CRI・ミドルウェア、「CRI ADX2」対応の音楽・音響制作向けエフェクトプラグイン「McDSP」の提供開始

CRI・ミドルウェア<3698>は、2月7日より、音楽・音響制作向けエフェクトプラグイン「McDSP」を、CRIのゲーム開発向けサウンドミドルウェア「CRI ADX2」に対応し、ADX2のオプション機能として販売を開始した。

McDSPは、映画やテレビ番組、音楽CDなど、幅広いメディア制作の現場で使われている、サウンドエフェクトのプラグイン。2017年には、テレビ番組の最高峰といわれるエミー賞での「技術賞」受賞をはじめ、映画音響協会賞でも技術賞を受賞するなど、技術力の高さで定評がある。

ADX2と組み合わせることで、McDSPをゲームに組み込み、インタラクティブなサウンド演出に活用できるようになった。ゲームのプレイ状況に合わせた音の変化を、McDSPでリアルタイムに作り出すことができる。細かなチューニングは、ADX2のツールが得意とするところで、インゲームプレビュー機能を使えば、開発中のゲームをプレイしながら、McDSPの効果を調整できる。

広くゲーム開発に使用されるADX2と、高品質なエフェクトを提供するMcDSPの連携により、ゲームサウンド制作における、より豊かなインタラクティブサウンド演出と、開発効率化を支援する、としている。

 


なお、4種の対応プラグインがある。全てのプラグインで、複数パターンのプリセットを用意しており、導入やカスタマイズがしやすいようになっているという。

1.ML4000 ML1
サウンドの音割れを抑える。同時に、ボリュームの底上げ機能によって、迫力のあるサウンドが実現。あらかじめ用意した音をそのまま再生する映像作品と違い、ゲームの効果音はゲーム進行によって鳴る音や音の数が変わるが、ML4000があればいくつもの爆発が同時に引き起こされても安心。特に音割れが課題となりやすいスマートフォンゲームでは、このプラグインで、手軽に音割れを抑えながらサウンドの効果を上げることができる。


2.AE600 Active EQ
サウンドの一部に焦点を当てて調整することができるイコライザー。ピークを抑えてサウンド全体のバランスを整えたり、繊細かつピンポイントなダッキング効果(目立たせたい音を際立たせる)を出すことができる。6つのバンドが用意されており、それぞれで独自のゲイン、周波数、Q、モードコントロールを設定できる。パラメトリック、シェルフ、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタなど、多くのモードが利用できる。


3.FutzBox
手軽にサウンドの質を変えることができます。ワンボタンでテレビや電話越しの音に切り替えられるなど、豊富なプリセットが用意されている。サウンドを劣化させることもでき、ゲーム上で無線通信をシミュレートするには非常に便利。ADX2上で使うことによって、ゲームの進行に応じてリアルタイムに効果をかけられるため、データ量を増やさずに多彩な表現が実現できる。


4.SA2 Dialog Processor
エミー賞を受賞したダイアログ(会話)用プラグイン。ゲーム内の会話を聞き取りやすくする。5バンドのイコライザーを組み合わせることで、音声に固有の課題を解決する。音声データは一般的に、収録後に細かい調整や加工を必要とするが、このプラグインを使うことで、音声データを直接調整・加工することが可能になる。事前に下処理をする手間が削減できるうえ、ゲームの運営状況によって音声のエフェクトを調整・アレンジすることもできる。


■対応プラットフォーム
iOS/Android™、Nintendo Switch™、PlayStation®4、Xbox One®、PC


■料金
プラグイン4種をパックとした一括料金。
タイトル1機種目:30万円(税別)、2機種目以降:15万円(税別)

 

紹介ページ

株式会社CRI・ミドルウェア
http://www.cri-mw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社CRI・ミドルウェア
設立
2001年8月
代表者
代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
決算期
9月
直近業績
売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3698
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