CRI・ミドルウェアは、超高速・高精度な楽曲解析を実現するミドルウェア製品『BEATWIZ(ビートウィズ)』を大型アップデートを発表した。
今回のアップデートでより高度なフレーズ解析に対応しており、楽曲に同期した演出がより制作しやすくなったという。
同ミドルウェアは、PC、ゲーム機、スマートフォン、組み込み機器など、さまざまなデバイスに組み込める。
ゲーム用途などビート解析機能によって、任意の楽曲を瞬時に解析して、「音ゲー」を構成する「譜面(ボタンを押す順番)」を自動生成するため、「自分の好きな曲で遊べる音ゲー」の実現が可能だ。
また9月21日にから開催する東京ゲームショウにおいて、同ミドルウェアのデモを披露する。
■さらに高度・高精度なフレーズ解析で、複雑な構成の楽曲でも高速解析が可能に
Aメロ、Bメロ、サビなどの楽曲のフレーズ構成を、瞬時に解析し、それぞれのフレーズの類似度まで具体的に表示する。
複数のサビを持つ楽曲や、いきなりサビから始まる楽曲など、複雑な構成の楽曲でも、高精度に解析が可能だ。
■解析技術を応用したDSPエフェクターで、ボーカル分離やビート同期するエフェクトを実現
BEATWIZの解析技術を応用し、楽曲に同期した演出を実現するDSPエフェクターを実現した。
・ボーカル/非ボーカル自動分離フィルター[CVS-HAIII]
歌入りの曲を入力するだけで、「歌」と「伴奏」の2つにリアルタイムで分離する。また、抽出した「歌」の音程を解析する。
・ビート同期エフェクター[Sync-FX][BeatPlusFX]
「エコー」や「コーラス」などのDSPエフェクターの時間成分を、楽曲のビートに同期させることにより、ビートに同期したエフェクター制御を可能にした。
・ビジュアライザー描画システム[G.R.FS]
楽曲に合わせて変化する画像を生成する、描画システムだ。解析結果を使うので、ビートや盛り上がりに同期したビジュアル演出を容易に実現できる。
BEATWIZ製品紹介ページ
http://www.cri-mw.co.jp/product/amusement/beatwiz/index.html
ボーカル/非ボーカル自動分離フィルター[CVS-HAIII]で抽出した音程のデータ
ビート同期エフェクター[Sync-FX]
ビジュアライザー描画システム[G.R.FS]による演出の一例
■東京ゲームショウ2017でデモを披露
2017年9月21日から幕張メッセで開催される日本最大のゲーム見本市「東京ゲームショウ2017」のCRIブースにて、最新版BEATWIZのデモを披露する。
イベント名称:東京ゲームショウ2017ビジネスデイ
イベント会場:幕張メッセ
CRI出展日時:2017年9月21日(木)~22日(金)10:00~17:00
CRI出展概要:http://www.cri-mw.co.jp/event/2017/tgs.html
<BEATWIZとは>
BEATWIZは、楽曲の自動解析を実現する、超高速・高精度楽曲解析ミドルウェアだ。
BEATWIZの特長:
1.楽曲構成を自動で数値化
速さ(BPM値)、拍子数、1拍目の正確な時刻、フレーズ構成、盛り上がりなどを解析・数値化する。
2.超高速で解析
1曲1秒未満、1分で100曲以上を解析可能で、10万,100万単位の曲にも対応する。
3.動作が軽くさまざまな機器に実装可能
PC、ゲーム機、スマートフォン、組み込み機器など、さまざまなデバイスに組み込み可能だ。
BEATWIZの活用例:
・ゲーム用途などビート解析機能によって、任意の楽曲を瞬時に解析して、「音ゲー」を構成する「譜面(ボタンを押す順番)」を自動生成できます。「自分の好きな曲で遊べる音ゲー」などが実現できる。
・玩具、照明、家電機器制御、イベント演出、遊技機など検出したビートや盛り上がり情報を用いて、曲に合わせて自動で変化する映像・照明演出に活用できる。
・楽曲配信・カラオケなどフレーズ解析を応用した、楽曲レコメンド機能や視聴区間の設定に活用できる。
・作曲、耳コピ支援などボーカル分離フィルターと音程抽出処理を利用した、自動採譜機能を実現できます。ビート同期エフェクターを利用した、初心者にも簡単に楽しめるDJシステムへ活用できる。
CRIは、音声や動画をはじめとする多彩なツール&ミドルウェア製品群「CRIWARE」を通じて、ユーザビリティの向上、クオリティ向上のための技術やソリューションを提供する。
開発者の皆様の課題解決をサポートするとともに、エンドユーザーのユーザビリティの向上をサポートしていく。
会社情報
- 会社名
- 株式会社CRI・ミドルウェア
- 設立
- 2001年8月
- 代表者
- 代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3698