建仁寺と京都国立博物館で、HoloLensを使った新たな文化財の鑑賞体験を開催 


 
日本マイクロソフトは、博報堂と博報堂プロダクツによるVR・ARの最先端技術を有する専門ファクトリー「hakuhodo-VRAR」の文化財の鑑賞体験において、技術的な支援を発表した。同イベントは大本山建仁寺(京都市東山区)と2017年7月より推進している、Mixed Reality(複合現実、以下MR)の技術を使って「体験する」ことをテーマにした共同研究だ。

同研究の最初の成果となるMRコンテンツが完成し、「MRミュージアム in 京都」と題して、今までにない文化財の鑑賞体験を期間限定で一般公開を行う。

「MRミュージアム in 京都」では、体験者が国宝「風神雷神図屏風」の前で「Microsoft HoloLens」を着用することで、「風神雷神図屏風」の実物(複製)と3Dグラフィックが融合した MR の世界を約10分間体験できる。MRミュージアムの案内役は、「風神雷神図屏風」を熟知する建仁寺の僧侶だ。マイクロソフトのMR専用3D撮影スタジオである「Microsoft Mixed Reality Capture Studios」を日本のプロジェクトとして初めて利用し、マイクロソフト米国本社の同スタジオを訪れて3D撮影された僧侶が、俵屋宗達の制作意図や作品に込められた願いを体験者に解説する。

体験者は、雷や雨、緑豊かな大地、壮大な宇宙空間など躍動感あふれる描写とストーリーに入り込むことができ、また、俵屋宗達に影響され描かれた、尾形光琳や酒井抱一ら琳派による別の「風神雷神図屏風」作品も3Dグラフィックで現れ、見比べられるなど、文化財の新たな鑑賞体験が実現する。

「MRミュージアム in 京都」の体験は、建仁寺と京都国立博物館にて以下の日程で一般公開となる。

・建仁寺でのご体験

日時:2018年2月22日(木)~ 2月24日(土)10:00 ~ 16:00
場所:建仁寺本坊(京都市東山区大和大路通四条下る小松町)
http://kenninji.jp/info/index.html

・京都国立博物館でのご体験

日時:2018年2月28日(水)~ 3月2日(金)11:00 ~ 17:00(最終日のみ 11:00 ~ 13:00)
場所:京都国立博物館(京都市東山区茶屋町527) 
http://www.kyohaku.go.jp/jp/riyou/access/index.html

*一般公開は当日現地での受付だ。また、数名ずつの体験となるため、体験できる人数に限りがある。詳細は以下Webサイトを確認しよう。
https://hakuhodo-vrar.jp/kyoto2018/