シリコンスタジオは、C#で開発できるオープンソースの次世代型ゲームエンジン『Xenko』を、4月25日、正式リリースしたことを発表した。また7月31日まで「ウェルカムキャンペーン」を実施し、一部の有料プランを無料で提供する。
プラン | 対象 | 金額 |
Xenko Personal | 小規模のスタジオ、および個人 | 無料 |
Xenko Pro | 中・小規模のスタジオ | 月額$75 |
Xenko Pro Plus | 大規模スタジオ | 月額$150 |
Custom | 条件により異なる。Xenko.comから問い合わせを行う |
※2017年7月31日(月)までの「ウェルカムキャンペーン」期間中
1. 「Xenko Pro」は無料で利用可能。キャンペーン期間中の製品ダウンロードはアカウント登録が不要。
2. 「Xenko Pro Plus」はお問い合わせベースでご対応させていただきます。キャンペーン期間終了後はウェブサイトからの購入が可能。
※キャンペーン終了後は、
1. Xenko.com にて製品を購入できる機能が追加され、一部を除く有料プランはウェブサイトで購入が可能。
2. 『Xenko』を利用するにはアカウント登録が必須。
『Xenko』のライセンスプラン:
料金体系は 4 つのカテゴリーに分かれており、「Personal」、「Pro」、「Pro Plus」、「Custom」プランがある。
「Personal」 プランは無料となります(条件により無料の対象除外あり)。
「Pro」プランは中小のゲームスタジオ が対象となり月額$75となる。
「Pro Plus」は中規模から大規模のゲームスタジオを対象としたプランとなり月額 $150 となる。
「Custom」プラン、および有償サポートは要望に応じて見積りを提案する。
*教育目的とした非商用利用の「Educational」プラン(無料)もある
■Xenko
『Xenko』はC#で開発できる次世代型クロスプラットフォームゲームエンジンだ。インディーデベロッパーから大手ゲーム開発会社に至るまで様々なニーズに対応できるよう設計されている。
また、最新型のPBR(Physically Based Rendering:物理ベースレンダリング)技術を始め、デザイン・オブジェクトの保持・再利用・レビューを効率的に行うためのシーンエディター、ビルトイン・プレハブシステム、シーンストリーミングシステム、最新のグラフィックAPI(VulkanやDirectX 12)をサポートするマルチスレッドなどの機能も備わっている。
プラットフォーム間でシェーダーを共通化できる最新のシェーダーシステムを採用し、エンジンを司るC#コードはエンジンの深部まで調査できるよう”オープンソース”として公開している。
今回の正式リリースでは、シーンストリーミング管理、パイプラインレンダリングエディターやライトプローブなどが加わり、加えてバイノーラルオーディオ、単一パスのレンダリング、ワンクリックVR設定、マルチサンプリングアンチエイリアス(MSAA)などVR開発をサポートする数々の機能が実装している。
リリースは『Xenko』の序章に過ぎず、今後は直感的なビジュアル且つモジュール形式でレンダリングフローをエディター上で変更調整できる最先端の「レンダリングパイプラインエディター」や「ビジュアルスクリプトシステム」なども搭載していく予定だ。
会社情報
- 会社名
- シリコンスタジオ株式会社
- 設立
- 2000年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶谷 眞一郎
- 決算期
- 11月
- 直近業績
- 売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3907