ネルケプランニングは、本日6月8日に、東京AiiA 2.5Theater Tokyoにおいて、舞台『錆色のアーマ』を開演する。
舞台『錆色のアーマ』は、戦乱の世を舞台に、「アーマ」と呼ばれる個性的な武器を携え、天下統一を夢見みた男たちが、企て、惹かれ、裏切り、葛藤していく、それぞれの生き様を描き出す、史実に基づいた完全オリジナルストーリーが展開される。
漫画・アニメ・ゲームなどを原作とした”2.5次元舞台”が台頭してきている中、この作品は、それとは逆に、まず舞台がさ生まれ、そこからアニメをはじめとするメディアミックス展開を図っていく、”逆2.5次元”とも言える、前代未聞のプロジェクトとなる。
今回W主演として、EXILEの最年少パフォーマーとして活躍する佐藤大樹さん、そして声優として大人気を誇る増田俊樹さんが登場。さらに、様々な2.5次元舞台で活躍する輝馬さん、崎山つばささん、神里優希さんら若手俳優陣も出演している。
本稿では、そんな注目作である『錆色のアーマ』の、囲み会見及びゲネプロの様子をお伝えする。
舞台『錆色のアーマ』
— あらすじ —
鉄砲ひとつで戦乱の世に名乗りを上げた孫一という男がいた。その鉄砲技術を手中に収め、天を食らおうとする信長という男がいた。始めのうち、信長は孫一たち雑賀衆を警戒し、孫一もまた雑賀衆の村を襲った信長を嫌い憎んだ。
信長暗殺を企み、信長の支配下に置かれた孫一率いる雑賀衆は、次第に信長の思惑を知り、悲しみを知り、やがて信長とともに天下統一の夢を抱きだす。
信長は、孫一たちの才能に惹かれ、孫一は信長の求心力に惹かれていた。
そこに忍び寄る第三の目、一向宗という存在。救済信仰を傘に、織田家内部に謀反計画の種を蒔いたのは実は一向宗たちだった。明智光秀もまたその一向宗の懐にいた。孫一は光秀と一向宗の罠に陥り、信長と完全に分断される。次第に進む信長暗殺計画。
すべてがその場所、本能寺へと集約されていく。
果たして、孫一と信長は、各々が目指す”天”に辿り着くことができるのか？
■男の子ココロくすぐる武器「アーマ」に注目！…佐藤大樹さんと増田俊樹さんによる会見
囲み会見には、孫一役の佐藤大樹さんと織田信長役の増田俊樹さんが応じた。
まずはじめに、今作の開幕を迎えた気持ちとして、W主演の1人であり座長の佐藤さんは、「今日という初日がとても楽しみで、早く今日を迎えたかったです。最高のスタッフに最高のキャスト陣と0から作り上げてきたこの作品、早くお客様に見てもらいたい気持ちでいっぱいです。」と、元気よく受け答え。
もう1人の主演である増田さんは、「久しぶりという舞台ということでとてもワクワクしています。とはいえ、舞台の上には魔物がいると言います。危ないことも多々あるとは思いますので、全員で怪我のないように千秋楽まで迎えられることを目指します。」と、佐藤さんに比べて落ち着いたコメントをする場面も。そして、「座長である佐藤さんが前を向いて走っているので、それに歯向いつつも、追うように走っていきたいと思います。」と意気込みを話した。
報道陣からの質問として、『錆色のアーマ』はこの舞台が原作になるということで、そんななかで感じる各キャラクターの魅力等を聞かれたお二人。佐藤さんは、「それぞれのキャラクターがアニメになった時のことを考え、稽古の段階から特徴や性格をだいぶ作り上げてきました。アーマという武器を使うので、各キャラクターの必殺技を作ってみたりもしました。自分たちが原作なんだ！という意識をもってここまで作ってきました。」と、話す。
増田さんは、「織田信長は実在した人物なので、歴史をなぞりながら、ですが、作品の性質上オリジナル要素を探りながら作ってきていました。また、各キャラクターの持つ武器「アーマ」も個性的ですので、使い方なんかも注目してみてもらえたら。」とコメントした。
役作りのポイントや、それに苦労した部分については、「今回は歌に初めて挑戦するということでとても不安でしたが、いざ稽古場に入ると、先生やキャストがサポートしてくれてとても助かりました。孫一という役は、物語によって描かれ方が多様な人物です。ですので、もし自分が歴史上の孫一として存在したら、というイメージで演じました。孫一が暗い表情をずっとしていると舞台全体が暗くなってしまうので、喜怒哀楽を出すことを意識して作りました。」とコメントした佐藤さん。それに対して増田さんは、「歴史上でもっとも紐解かれたであろう信長という人物。今まで描かれていなかった、描ききれなかった、どういう思い出生きてきたのだろう？というところを意識し、明智光秀の関係性等、信長の弱さを意識して役を作りました。」とコメントした。
好きなシーンとしては、佐藤さんは、「信長と顕如が歌うシーンがとても華があって好きです。負けてられないと感じています。」と、増田さんは、「歌、ダンス、殺陣様々な要素が入っている舞台ですので、全てが見所です」と、本作の見所をアピールした。
最後に、今回の題名にもなっている「アーマ」や武器についてのコメントとして、佐藤さんは「男の子の心をとてもくすぐる武器となっています。雑賀衆は、各キャラクターにテーマカラーのようなものがあり、各キャラクターが持つ「アーマ」にも個性があります。雑賀衆の「アーマ」をぜひ注目してください。」とした。
また、それに対して増田さんも「僕も男として武器には憧れがあり、どんな武器を持てるのか楽しみにしていました。信長が持つのは鞘のない剥き身の刀です。これを持って信長が戦う意味はとても考えさせられます。」とコメントした。
■”逆2.5次元”の舞台がついに開幕！歌あり、ダンスあり、殺陣ありの一大エンターテイメント！
『錆色のアーマ』は、孫一率いる雑賀衆7名が織田信長の城に攻め入るところからストーリーが始まる。「アーマ」と呼ばれる個性的な武器を操る雑賀衆。刀と銃が一体になったものを使う孫一をはじめ、体のあらゆる場所が武器になっている黒氷、二丁拳銃のアーマ「烏天狗封じ」を使う蛍火、長尺のアーマ「鳳凰落とし」を操る鶴首、大筒のアーマ「玄武砕き」を担ぐ木偶、人を惑わせる「朱雀惑い」を操るアゲハ、妖銃のアーマを撃つ不如帰等7人による華麗なアーマ捌きが展開される。圧倒的な強さを持つ彼らであったが、やはり多勢に無勢。あっけなく捕まってしまう。
信長と賭けをし、見事勝った孫一は、雑賀衆の命を信長に預け彼の配下に下ることになる。姉の敵討ちのために孫一は、密かに信長暗殺を企て、その機会を探る。
そんな折に訪れた出陣の機会。火に見舞われながらも、比叡山に攻め入る信長の陣営。雑賀衆は先鋒として一歩早く攻め入る。そこで待っていたのは、比叡山の戦闘精鋭集団の1人数珠坊。因縁のある不如帰は数珠坊に1人戦いを挑む。この出陣の最中、孫一は信長の命を狙うが失敗。孫一や雑賀衆の面々はまたもや捕らえられることとなる。
信長に敵対している浄土真宗の僧である顕如は、信長に心酔している明智光秀をそそのかし、その術をもって彼を裏切りの道へと誘う。彼の法力は死者をも操り、自らも400年以上生きている不老不死とも言われている。
幽閉された孫一、それを心配しつつも迷いのある雑賀衆の面々。明智光秀の野望の行方や、顕如の正体とは。そして信長と孫一、相反する2人の因縁。孫一の出した答えは。それらはすべて本能寺へと集結する。
『錆色のアーマ』の特徴は何と言っても、キャラクター一人一人が持つ武器、「アーマ」だろう。基本的には銃の形をしているものが多く、他の武器種と一体化している。これらの武器は、キャラクターの性格やバックグラウンドを表しており、様々な戦い方で舞台を華やかに演出する。
また、舞台と題されているが歌のシーン、ダンスがとても多く、ミュージカルのような作りになっている。圧倒的な歌唱力の織田信長と顕如には圧巻させられ、雑賀衆とアンサンブルによるダンスパフォーマンスも魅力の一つとなっている。
今後アニメをはじめとしたメディアミックス展開が予定されている本作。今回の舞台だけでも様々な布石が感じられるストーリー展開になっている。今後どのような展開が待っているのか、とても楽しみなタイトルとなっている。
＜公演概要＞
◆公演名 「錆色のアーマ」
◆原案 「錆色のアーマ」プロジェクト
◆脚本 なるせゆうせい
◆演出 元吉庸泰
◆出演 佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS) 増田俊樹／
荒木健太朗 永田崇人 平田裕一郎 章平 神里優希 崎山つばさ／
栩原楽人 市瀬秀和 輝馬 他
◆公演日程・劇場
東京公演 2017 年 6 月 8 日(木)～6 月 18 日(日) AiiA 2.5 Theater Tokyo
大阪公演 2017 年 6 月 22 日(木)～6 月 25 日(日) 森ノ宮ピロティホール
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