【イベント】幕張メッセで行われた「Shadowverse 最強チーム決定戦 powered by RAGE 千葉予選」をレポート! 筆者も約6年ぶりにRAGEに参戦!
Cygamesは、11月17日、千葉県・幕張メッセにて、「Shadowverse 最強チーム決定戦 powered by RAGE 千葉予選」を開催した。本稿では、その模様をレポートしていく。
▲当日はたくさんの選手が朝早くから幕張メッセに集った。
また、今回は筆者も約6年ぶりに選手として大会に出場。過去にはDay2への進出も果たしたことがある。その結果にも注目していただきたい。
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「RAGE Shadowverse 最強チーム決定戦」は、『シャドウバース』の3人1組のチーム戦大会だ。2024年7月から2025年2月まで、毎月1回オンラインもしくはオフラインにて全8回の予選大会を実施している。各予選大会の優勝チームが2025年2月に行われるプレーオフに進出し、さらにプレーオフを勝ち抜くと、2025年3月実施予定のGRAND FINALSに進出できる。
今回の大会環境は、第13弾カードパック「Rebirth of Glory / リバース・オブ・グローリー」~第17弾カードパック「Fortune's Hand / 運命の神々」のカードが使用できる、タイムスリップローテーション。式神ウィッチや葬送ネクロ、背徳バアルヴァンプなどが猛威を振るっていた時代の再来となる。対戦形式はBO3。チーム内でのクラス被りはNGとなっているため、全8クラス中6クラスをチーム内で使用することになる。
■激しい練習の末、選択したのはロイヤル&ウィッチ!
こうしたルールの中、まずは自身が大会で使用するクラスの選択へ。結果的には今回、筆者は「ロイヤル・ウィッチ」を選択したのだが、そこに行き着いた経緯や思考など、大会の前準備から振り返っていきたい。個人的にはこれまでウィッチを最も使用しており、先述したRAGE出場の際は「ドロシーウィッチ」、昨年、Cygames主催で行われた「『Shadowverse』 7周年記念 メディア対抗戦」には「マナリアウィッチ」を持ち込んで“優勝”という結果も残している。
そうなると、最初に触っておきたいのはやはり今環境Tier1とも言われる「式神ウィッチ」だ。ここですんなり決まれば良かったが、筆者もプレイするのは久々になる『シャドウバース』。ウィッチの複雑な動きに自身の脳が適応できず、ランクマッチでも中々勝ちが積み上がらない。
悩んだ末にウィッチの採用を一旦保留し、気分転換に別のクラスを触ってみることに。元々アグロ寄りのデッキや、リーダーの体力を詰められるデッキが得意だったこともあり、ここで「進化ロイヤル」と「背徳バアルヴァンパイア」の手馴染みが良いことに気付いた。
この2クラスで決定してしまっても良かったのだが、やはりウィッチへの愛が捨てきれず可能性を模索してみる。そこで見つけたのが、「魔道具専門店ウィッチ」だ。こちらのデッキは7ターン目にアミュレット「魔道具専門店」をプレイし、その後スペルカードを連発してリーダーの体力を一気に削り切るというコンセプトのデッキになる。デッキ内容がバレてしまうと相手に対策されやすいという難点はあるものの、動きが自分の手にしっくりきたのは大きい。何より、使っていて1番楽しい!こういった大型大会での使用デッキ選択は環境読みがメインになるものの、自身の気が乗るかどうかというのも存外、捨て置けないポイントだ。
▲大会の日までになんとかGrand Masterにも昇格。RAGE優勝を目指してプレイしていた、あの頃の感覚を取り戻しつつある。
その後、メンバーとのクラス被りなども考慮して「進化ロイヤル」・「魔道具専門店ウィッチ」で出場することに。なお、チームメイトはそれぞれ「ネクロマンサー・ネメシス」、「エルフ・ヴァンパイア」を選択した。
■初戦から対戦相手が〇〇とは聞いてない……!
大会当日はまずチームメンバーと合流。対面したのはこの日が初めてだったが、聞けば2人とも過去にRAGEに出場したことがあり、Day2にも進出したことがあるという猛者たちではないか。何とも頼もしいメンバーたちだ。
受付では、参加賞として「特別リアルプロモーションカード5周年人気投票ver(ランダム)」と、『Shadowverse EVOLVE(シャドウバース エボルヴ)』で使用できる、ご当地EPカード「2024千葉-A」を1枚ずつ受け取る。また、本大会の参加者には後日、オリジナルエンブレム「深緑の弓使い・アリサ」、オリジナルスリーブ「深緑の弓使い・アリサ」、タイムスリップローテーションカードパック 10枚もゲーム内にて配布される予定。
▲ご当地EPカード「2024千葉-A」(写真左)と特別リアルプロモーションカード5周年人気投票ver(写真右)。
▲会場内にはキッチンカーも出店。商品を購入すれば、ご当地EPカード「2024千葉-B」がもらえるということもあり、長蛇の列ができていた。
そうして席に着き注意事項などの説明が終わると、『Shadowverse Tournament Navigator』(シャドナビ)にて対戦卓の発表が行われた。
▲対戦卓に置かれた番号札を見て懐かしい気持ちに。RAGEに出場していた頃の気持ちが蘇ってくる。
「よろしくお願いします」と挨拶を終え、お互いのクラスを公開。1回戦の相手は「ネクロマンサー」と「エルフ」。対ネクロマンサーは練習段階から対策が取れず、最も苦戦したクラスだ。こちらのウィッチは型がバレたくないということもあり、まずはロイヤルを選択。相手はネクロマンサーとなった。
ここは最も苦手としていた対面だったが、序盤は相手からフォロワーが出てこず、やや手札事故気味な雰囲気(「無敗の剣聖・カゲミツ」の返しを嫌って出さなかった可能性も)。対してこちらは1ターン目から「優雅なもてなし」、「ペインレスサムライ」、「シールドフォーメーション」とフォロワーの数を展開することができた。4ターン目、相手の「デッドメタルスター」からアクセラレートの効果で「プロダクトマシーン」が3体登場。しかし、これがこちらの手札と見事に噛み合った。即座に盤面の「ナイト」を進化し、「天覇風神・フェイラン」を迷わずにプレイ。こちらは無傷で「プロダクトマシーン」2体を除去しながらリーダーに4ダメージ、さらに盤面のフォロワーの攻撃力・体力を+1することができた。
しかし、ここまでしても「葬送ネクロ」の展開力は見事なもので、「《恋人》・ミルティオ」や予め設置されていたアミュレットから「幽暗の墓守」が登場し、相手の盤面がフォロワーで埋め尽くされる。
なんとかこちらの盤面を維持したままリーダーにダメージを与えたい5ターン目、エンハンスの効果を活かしながら2体目の「ペインレスサムライ」をプレイ。このターンの進化権を使用して2体で進化した「幽暗の墓守」を突破する。残りはこちらのフォロワーを減らさない範囲で相手のフォロワーを除去しつつ、相手リーダーの体力をさらに削っていく。相手の盤面にも強力なフォロワーが残るが、こちらの盤面にも「天覇風神・フェイラン」が残っているため、フォロワーの数を残した方が後に有利を取りやすいと考えての判断となった。
▲試合前にチームメイトから「ラストワードで相手に手札を補充させないため、余裕があれば「《恋人》・ミルティオ」は無視しても良い」とアドバイスを受けていたため、その動きを実行。実際、この時点で相手の手札は2枚だったため適格なプレイだったように思う。
6ターン目には相手フォロワーの必殺や「ハングリースラッシュ」によってこちらの盤面が一掃されてしまうが、時間を稼げたことにより連携や進化回数を増やせたのはこちらにとってかなり大きい。
進化回数が稼げたため「ターミナルウェポン」を小回りの良いフォロワーとしてプレイできたほか、「無敗の剣聖・カゲミツ」をかなり高スタッツのフォロワーとしてプレイすることができた。これにより何とか相手リーダーの体力が12の状態で10ターン目まで凌ぐことができ、最後は「君臨する猛虎」で「《世界》・ゼルガネイア」の攻撃力・体力を+2しながら疾走を付与して試合を決めることができた。
1戦目から激闘を制し、「もしかしたら今日はいけるのでは!?」と思ったのも束の間、この日のピークはこの試合でした……。2戦目はこちらが「ウィッチ」、相手は引き続き「ネクロマンサー」を登用。この試合は葬送ネクロの凄まじいフォロワーの展開力に除去が追いつかず、あっさりと敗戦。
最終戦は「ウィッチ」対「エルフ」。デッキの型がバレてしまった以上、対エルフは7ターン目以降に「ラブソングシンガー」を使い回されるとこちらが詰んでしまうということもあり、かなり不利な状況。
試合は互いにあまり相手に干渉せず、互いのやりたいことを黙々と進めていく展開に。相手は「豪風のリノセウス」でのOTKを決めるためプレイ回数を稼ぎ、こちらは「魔道具専門店」でのOTKを決めるため0PPや1PPでプレイできるカードを手札に溜めていく。何とか7ターン目には勝ち切れそうな手札が揃ったが、こちらが後攻だったため相手の7ターン目に2枚の「豪風のリノセウス」でリーダーに6・7・8とダメージを決められて20あった体力を一気に削り取られて敗戦となった。先に1試合勝っていても決して油断ができない、これがBO3の難しいところである。
試合後、自分の頭の中で内容を振り返りながら「やはり、こういった場に来る人はプレイングが上手いなぁ」などと呑気に考えていたところ、チームメイトから「お相手の方、RAGEファイナリスト経験者でしたね」と言われ驚きを隠せない筆者。思わず、「そりゃ強いわ!」と口に出てしまうと共に「むしろ、よく1戦取れたな!」と負けたけど嬉しくもあるという複雑な感情に。
そんな方々のチームはもちろん強豪揃いなわけで、チーム戦績も0-3という結果で1回戦を落としてしまった。
スイスドローラウンドは最大8回戦で行われ、その後のシングルエリミネーショントーナメントへ進むには1敗ラインが最低条件となるため、早くも負けることができなくなってしまった2回戦へ。
今回のお相手は「ウィッチ」と「ドラゴン」。こちらは先ほどと同じ理由で「ロイヤル」から選択。1戦目はウィッチとの対戦になった。
試合内容はというと、序盤からこちらは指揮官フォロワーやスペルのカードが重なり、中々盤面にフォロワーをプレイできない苦しい展開。5ターン目に相手から「カオスウィザード」がプレイされたことで、デッキの型が恐らく「式神ウィッチ」であることが判明した。
その後も、カードを引けども引けどもPPが重い、またはスペルカードしか来ず、1ターンにフォロワーを1体しかプレイできないという状況に。こんな時に最も手札に欲しかった「白銀の閃き・エミリア」も1枚も見えず、兵士フォロワーを補充できないまま先に相手の「決意の予言者・ルーニィ」のスペルブーストが10回まで溜まってしまい、押し切られる形で負けとなった。
▲こうなった時のウィッチは止まらない。毎ターン「決意の予言者・ルーニィ」でこちらのフォロワーとリーダーにダメージを与えながら、自身のリーダーの体力を回復するのでなすすべもなく……。
2戦目もこちらはロイヤルを続投。相手に残った「ドラゴン」との勝負となった。
流石に先ほどの試合のような引きはないだろうということで序盤から順調にフォロワーを展開。しかし、相手も負けじと順調にPPブーストを進めていく。どれくらい順調かと言うと、4ターン目には既に7PPに到達しており、「覚醒」状態に入っていた。……いや、順調すぎでは!?
このまま試合が長引けば相手の増えたPPで有利を取られ続けてしまうため、急いで試合を決めなければと盤面進化で対抗するも、5ターン目には「波濤のプレシオサウルス」がプレイされていよいよ厳しい展開に。
▲こちらも「次に受けるダメージが0になる」を持つ「流麗なる槍術士」や「能力によるダメージが0になる」を持つ「戦争商人・アルヤスカ」を展開して何とか場持ちを良くしようと試みるも、圧倒的なパワーの前には焼け石に水。
最後はPP、手札、盤面と全てにおいて相手に有利を取られて敗戦となった。
チームはというと、何とか1勝をもぎ取ったものの、筆者を含め2人が負けてしまい本チームの挑戦はあえなくここで終了となってしまった。
その後、シングルエリミネーショントーナメントを制してプレーオフへの出場権を獲得したのはチーム「JugenDream」!
▲本大会は対戦中にチームメンバーとの相談が可能となっていたため、決勝の終盤はどちらのチームも一丸となって戦いに望んでいた。
▲優勝チーム「JugenDream」。
■豪華賞品がもらえるサイドイベントも盛りだくさん!
その他、当日の会場では予選大会に登録したデッキでスイスドローを勝ち抜くことで北海道予選の1回戦不戦勝の権利が得られる「リベンジバトル」や、優勝者は豪華賞品がもらえる抽選に参加できる「4人フライト式トーナメント」、もこうさん、つるおか(かものはし)さん、みゃこさんのストリーマーチームやプロ選手と対戦できるコーナーなど、さまざまな催しが行われていた。
▲同会場では、「Shadowverse EVOLVE Grand Championship 2024 Autumn 千葉」も開催されていた。
▲ストリーマーチームとして対戦会に参加した、みゃこさん(写真左)、つるおか(かものはし)さん(写真中央)、もこうさん(写真右)。
このままでは不完全燃焼なので筆者もタイムスリップローテーションで「4人フライト式トーナメント」に挑戦!当日受付で何度でも挑戦できたため、気軽に参加できた。また、タイムスリップローテーションのほか、アンリミテッドや2Pickといったフォーマットも準備されていたため、自身の得意なフォーマットを選択して参加できる形となっていた。
▲結果は惜しくも決勝戦負け。シングルエリミネーショントーナメントで2勝し、計4枚のチケットを集めれば抽選に参加できる。
▲運が良ければ「大学生リーグ限定オリジナルラバーマット」など豪華な賞品をもらうことができる。
今回のチャレンジは残念ながら1勝もできずという結果に終わってしまったが、大会を通してチームで協力し合う楽しさや、選手たちのリアルな緊張感を間近に感じることができた。
「RAGE Shadowverse 最強チーム決定戦」は、この後も12月に北海道、1月に京都、2月にオンラインと3度の予選を開催してプレーオフへ。そこを勝ち抜いたチームがGRAND FINALSに進出し、2025年3月に雌雄を決する!
(取材・文 編集部:山岡広樹)
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