DLE、ブロックチェーン技術による分散型エンタテインメント・エコシステムを開発中のシンガポールのブロックパンクと資本業務提携

ディー・エル・イー（DLE）<3686>は、ブロックチェーン技術による分散型エンタテインメント・エコシステムを開発中のシンガポールのBlockPunk（ブロックパンク）と業務提携するとともに、ベンチャーキャピタル事業を展開する子会社DLEキャピタルがブロックパンクに出資（具体的な出資額は非開示）することで、映像製作スタジオ・クリエイターなどに向けた、ブロックパンク独自のブロックチェーンソリューションを利用した分散型エンタテインメントプロジェクトを共同で展開することを発表した。

今回の資本業務提携により、DLEグループとブロックパンクは、従来、クリエイターなどとファンとの間に、数少ない大規模放送局や配信プラットフォームが介入することで、視聴データ共有の障害となり、不公平なビジネス条件の要求や非効率な中央集権管理型の仕組みとなっていた状況に対し、ブロックチェーン技術によるスマート・コントラクトを用いることで、クリエイターなどとファンが新しい関係を構築する、分散型エンタテインメントプロジェクトを展開していく。

具体的な業務提携の内容は以下のとおり。

1.ブロックチェーン技術を活用した新規のオリジナルキャラクターデザインとアニメ作品の共同開発プロデュースを行う。ブロックパンクは、著名なクリエイターなどが作成したオリジナルのキャラクターデザインやアートを、同社が運営する「Crypto Anime」上で、「Crypto art」として販売する。販売した作品のうち、人気の高い作品などについては、独自トークンの発行による制作資金を調達した上で、新規のアニメシリーズや映画などを製作し、ファンとダイレクトにつながることができるPeer to Peer（以下「P2P」）ブロックチェーン上で配信するといった分散型エコシステムを前提とした、オリジナルコンテンツの制作を計画している。

2.既存の人気アニメ作品なども「Crypto art」として販売する。人気の高い作品などについては、上記1で記載したとおり、オリジナルコンテンツへと発展させていく。

3.ブロックパンクのエグゼクティブ・アドバイザーにDLEの代表取締役で米国プロデューサー組合会員である椎木隆太氏が就任する。

【ブロックパンクが展開する分散型エンタテインメント・エコシステムの概要】
ブロックパンクは、クリエイターなどのために、デジタル商品の売買、ストリーミング配信や制作資金の調達を促進する分散型P2Pブロックチェーンプラットフォームを開発している。既に公表している「Crypto Anime」においては、ブロックチェーン技術により「Crypto anime （デジタルのアニメアート作品）」の販売を開始し、新たな売買市場を立ち上げている。



＜特徴＞
1.分散型エコシステムにより、中央型組織の障害なく新しい成功報酬の仕組みをもたらす。

2.自律分散型組織を作り、クリエイターなどとファンの間を直接的に結びつけ、今までにないより強固な関係を築く。両者が、作品の販売および再販を通して収益を上げることができる。

3.ブロックチェーン技術によるスマート・コントラクトを用いることで、すべての取引内容、著作権管理及び所有権の移転が記録され、仮想通貨を使用した決済で即座に支払いを行うことができる。

なお、ブロックパンクは、2018年中に独自トークンの新規発行（ICO）を予定している。

▼DLE代表取締役 椎木隆太氏コメント
「ブロックチェーン技術は、エンタテインメント業界において、新しい市場やビジネスモデルを構築する可能性があると確信しています。アニメ、エンタテインメント、ブロックチェーン技術や経験の融合により、クリエイターやブランドにとって最高のソリューションを提供することができ、これを実現するために、ブロックパンクは最適なパートナーになると考えています」

▼ブロックパンクCEO Julian Lai-Hung氏コメント
「私達には、分散型技術のメリットを、世界中の映像製作クリエイターやアニメ業界にもたらすというミッションがあります。DLEのビジョン、起業家精神、クリエイターのコミュニティにおける高い地位や実績は、我々の試みを加速させる上で最高のパートナーになると考えています」