シリコンスタジオ、2Qは売上高23％減、6.7億円の営業赤字を計上　新作『ジェットナース』低迷　コンテンツ事業譲渡を織り込んだ業績予想も開示

シリコンスタジオ<3907>は、7月6日、2018年11月期の第2四半期累計（12～5月）の連結決算を発表、売上高25億200万円（前年同期比23.1％減）、営業損益6億7500万円の赤字（前年同期4億3300万円の赤字）、経常損益7億2100万円の赤字（同3億6500万円の赤字）、最終損益7億9100万円の赤字（同1億1000万円の赤字）となった。
 
各セグメントごとの状況は以下の通り。

①開発推進・支援事業…売上高14億100万円（前年同期比2.4％減）、セグメント利益7500万円（前年同期7500万円の赤字）
開発推進・支援事業全体の売上高は、前年同期をやや下回ったものの、採算性は改善した。開発案件は好調に推移した。ミドルウェアライセンス販売は、案件長期化の影響などにより計画を下回った。また、注力分野である自動車業界向け事業の売上高は、計画を上回り好調に推移した。

②コンテンツ事業…売上高2億6400万円（前年同期比76.8％減）、セグメント損益6億2900万円の赤字（前年同期2億円の赤字）
新作ゲームタイトル『療成敗！ジェットナース』を4月にリリースしたが、売上高は低迷し、計画を下回る推移となった。既存ゲームタイトルについても売上高は計画を下回った。

③人材事業…売上高8億3500万円（前年同期比24.2％増）、セグメント利益1億7900万円（同48.7％増）
第2四半期連結累計期間における派遣先企業で稼働中の一般派遣労働者数は延べ1,516名、有料職業紹介の成約実績数は117名となった。

なお、2018年11月期通期の予想については、6月18日にコンテンツ事業を会社分割してクリーク･アンド･リバー社（C&R社）<4763>に譲渡することを発表したことを受けて、売上高、利益とも未定に修正していたものの、譲渡が7月4日付で完了したことで、新たな予想を発表、売上高50億8900万円（前期比16.8％減）、営業損益8億5000万円の赤字、経常損益9億円の赤字、最終損益7億6500万円の赤字の見込みとしている。
 
この予想の前提は、開発推進・支援事業と人材事業においては、概ね計画どおりに推移する見通しとした一方、コンテンツ事業が『療成敗！ジェットナース』の低迷もあり、第2四半期までの計画を下回ったこと、さらに第3四半期以降に新作ゲームタイトル2タイトルのリリースを計画していたが、事業譲渡により、これらの売上を見込めなくなったことなどを踏まえた内容となっている。