ベクター<2656>は、本日(7月19日)、第1四半期(4-6月期)の業績を発表し、営業収益10億4700万円(前年同期比18.3%増)、営業利益9000万円(同10.6%減)、経常利益9300万円(同9.7%減)、四半期純利益5100万円(同12.7%減)だった。
同社では、オンラインゲーム事業が売り上げを伸ばしたものの、減価償却費や広告宣伝費が大幅に増加したため、各利益は前年同四半期を下回ることになった、としている。ただし、営業収益は上期予想の50%超、利益面も上期予想の90%超となるなど予想を上回る収益になった、としている。「上期予想はほぼ確実に達成する見込み。」だという。
主力のオンラインゲーム事業では、同時接続者数1万5000人を突破したMMORPG「Finding Neverland Online -聖境伝説-」が好調な滑り出しを見せたことに加えて、「三国ヒーローズ」、「Angelic Crest」、「SOULALIVE ONLINE」が堅調に推移したようだ。ただ、ソーシャルゲームやブラウザゲームについては、一時ほどの勢いがなくなりつつある、とのこと。
■2012年3月期の見通し
2012年3月通期は、売上高42億5000万円(前期比7.8%増)、営業利益4億5000万円(同8.2%増)、経常利益4億5000万円(同5.7%増)、当期純利益2億5000万円(同70.2%増)を見込む。
「Finding Neverland Online -聖境伝説-」を中心として、新たに「KNIGHTS of KINGDOM」や 「Magic World Begins」など大型のMMORPGを引き続き投入していくようだ。
またモバイルソーシャルゲームについては、競争が激化していることもあって、苦戦しており、第2四半期以降、前期実績のあるタイトルの続編や、知名度の高い新規タイトルを開発・投入することで、挽回を図る、としている。