コナミHD、18年3月期は売上高4%増、営業益24%増に 『パワプロ』『プロスピA』『遊戯王』『ウイイレ』などスマホゲームが業績けん引

コナミホールディングス<9766>は、5月10日、2018年3月期の連結決算(IFRS)を発表、売上高2394億円(前々期比4.2%増)、営業利益451億円(同24.3%増)、最終利益305億円(同17.6%増)となった。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①デジタルエンタテインメント事業…売上高1203億円(前々期比13.9%増)、セグメント利益374億円(同10.8%増)
モバイルゲームでは『ときめきアイドル』(2018年3月配信)と『クイズマジックアカデミー ロストファンタリウム』(2018年2月配信)の2タイトルを配信開始した。また、国内市場では『実況パワフルプロ野球』『プロ野球スピリッツA』、グローバル市場では『遊戯王 デュエルリンクス』『ウイニングイレブン 2018』(海外名『PRO EVOLUTION SOCCER 2018』)などのタイトルがけん引した。

カードゲームでは「遊戯王トレーディングカードゲーム」を引き続きグローバルに展開し、2019年で20周年を迎える同カードゲームの記念プロジェクトを開始した。家庭用ゲームではメタルギアシリーズのスピンオフタイトル『METAL GEAR SURVIVE』を2018年2月に発売した。

なお、eスポーツの取り組みとして『ウイニングイレブン2018』(海外名『PRO EVOLUTION SOCCER 2018』)の世界選手権「PES LEAGUE WORLD TOUR 2018」の予選を開催している。



②アミューズメント事業…売上高252億円(同0.6%減)、セグメント利益75億円(同43.0%増)
ビデオゲームでは「麻雀格闘倶楽部」が引き続き堅調に稼働した。また、シャッフルダンスを誰でも簡単に楽しめる新世代ダンスゲーム「DANCERUSH STARDOM」と新感覚プッシャーゲーム「MARBLE FEVER」が2018年3月に稼働を開始した。東南アジア地域における現地販売体制の構築を目的にタイにおいて現地法人を2018年1月に設立。今後は、アミューズメントマシンを始めとしたコナミグループ製品の販売およびサービスの提供を拡充することで海外事業展開を強化する。



③ゲーミング&システム事業…売上高296億円(同5.2%減)、セグメント利益44億円(同10.0%増)
カーブを描いた画面が特徴の新筐体「Concerto Crescent」や大型縦型画面を用いた「Concerto Stack」をはじめとした「Concerto」シリーズの拡充を北米中心に展開した。フィールド付競馬マルチステーション機「Fortune Cup」の設置を2018年1月より開始した。



④健康サービス事業…売上高660億円(同3.9%減)、セグメント利益33億円(同23.0%減)
マシンジムとスタジオに特化したコンパクトな施設のエグザスブランドの新規出店を発表した。長崎県佐世保市に「コナミスポーツクラブ 佐世保早岐」を3月4日にオープンした。



なお、2019年3月期通期の連結業績予想は、売上高2500億円(前期比4.4%増)、営業利益500億円(同10.7%増)、最終利益320億円(同4.9%増)の見込み。
 
コナミグループ株式会社
http://www.konami.com/

会社情報

会社名
コナミグループ株式会社
設立
1973年3月
代表者
代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
決算期
3月
直近業績
売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
証券コード
9766
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