JDI、1001ppiの高精細VR専用液晶ディスプレイを開発 2018年度中に量産予定へ


ジャパンディスプレイ<6740>(以下、JDI)は、VR-HMD専用の3.25型1001ppi 低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイ(以下、LTPS TFT-LCD)を開発したと発表した。同社では2018年度中には1000ppiを超えるディスプレイを量産する予定だという。

VR-HMDでは自然で緻密な動画表現が求められるため、ディスプレイの高精細化、動画ぼやけの抑制、レイテンシーの低減が必要となる。JDIは2017年、レンズ越しに見える画素の固定パターンを抑制するために803ppiの高精細ディスプレイを開発し発表している。しかしVR HMDの小型軽量化にはディスプレイをより小さく、レンズ倍率をより大きくする必要があったという。そのため800ppiの精細度では不十分であり、1000ppi以上の更なる高精細化を求めたとのこと。

同社がが開発した1001ppi LTPS TFT-LCDは、803ppi LTPS TFT-LCDを更に高精細化しただけでなく、画素の応答速度を4.5ミリ秒から2.2ミリ秒に改善することで動画ぼやけを抑制し、リフレッシュレートは現状主流の90Hzを120Hzまで高めることで、レイテンシーの低減に貢献したという。
 

なお、本開発製品は、米国Los Angeles Convention Center, CALIFORNIAで開催の『SID DISPLAY WEEK 2018』で展示予定とのこと。