バンナムHD、18年3月期通期予想を上方修正… 『ドッカンバトル』や「アイドルマスター」などネットワークコンテンツ好調で トイホビーは前年同期を下回る

バンダイナムコホールディングス<7832>は、2月9日、2018年3月期通期の連結業績予想の修正を発表、営業利益と経常利益は従来予想が据え置かれたものの、売上高は従来予想6200億円から6300億円(増減率1.6%増)、当期純利益は同400億円から415億円(同3.8%増)にいずれも上方修正された。
 

なお、修正の理由は、ネットワークエンターテインメント事業における国内外のネットワークコンテンツが好調に推移しているためとしている。

また、同日発表した、第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高4831億円(前年同期比5.2%増)、営業利益534億円(同11.1%減)、経常利益547億円(同9.6%減)、四半期純利益408億円(同12.1%減)となった。
 

主なセグメントごとの状況は以下の通り。

①トイホビー事業…売上高1643億円(前年同期比0.8%減)、セグメント利益132億円(同13.5%減)
国内において「仮面ライダー」シリーズや「スーパー戦隊」シリーズ、「ドラゴンボール」シリーズなどの定番IP商品の好調が継続したほか、「機動戦士ガンダム」シリーズの商品がプラモデルを中心に安定的に推移した。また、大人層などに向けたターゲット拡大の取り組みを強化したほか、IPラインアップ拡充に取り組むなどIP軸戦略強化に向けた施策を実施した。

海外は、アジア地域において「機動戦士ガンダム」シリーズの商品や大人層向けのコレクション性の高い玩具などが人気となった。欧米地域では、「Power Rangers(パワーレンジャー)」シリーズの商品が堅調に推移した。しかし、トイホビー事業全体では商品のプロダクトミックスの違いなどにより前年同期の業績を下回った。

②ネットワークエンターテインメント事業…売上高2853億円(同9.4%増)、セグメント利益338億円(同5.7%減)
スマートフォン向けゲームアプリケーションなどのネットワークコンテンツにおいて、ワールドワイド展開している『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や『ワンピース トレジャークルーズ』、国内の「アイドルマスター」シリーズなどの主力タイトルの好調が継続し収益に貢献した。家庭用ゲームは、欧米地域を中心に新作タイトル『TEKKEN(鉄拳)7』が人気となったほか、既存タイトルのリピート販売が好調に推移した。

アミューズメントビジネスでは、アミューズメント施設の国内既存店が順調に推移したほか、新技術を融合した新たな取り組みとしてVRを活用した機器開発や施設の出店を積極的に推進した。事業全体では、前年同期は家庭用ゲームにおいてダウンロード販売比率の高い新作大型タイトルの発売があったこと、第3四半期連結累計期間はVR施設を中心に積極的な出店を行ったことによりアミューズメントビジネスが費用先行となることなどから利益面では前年同期の業績を下回った。

③映像音楽プロデュース事業…売上高378億円(同7.6%減)、セグメント利益90億円(同23.9%減)
「機動戦士ガンダム」シリーズや「ラブライブ!」シリーズ、「ガールズ&パンツァー」シリーズなどの主力IPの既存作品及び新作に関連した映像や商品展開を行い人気となった。また、「ラブライブ!」シリーズなどの作品に関連したライセンス収入などが収益に貢献したが、事業全体では主力商品の発売タイミングなどの違いにより、前年同期の業績を下回った。
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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