【決算カレンダー】ゲーム関連企業の1~3月決算発表がスタート 先陣を切るのはモバファク ヒットに恵まれた任天堂、サイバーエージェントなどに注目
ゲーム関連企業の2017年1~3月期決算発表がまもなく本格化する。3月期決算銘柄の本決算発表となる今回は、大手ゲーム株などを中心に本決算を向かえるゲーム関連銘柄も多い。
今回は1~3月期決算の中から4月中に決算発表を行う予定の銘柄を紹介するが、その中だけを見ても、コーエーテクモHD<3635>、任天堂<7974>、カプコン<9697>といったところが本決算の発表を予定している。
先陣となる4月21日に発表を予定しているのは、ベクター<2656>とモバイルファクトリー<3912>の2銘柄で、13時に発表を予定しているモバイルファクトリーの決算が最初に明らかになることになる。
前半戦となる4月中の決算発表のピークは4月27日で、この日は本決算発表のコーエーテクモHDと任天堂、カプコンのほか、グリー<3632>やenish<3667>、サイバーエージェント<4751>なども決算発表を予定している。
なお、Social Game Infoでは、この決算発表シーズンも決算記事を随時更新していくほか、決算説明会のレポートも引き続き、リソースの許す限り行っていく方針だ。
2月2日に配信開始したスマホ向けゲームアプリ『ファイアーエムブレム ヒーローズ』が上位タイトルとして定着するなど好調に推移しているほか、家庭用新ハードの「Nintendo Switch」も直近で販売台数が240万台に到達したと伝えられるなど、予想を上回る好調なスタートを切っている。これらは第4四半期期間(1~3月)のリリース、発売であることから2017年3月期業績への影響度は限定的なものであると考えられるが、今期(2018年3月期)に向けてもポジティブな材料と言えるだろう。スマホ向けタイトルは『どうぶつの森』がDeNA<2432>との協業タイトルとして控えているが、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の好調を受けて、次以降のタイトルの発表にも関心が募ることになりそうだ。
1月に発表された第1四半期決算は、大幅な減益での着地となったが、これは注力分野である「AbemaTV」への投資を継続したことによる影響が大きい。「AbemaTV」はそうした投資の効果もあり、3月15日時点で累計1500万ダウンロードを突破しており、この減益についてはネガティブにとらえる必要はなさそうだ。なお、第1四半期決算の発表時に同社の藤田社長は、ゲーム事業の注目タイトルとして、子会社のCraft Eggがブシロードと共同で手掛ける『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』を挙げていたが、本作はその期待に違わぬ好スタートを切った。第2四半期期間(1~3月)中の寄与度は限定的と思われるが、その第3四半期以降の展望にも注目したい。
第2四半期決算は、ネイティブゲームの貢献により、QonQで4年ぶりに増収を達成したが、足元は4月12日に配信開始したWright Flyer Studiosの新作『アナザーエデン 時空を超える猫』がApp Storeの売上ランキングでトップ10に迫る水準となっており、下期はこうしたネイティブゲームの寄与度がさらに高まってくることが予想される。ただし、『アナザーエデン』はリリースが4月に入ってからのため、第3四半期期間(1~3月)には寄与しておらず、今回発表される業績については第2四半期決算と同水準の売上を維持できているかどうかがまずは焦点となってこよう。
今回は1~3月期決算の中から4月中に決算発表を行う予定の銘柄を紹介するが、その中だけを見ても、コーエーテクモHD<3635>、任天堂<7974>、カプコン<9697>といったところが本決算の発表を予定している。
先陣となる4月21日に発表を予定しているのは、ベクター<2656>とモバイルファクトリー<3912>の2銘柄で、13時に発表を予定しているモバイルファクトリーの決算が最初に明らかになることになる。
前半戦となる4月中の決算発表のピークは4月27日で、この日は本決算発表のコーエーテクモHDと任天堂、カプコンのほか、グリー<3632>やenish<3667>、サイバーエージェント<4751>なども決算発表を予定している。
なお、Social Game Infoでは、この決算発表シーズンも決算記事を随時更新していくほか、決算説明会のレポートも引き続き、リソースの許す限り行っていく方針だ。
【注目銘柄①】任天堂<7974>
2月2日に配信開始したスマホ向けゲームアプリ『ファイアーエムブレム ヒーローズ』が上位タイトルとして定着するなど好調に推移しているほか、家庭用新ハードの「Nintendo Switch」も直近で販売台数が240万台に到達したと伝えられるなど、予想を上回る好調なスタートを切っている。これらは第4四半期期間(1~3月)のリリース、発売であることから2017年3月期業績への影響度は限定的なものであると考えられるが、今期(2018年3月期)に向けてもポジティブな材料と言えるだろう。スマホ向けタイトルは『どうぶつの森』がDeNA<2432>との協業タイトルとして控えているが、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の好調を受けて、次以降のタイトルの発表にも関心が募ることになりそうだ。
【注目銘柄②】サイバーエージェント<4751>
1月に発表された第1四半期決算は、大幅な減益での着地となったが、これは注力分野である「AbemaTV」への投資を継続したことによる影響が大きい。「AbemaTV」はそうした投資の効果もあり、3月15日時点で累計1500万ダウンロードを突破しており、この減益についてはネガティブにとらえる必要はなさそうだ。なお、第1四半期決算の発表時に同社の藤田社長は、ゲーム事業の注目タイトルとして、子会社のCraft Eggがブシロードと共同で手掛ける『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』を挙げていたが、本作はその期待に違わぬ好スタートを切った。第2四半期期間(1~3月)中の寄与度は限定的と思われるが、その第3四半期以降の展望にも注目したい。
【注目銘柄③】グリー<3632>
第2四半期決算は、ネイティブゲームの貢献により、QonQで4年ぶりに増収を達成したが、足元は4月12日に配信開始したWright Flyer Studiosの新作『アナザーエデン 時空を超える猫』がApp Storeの売上ランキングでトップ10に迫る水準となっており、下期はこうしたネイティブゲームの寄与度がさらに高まってくることが予想される。ただし、『アナザーエデン』はリリースが4月に入ってからのため、第3四半期期間(1~3月)には寄与しておらず、今回発表される業績については第2四半期決算と同水準の売上を維持できているかどうかがまずは焦点となってこよう。
発表予定日 | コード | 会社名 | 決算期末 | 種別 |
4月21日 | 2656 | ベクター | 3月 | 本決算 |
4月21日 | 3912 | モバイルファクトリー | 12月 | 1Q |
4月26日 | 3688 | VOYAGE GROUP | 9月 | 2Q |
4月26日 | 3938 | LINE | 12月 | 1Q |
4月26日 | 4689 | ヤフー | 3月 | 本決算 |
4月27日 | 3632 | グリー | 6月 | 3Q |
4月27日 | 3635 | コーエーテクモHD | 3月 | 本決算 |
4月27日 | 3667 | enish | 12月 | 1Q |
4月27日 | 4348 | インフォコム | 3月 | 本決算 |
4月27日 | 4751 | サイバーエージェント | 9月 | 2Q |
4月27日 | 7974 | 任天堂 | 3月 | 本決算 |
4月27日 | 9437 | NTTドコモ | 3月 | 本決算 |
4月27日 | 9438 | エムティーアイ | 9月 | 2Q |
4月27日 | 9697 | カプコン | 3月 | 本決算 |
4月28日 | 2389 | オプトHD | 12月 | 1Q |
4月28日 | 3765 | ガンホー | 12月 | 1Q |
4月28日 | 3911 | Aiming | 12月 | 1Q |
4月28日 | 4347 | ブロードメディア | 3月 | 本決算 |
4月28日 | 6758 | ソニー | 3月 | 本決算 |
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974