という選手もいれば、「落ち着いて自分のプレイをしたい」、逆に「もう勝ったも同然」と自信ありげに話す選手もおり、試合開始前から早々に各選手の個性が垣間見えた。


 
 
▲滅多に経験できない大舞台ということもあり、流石にどの選手も緊張の面持ち。
 
なお、本大会は、東日本予選4名・西日本予選4名で選ばれた計8選手が、3本先取で勝利となるBO5のシングルエリミネーション方式で雌雄を決する。開戦前には、予選から有力視されていた「エルフ」「ウィッチ」以外の部分でどういったデッキ選択をし、勝ち抜けていくかがポイントになると、いくらさん、まさんの両名から解説が行われた。また、本大会はデッキ公開制のため、一回戦開始前には各マッチアップでそれぞれが登録した3つのデッキ内容が紹介された。

各選手の使用デッキについては、特設サイトからも確認可能。


▲残るひとつのデッキにどういったものを選択したいかという話題では、まさんがエルフやウィッチと五分以上の戦いができる「ドラゴン」を、いくらさんは「ロイヤル」や「ヴァンパイア」で即効性の高いアグロデッキを使用候補に挙げた。
 
【一回戦 第一試合】


東日本予選1位:がっきー選手


▲8コストフォロワー「古き森の白狼」から9コストスペル「白銀の矢」をフィニッシャーの軸に据えたエルフデッキ。高コスト帯のカードを増やしコントロール寄りに調整されているため、序盤に安定した立ち回りができるかどうかがカギになるとのこと。


▲8選手の中で唯一「ドラゴン」を採用したがっきー選手のドラゴンデッキ。「プリズンドラゴン」や「オウルガーディアン」といった守護持ちフォロワーでエルフのリノセウスなどを警戒しつつ、「ユニコーンの踊り手・ユニコ」の枚数を削り「伊達政宗」を3枚にしているといった点に特徴が表れている。


▲8コストアミュレット「封じられし熾天使」からの特殊勝利を狙ったビショップデッキ。まさんからは、「BO5というルールでは、中々対策をし辛いデッキで穴を突いた選択ではないか」とのコメントも。
 
西日本予選4位:SKIRGE選手


▲2枚以上カードをプレイしてから使用することで、相手リーダーとフォロワーすべてに2ダメージを与えられる「マヘス」は、要注意カード「次元の魔女・ドロシー」への対策か。「エンジェルスナイプ」や「セルウィンの号令」を採用していることから、「相手リーダーの体力を早い段階で0にしたい意図が見受けられる」と、kuroebiさんがコメント。


▲予選でも大人気だった、「次元の魔女・ドロシー」を軸に据えたウィッチデッキ。「魔女の雷撃」を投入したことにより、盤面のフォロワーを進化してリーダーを攻撃しながら相手フォロワーを処理し、さらに手札を1枚増やすという動きにも期待ができる。


▲ミッドレンジ型のヴァンパイアデッキ。盤面有利をキープしながら試合を展開し、「アルカード」や「セクシーヴァンパイア」で勝ち切るのが理想となっているようだ。
 
[試合結果]
がっきー選手(左)、SKIRGE選手(右)
●ビショップvsヴァンパイア○
●ビショップvsエルフ○
●ビショップvsウィッチ○

勝者:SKIRGE選手

オープニングマッチは、ビショップvsヴァンパイア。まずは、がっきー選手の「テミスの審判」後も盤面有利をキープできたSKIRGE選手に軍配が上がった。そのまま勢いに乗るSKIRGE選手は、2バトル目にエルフを選択。強力なフォロワーを出した後、0コストでプレイできる「フェアリー」をプレイすることで「神魔裁判所」の対象を確定させないなど、繊細なプレイングが目立つ。最後に残したウィッチデッキは、予選の頃から使い慣れているものに改良を加えた構築ということもあり、手堅く勝利を収めて準決勝へと駒を進めた。3戦ともビショップを選択したがっきー選手に対して、8ターン目に 「封じられし熾天使」をプレイさせない立ち回りをしたことが勝負の明暗を分ける結果となった。

 
 
 
【一回戦 第二試合】


東日本予選3位:Gumol選手


▲SKIRGE選手と同じく、「古き森の白狼」「白銀の矢」を勝利プランの軸に据えた中に「マヘス」を採用したエルフデッキ。ただし、Gumol選手の場合、「森の意志」を3枚入れるなど、より盤面の制圧力に長けたカードでコントロールよりの調整となっている。


▲「ロイヤルセイバー・オーレリア」や「フロントガードジェネラル」など、体力の多い守護フォロワーが特徴的なミッドレンジロイヤル。対エルフに当てることができれば驚異となりそうだ。


▲「次元の魔女・ドロシー」を軸に据えたウィッチデッキは、やはり本大会でも人気デッキとなるのか。「虹の輝き」は、2コスト以下のカードにしか使えないということを懸念してか1枚に留め、「ウィンドブラスト」を組み込んでいる。
 
西日本予選2位:show選手


▲低コストカードを多めに入れることで序盤の盤面を制圧し、後半の「白銀の矢」で一気に勝利を狙いにいくエルフデッキ。


▲ミッドレンジ型のロイヤルデッキ。いくらさんは、「師の教え」で相手フォロワーの攻撃力を上げ、「ツバキ」のファンファーレ効果で撃破するといったシナジー効果にも期待したいと語った。


▲「次元の魔女・ドロシー」と「次元の超越」を組み合わせたハイブリッドデッキ。カスタマイズは難しいが、「超越ウィッチ」「ドロシーウィッチ」の特性を共に備えている点が強みとなる。まさん曰く、相手リーダーや自身の引きによって、どの勝利プランを目指すか逐一検討していかなければいけないデッキとのこと。

[試合結果]
Gumol選手(左)、show選手(右)
●ウィッチvsエルフ○
○ウィッチvsウィッチ●
●ロイヤルvsウィッチ○
○ロイヤルvsロイヤル●
●エルフvsロイヤル○

勝者:show選手

1バトル目では、初手からスペルブーストを勧めたGumol選手が4ターン目に「ゲイザー」「ゲイザー」「刃の魔術師」といったドロシーウィッチ特融の強い展開力を見せたが、これにshow選手は手札の「リノセウス」をフォロワー処理カードとして使用することで乗り切り、9ターン目に「白銀の矢」を放って華麗な逆転勝利を飾った。この試合を見たkuroebiさんからは、「リノセウス」はリーダーへのダメージソース、フォロワー処理、さらに低コストで使えるといった点から「汎用性の化け物」というコメントも飛び出した。その後、互いに譲らぬ展開で迎えた4バトル目、ロイヤルvsロイヤルというミラーマッチとなった試合では、Gumol選手が盤面に大量の守護フォロワーを並べて最終戦へと望みを繋げる。しかし、最後はshow選手がロイヤルで勝利を収め、準決勝に進出する形となった。

 
 

【一回戦 第三試合】


西日本予選1位:ふらわぁ選手


▲「天馬のエルフ」は、ファンファーレ効果で相手フォロワーの体力を1にし、進化で1ダメージを与えることができるため、より盤面を制圧しやすいカードとなっている。ほかにも「エルフプリンセスメイジ」「歴戦の傭兵・フィーナ」など、進化時に効果を発揮するカードが計7枚含まれているのが特徴となっている。


▲即効性の高いアグロ寄りのミッドレンジ型ロイヤルデッキ。「メイドリーダー」のファンファーレ効果で「レヴィオンセイバー・アルベール」を確実に手札にすることができる。


▲「次元の魔女・ドロシー」中心ではあるが、「ベビーウィッチ・エミル」や「マナリアウィザード・クレイグ」といった低コストフォロワーを削り、カード1枚辺りのバリューを高めることを意識した構築となっている。「魔力の蓄積」が1枚積まれているのも特徴的。
 
東日本予選4位:ふぇぐ選手


▲3コストのカードを12枚と多めに組み込んでいるのは、「エンシェントエルフ」を後半に使用したいとの狙いもあってか。早めの展開を意識した構築となっている。


▲本大会ではここまで見られなかった「デモンストライク」を2枚採用することで、手札からのバーンダメージを稼いでいる。先ほどのエルフデッキ同様、早めの展開を見据えた構築に寄せているのがふぇぐ選手の特徴として表れていた。


▲SKIRGE選手同様、ミッドレンジ型のヴァンパイアデッキではあるが、「吸血鬼の古城」の3枚積みや、「ミニゴブリンメイジ」のファンファーレ効果での「吸血姫・ヴァンピィ」の確定サーチなど、ふぇぐ選手はより「フォレストバット」を意識した構成となっている。これにはまさんも「柔軟なリーサルを見据えたデッキになっていますね」と感嘆の声を漏らした。

[試合結果]
ふらわぁ選手(左)、ふぇぐ選手(右)
●ウィッチvsヴァンパイア○
●ウィッチvsエルフ○
●ウィッチvsウィッチ○

勝者:ふぇぐ選手

かなり個性の溢れる構築となった、ふぇぐ選手のヴァンパイアデッキが狙い通りの大活躍。「吸血姫・ヴァンピィ」で相手リーダーの体力をジワジワと削り、アルカードの疾走で1バトル目をものにした。ふらわぁ選手は、1バトル目・2バトル目と狙ったカードに恵まれず苦しい展開が続く。3バトル目も、ふぇぐ選手が「ベビーウィッチ・エミル」や「刃の魔術師」を早めに展開し、押し切る形となった。

 
 

【一回戦 第四試合】


西日本予選3位:ポテポテ選手


▲形としては「リノセウス」での勝ち筋を軸に据えたエルフデッキ。「死の舞踏」を3枚採用することで、巨大な守護フォロワーを除去するとともに、リーサルを早める狙いが読み取れる。


▲本大会でロイヤルを選択した選手に人気なのが「ファングスレイヤー」だ。8ターン目に相手フォロワーを確定除去したうえでリーダーに3ダメージ、さらに体力が高く盤面にも残しやすいという理由が採用率を高めているようだ。また、エンハンスがかかった9ターン目の「レヴィオンセイバー・アルベール」とのシナジーもバッチリ。


▲ここで本大会初お目見えとなった疾走ビショップ。非常に攻撃的なデッキとなるが、この選択がどう転ぶか。まさんは、「詠唱:獣姫の呼び声」からの「ホーリーフレイムタイガー」進化が「森の意志」などを使用しきれないケースが多いのも魅力のひとつだと語った。
 
東日本予選2位:misobon選手


▲東日本予選の頃から、misobon選手が自信を持って愛用している「超越ウィッチ」の活躍は本大会でも見られるのか。まさん曰く、「ドロシーウィッチ」対策をしたコントロール型のデッキを狙う構築になっているとのこと。


▲2/3/7/8コストのフォロワーを搭載したネフティステクロ。現環境でよく見られる「覇食帝・カイザ」ではなく、「ミニゴブリンメイジ」のドロー効果でデッキを圧縮して8ターン目までに「ネフティス」を確保する確率を上げるといった工夫が見られる。


▲misobon選手は、ウィッチデッキ然り、このビショップデッキでも特殊勝利を狙った構築となっているのが特徴として表れている。全体的にテクニカルな構成でコンセプトが統一されているとの話も。
 
[試合結果]
○ビショップvsウィッチ●
○エルフvsネクロ●
○ロイヤルvsビショップ●

勝者:ポテポテ選手

1バトル目ビショップとウィッチのマッチアップでは、初手に「虹の輝き」が3枚来てしまい驚きの表情を浮かべるmisobon選手。2ターン目の「詠唱:獣姫の呼び声」などに対しては非常に強力なカードではあるものの、ここでポテポテ選手が手にしたのは対象として選択できない「マイニュ」。これにより、misonbon選手の成す術なくなり、序盤に大きく出遅れてしまったことが敗因となった。本大会初のネクロマンサーが登場した2バトル目では、misobon選手が「スパルトイソルジャー」の連打から早い段階で墓場を増やし、「死の祝福」と流れ良く見えたが、8ターン目に自身の「ヒーリングエンジェル」が場を圧迫してしまい「ネフティス」の効果で「デュエリスト・モルディカイ」が出せなかったことが仇となった。misobon選手対策として全体的に攻撃的なデッキを選択したというポテポテ選手の作戦が際立った結果となった。

 
 
 
【準決勝 第一試合】
・西日本予選4位:SKIRGE選手(選択リーダー:ヴァンパイア、ウィッチ、エルフ)
VS
・西日本予選2位:show選手(選択リーダー:エルフ、ロイヤル、ウィッチ)

[試合結果]
SKIRGE選手(左)、show選手(右)
○ヴァンパイアvsエルフ●
●エルフvsエルフ○
○エルフvsウィッチ●
●ウィッチvsウィッチ○
○ウィッチvsロイヤル●

勝者:SKIRGE選手

ヴァンパイア対エルフのマッチアップでは、序盤からSKIRGE選手優勢で盤面が展開する。一時はshow選手が「フェアリービースト」の効果で与えられたダメージを回復して盛り返すも、それ以上に攻撃の手を緩めることなく打点を稼ぎ続けたSKIRGE選手が押し切って勝利をもぎ取った。「フェアリービースト」を「自然の導き」で使いまわされることを見越したうえでの立ち回りがカギとなった。3バトル目のエルフvsウィッチでは、show選手が初手に「次元の魔女・ドロシー」を引き込むも、「次元の魔女・ドロシー」をプレイした際にスペルブーストが付いたカードを引けず苦しい一気に展開に。逆に、SKIRGE選手は「ミニゴブリンメイジ」で「リノセウス」を2枚確保できたことが勝率に繋がった。show選手は後がなくなった4バトル目、ウィッチvsウィッチのミラーマッチとなり、SKIRGE選手が相手リーダーの体力を有利に詰めていたが、首の皮一枚のところでshow選手の「氷像の召喚」が働き、見事な逆転勝利を収めた。しかし、show選手が安堵するのも束の間、5バトル目にはSKIRGE選手がドロシーウィッチの驚異的な展開力と、堅実なプレイングで勝利を飾り、決勝へと駒を進めた。
 
 
 

【準決勝 第二試合】
・東日本予選4位:ふぇぐ選手(選択リーダー:ヴァンパイア、ウィッチ、エルフ)
VS
・西日本予選3位:ポテポテ選手(選択リーダー:ロイヤル、ビショップ、エルフ)
 
[試合結果]
●ヴァンパイアvsエルフ○
●ヴァンパイアvsビショップ○
○ヴァンパイアvsロイヤル●
○エルフvsロイヤル●
○ウィッチvsロイヤル●

勝者:ふぇぐ選手

2バトル目のヴァンパイア対ビショップは中盤以降の熱い攻防が目立った。5ターン目にポテポテ選手が「エンシェントレオスピリット」進化でふぇぐ選手の盤面を一斉に除去し、さらに7ターン目には「ヴァルハラジェネラル」の効果で7:8という巨大なフォロワーに育てる。このままふぇぐ選手が押し切られるかと思われたが、「アルカード」や「ディアボリックドレイン」といったカードで回復を交え、次ターンに「クイーンヴァンパイア」を引けば逆転勝利が見えたところまでもつれ込んだが、ここは運命力を見せつけられずポテポテ選手がシーソーゲームを制した。しかし、続く3バトル目でふぇぐ選手のヴァンパイアデッキが勝利したことで空気が一転。デッキパワーが高いことで定評があったエルフ、ウィッチを残したふぇぐ選手の作戦が見事にハマり3連勝で会場を盛り上げた。互いに、苦手なデッキをどこで勝ち抜けるか、どの順で出すかがカギとなるマッチアップとなった。
 
 
 

【3位決定戦】
・西日本予選2位:show選手(選択リーダー:エルフ、ロイヤル、ウィッチ)
VS
・西日本予選3位:ポテポテ選手(選択リーダー:ロイヤル、ビショップ、エルフ)

 [試合結果]
○エルフvsビショップ●
○ロイヤルvsビショップ●
●ウィッチvsエルフ○
○ウィッチvsビショップ●

勝者:show選手

決勝の前に行われた3位決定戦では、show選手とポテポテ選手が激突。ポテポテ選手は疾走ビショップで勝ち抜くことができず、show選手が3位、ポテポテ選手が4位という結果となった。
 
 

【決勝戦】

・西日本予選4位:SKIRGE選手(選択リーダー:ヴァンパイア、ウィッチ、エルフ)
VS
・東日本予選4位:ふぇぐ選手(選択リーダー:ヴァンパイア、ウィッチ、エルフ)
 
 [試合結果]
●ウィッチvsエルフ○
●ヴァンパイアvsウィッチ○
○ヴァンパイアvsヴァンパイア●
●エルフvsヴァンパイア○

勝者:ふぇぐ選手

互いに同リーダーを選択、予選4位通過と何かと共通点の多い二人が決勝の舞台で相見えることに。試合前のコメントでは、そういった部分から舞台裏で最も話すことが多かったとのこぼれ話も。
 
そんな中、始まった決勝戦の1バトル目はウィッチ対エルフ。互いに、ここまで1バトル目に選択してきたヴァンパイアが出てくると考えた結果のマッチアップだろうか。結果は、SKIRGE選手が、相手リーダーの体力を3点削れば勝ちというところまで追い込んだが、「マヘス」の守護により攻め切ることができず、ふぇぐ選手の逆転勝利となった。



さらに、続く2バトル目にもふぇぐ選手がウィッチで勝利し、SKIRGE選手の後がなくなる。しかし、3バトル目でSKIRGE選手のヴァンパイアデッキが火を噴く。2ターン目に登場した「レヴィオンデューク・ユリウス」が、序盤「フォレストバット」の展開を中心としたふぇぐ選手のヴァンパイアデッキに強烈に刺さる。なんとか盛り返そうとするも、最後はSKIRGE選手の「群れなす飢餓」が盤面を一掃したところで勝負ありとなった。これにより、SKIRGE選手のヴァンパイアが勝ち抜けたことで勝負は拮抗した状態に。



1勝だが、得意のウィッチと高いデッキパワーを誇るエルフを残したSKIRGE選手、一方、2勝しているものの準決勝で勝ち抜けるのに苦労したヴァンパイアを最後に残したふぇぐ選手。会場にも緊張が走る中、勝負はいよいよ4バトル目へ。互いに手札には恵まれた試合となったが、最後は、リーダーの体力を削りつつ盤面処理を行えたふぇぐ選手が「クイーンヴァンパイア」をプレイしてSKIRGE選手に引導を渡した。

 

優勝は……ふぇぐ選手!!

▲優勝したふぇぐ選手は、「やっと実感が出てきて、今、めっっっっちゃ嬉しいです!これからも『シャドウバース』を盛り上げていきたいと思います!」とコメントした。
 
その後、表彰式で賞金やトロフィー、オーナメントが各選手に贈呈された。表彰式では、一般社団法人 e-sports 促進機構の高橋名人こと高橋利幸氏、ファミ通グループ代表の浜村弘一氏、さらに『Shadowverse』プロデューサーの木村唯人氏らが登壇した。
 
また、表彰後に木村氏より、5月21日に韓国で『Shadowverse』初の国際戦として、日韓戦が実施されることが明かされた。本大会は招待制となっており、「Shadowverse Rise of Bahamut~ファミ通 CUP2017~」の上位入賞者や、「RAGE vol.3 Shadowverse」覇者のまさんなどが招かれた日本最強チームと韓国最強チームが激突するとのこと。詳しくは後日、改めて発表があるとのことなので、こちらの続報についても楽しみに待ちたい。


▲一般社団法人 e-sports 促進機構の高橋利幸氏。高橋氏は、「良い引き、悪い引きがありましたが、それを自分の勝利に結びつけていく実力が垣間見えました」と本大会の感想を口にした。


▲ファミ通グループ代表の浜村弘一氏。浜村氏は、観戦していた際、カードを引くたびに会場から「おぉぉ!!」と歓声が挙がる様子を見て「みなさん、凄く真剣に試合を楽しんでくれていたし、選手の方々が持つ緊迫感が伝わっていたのだと思います。本当に素晴らしい大会になりました。ありがとうございます」と、来場者や各選手にお礼の言葉を述べた。


▲『Shadowverse』プロデューサーの木村唯人氏。木村氏は本大会の総括として「今回は、非常にいろいろなデッキが使われていて、同じリーダーでも違うタイプのデッキが選択されていたり、多くのバリエーションが出ました。これは、組み合わせや、戦う前の準備、調整が大きく勝敗に関わったのだと思います。今後も、カードは増えていきますので、より緻密な調整を心掛けていきます」とコメントし、大会の締めとした。
 
 
(取材・文 編集部:山岡広樹)
 

 
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