DLE、17年6月期の営業益予想を8.87億円の赤字に　6.5億円の黒字から大幅下方修正　20名の希望退職者を募集　社長と常務の報酬も減額

ディー・エル・イー（DLE）<3686>は、5月15日、2017年6月期の連結業績予想を大幅に下方修正し、売上高42億8600万円（前回予想66億4100万円）、営業損益8億8700万円の赤字（同6億5500万円の黒字）、経常損益9億1000万円の赤字（同6億4500万円の黒字）、最終損益16億円の赤字（同4億9200万円）とした。

 

同社では、中国での大型案件の交渉中止と国内案件の一部受注見送りに伴う18億円の売上減少に加え、中国越境EC事業における事業パートナーの戦略的見直しの影響、固定費の増加に伴う営業損失の計上、事業構造改革に伴う特別損失の計上を行なうため、としている。

特別損失としては、製作委員会のメンバーとして出資している出資金の減損1億6400万円や、人材獲得難による一部映像制作事業からの撤退で生じる費用3億7900万円、保有する有価証券評価損6500万円、海外子会社の解散及び清算にともなう関係会社株式評価損4400万円などがある。

なお、不採算事業の整理と経営資源の効率化を一層推進するため、希望退職者20名程度の募集を行なうことも明らかにした。募集期間は、5月17日から6月16日までで、応募者には特別対象金を支給する。また経営責任を明確化するため、社長の報酬月額の50％、常務取締役の報酬月額の30％を6カ月間にわたって減額するという。