
集英社ゲームズが、2026年秋に発売を予定している探索型アクションアドベンチャー『Chronoscript: The Endless End』(クロノスクリプト: エンドレスエンド)。本作は、千年続く"終わりの続きの物語"を舞台に、原稿用紙に描かれた2D空間を中心に探索を進めながら、洋館内部の3D空間で描かれる物語を通じて、終わることのなかった物語を完結へ導いていく作品だ。
3Dキャラクターデザインに島崎麻里氏、コンポーザーに光田康典氏を迎えたことでも注目を集める本作。今回、メディア向け先行試遊を通して、広大なマップを探索しながら物語の頁を一枚ずつ読み進めていくような感覚や、歯応えあるアクションなど、本作ならではの魅力を体験できた。本稿では、『Chronoscript: The Endless End』の見どころを紹介していく。
■編集者として"終わりの続きの物語"に終止符を打つ
本作の主人公は、多くの物語を完結へ導いてきた編集者・フレドリック・G・ミュラー。長期連載を終えた彼のもとへ届いた一通の編集依頼をきっかけに、物語は幕を開ける。
依頼人が待つ山奥の洋館を訪れたフレドリックは、千年にわたり"終わりの続きの物語"を紡ぎ続ける吸血鬼の執筆家、ヴィオラ・S・チェンバースと出会う。しかし、ある出来事をきっかけに意識を失い、目を覚ました先は、ヴィオラが書き続けてきた原稿用紙の世界だった。
▲数々の物語を完結へ導いてきた編集者、フレドリック・G・ミュラー。
▲千年にわたり物語を書き続ける吸血鬼の執筆家、ヴィオラ・S・チェンバース。
プレイヤーは原稿用紙の中に広がる2D空間を探索しながら、要所で描かれる洋館の3Dシーンを通じて、千年もの間、終わることなく紡がれてきた物語の真相へ迫っていく。
「編集者」が主人公という設定は珍しいが、本作では単なる肩書きに留まらない。物語を"読む"のではなく、"終わらせる"ことが目的であり、そのコンセプトは探索やアクションにも反映されている。物語を少しずつ読み解き、結末へ導いていくという体験そのものが、本作ならではの魅力と言えるだろう。
▲依頼人の待つ山奥の洋館に赴いた編集者は、一匹の蚊に血を吸われた途端、意識を失ってしまう。
■原稿世界を探索しながら、物語の頁を読み進めるような体験
本作のゲームプレイの中心となるのは、原稿用紙の中に広がる2D世界の探索だ。プレイヤーは広大なマップを巡りながら物語の真相へ迫り、要所では洋館内部を描く3Dシーンを通じて、物語が展開していく。
▲原稿用紙をモチーフにした広大な「原稿世界」を探索。少しずつ新たな道を切り開いていく。
探索の舞台となる原稿世界では、吸血鬼の執筆家・ヴィオラが千年にわたって書き綴ってきた物語の中を冒険する。この世界での「敵」は、いわゆる誤字や脱字のメタファーでもある。彼らを倒すことが「校正」としての意味を持ち、物語を終わりへと導くことになるのだ。
マップは広大で、行き止まりに見えた場所の先へ進む方法を探したり、新たなルートを発見したりと、探索そのものが大きな楽しみとなっていた。
▲マップは広大で、行き止まりの先へ進む方法や隠されたルートを探す探索も楽しめる。
実際にプレイしていて印象的だったのは、マップを進むたびに、まるで一冊の本の頁を少しずつ読み進めているような感覚を味わえたことだ。本作は“終わりの続きの物語”を完結へ導く作品だが、そのテーマが探索体験にも自然と落とし込まれており、世界観とゲームプレイが見事に噛み合っていると感じた。
▲「書見椅子」は進行状況の保存やライフ、回復回数の回復、キャラクター強化などを行える拠点。
ゲームを進めることで、蝙蝠の力を借りて空中で再度跳躍が可能になったり、インクの中へ潜るようになれるなど、新たなアクションも解放されていく。これらは戦闘だけでなく探索の幅も広げる要素となっており、体験版ではその一端しか味わえなかっただけに、製品版ではどのような遊びが待っているのか期待が膨らんだ。
▲インクの中を高速で移動できるほか、潜っている状態で跳躍すると通常より高く飛ぶことができる。
※本スクリーンショットは試遊体験外のもの。
■歯応えあるアクションと、手描きアートが彩る幻想的な世界
本作の魅力は探索だけに留まらない。跳躍や回避、攻撃を駆使して戦う2Dアクションはオーソドックスながらも歯応えがあり、特にボス戦では相手の攻撃パターンを見極めながら立ち回ることが求められた。
体験版で対峙したボスも非常に強力で、力押しでは突破できない絶妙な難易度。探索を軸としたゲームプレイに目が向きがちだが、アクションゲームとしても十分な手応えを感じられた。
▲ボスは非常に強力。攻撃パターンを見極めながら戦う歯応えあるアクションが楽しめる。
プレイヤーの前に立ちはだかる敵は、「なれの果て」と呼ばれる存在たち。彼らとの戦いを通じて、それぞれが抱える過去や物語も描かれていくという。アクションだけでなく、敵一体一体にも物語が用意されている点は、本作の世界観をより深く味わえる要素になりそうだ。
▲跳躍や回避、攻撃を駆使して戦う2Dアクションも本作の魅力だ。
※本スクリーンショットは試遊体験外のもの。
▲敵を倒して得た経験値は、編集者自身の能力強化に使用できる。
また、本作を語るうえで欠かせないのが、ペン画による手描きのアートワークだ。主人公や敵、背景は繊細なタッチで描かれており、一枚一枚描き起こされたアニメーションが独特の不気味さと生命感を演出。光田康典氏による楽曲も相まって、静謐で幻想的な空気感を生み出していた。
▲ペン画による手描きのアートワークが独特の不気味さと幻想的な雰囲気を演出する。
※本スクリーンショットは試遊体験外のもの。
■短時間の試遊でも感じられた、完成版への期待
今回プレイできたのは約30分の体験版だったため、物語の核心に触れられたわけではない。それでも、原稿世界を舞台にした独創的なゲームデザインや、広大なマップを探索しながら物語の頁を読み進めていくような没入感、そして歯応えのあるアクションなど、本作ならではの魅力は十分に感じ取ることができた。
ゲームを進めることで二段ジャンプやインクの中へ潜る能力など、新たなアクションが解放されていくことを考えると、探索の幅はさらに広がっていくだろう。体験版ではその一端に触れるに留まっただけに、「この先にはどんな場所が待っているのか」「物語はどのような結末を迎えるのか」と、もっと先の頁を読み進めたくなる作品だった。
▲体験版では物語の序章のみを体験。完成版でどのような結末が待つのか期待したい。
「編集者として物語を完結へ導く」という独創的なコンセプトを、探索やアクション、そして世界観へ見事に落とし込んだ『Chronoscript: The Endless End』。手描きのアートワークや光田康典氏による音楽が織りなす幻想的な雰囲気も相まって、完成版への期待は大きい。2026年秋の発売を楽しみに待ちたい。
(取材・文 編集部:山岡広樹)
【ゲーム概要】
■タイトル:『Chronoscript: The Endless End』(クロノスクリプト: エンドレスエンド)
■対応機種: PlayStation®5 / Steam®
■ジャンル: 探索型アクションアドベンチャー
■発売日: 2026年秋 発売予定
■プレイ人数: 1人
■レーティング: 未定
■価格: 未定
■言語: 日本語 / 英語 / フランス語 / イタリア語 / ドイツ語 / スペイン語 / 中国語(繁体字)/ 中国語(簡体字)/ 韓国語
■発売: 集英社ゲームズ
■開発: デスクワークス
■『Chronoscript: The Endless End』
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会社情報
- 会社名
- 集英社ゲームズ
- 設立
- 2022年3月
- 代表者
- 廣野眞一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 家庭用ゲームソフトの企画・開発・制作・販売
- 上場区分
- 未上場



