【enza説明会②】BXD川村氏がデベロッパーに提供する開発・技術支援を紹介…BXDの技術・ノウハウが詰まったAPIやSDK、Tipsを提供



BXDは、8月3日、HTML5を使ったブラウザゲームプラットフォーム「enza」(エンザ)のデベロッパー説明会を東京都内で開催した。2番目に登壇したのは、BXD取締役の川村 勇夫氏だ。「enzaプラットフォーム/SDKの紹介」と題して、プラットフォームの特徴やBXDがプラットフォーマーとして提供するSDKやAPIなど技術的なサポートについて紹介を行った。

まず、プラットフォームの特徴から紹介した。HTML5を使ったブラウザゲームプラットフォーム「enza」は、すでに手塚氏からも言及があったように、有名IPファンをコアとしてここでしか遊べない新作ゲームを提供し、一緒にゲームを楽しめる場所となる。

既存のゲームプラットフォームと異なる点として、しっかりと作り込んだタイトルのみを少数精鋭で提供することにある。まだ2タイトルのみの提供だが、今後も少しずつタイトルを投入していく予定。このプラットフォームでしか遊べない新作タイトルを提供することでユーザーを集めていく点も大きな特徴となる。

また、「enza.fun」のサブドメインで提供している点も「enza」プラットフォームならではの特徴と言えよう。
 


プラットフォームの機能としては以下の特徴がある。
 
・スマートフォン向けのHTML5プラットフォーム
・ゲストユーザーでも遊べること
・「enza」ドロワーでのポータル連携
・フレンドとのチャット機能
・シリアルコードとの連動


続いてその中の「enza」ポータルの紹介に話が移った。ゲームの紹介やフレンド機能、チャット機能、メニューの中にバナコインの通帳やシリアルコードの入力などを用意している。チャットについては順次実装している最中だが、今後はゲームとの連動性を強めることを考えているという。

「enza」ドロワーは、ゲーム内の右上にある「enza」ロゴを押すと、右側からスライドでメニューが出てきて、プラットフォームの主要機能にダイレクトにアクセスできる機能だ。そこから「enza」ポイントの不足確認やシリアルコードの入力などができるようになっている。

続いて、提供するSDKやAPIの紹介を行った。
 
・「enza Platform API」…ゲームサーバーと「enza」サーバーとをつなぎ、ユーザー認証や決済に関する情報を提供
・「enza Platform SDK」(enza-platform.js)HTML(JavaScript)に組み込み、ユーザー情報の取得やユーザー端末上の「enza」共通のUI表示などを提供する。
・「enza Game SDK」…HTML5によるゲーム開発のノウハウが詰まったSDKとなる。
 


「enza Platform SDK」は、「enza」プラットフォーム上でゲームを提供する上で、必須のSDKとなっている。APIとあわせることで、「enza」のあらゆる機能と連携することができるという。
 


仕様としては、ゲーム側のHTMLの方から「enza Platform SDK」(enza-platform.js)のスタートログインのメソッドを実行すると、ユーザーの識別トークンが発行される。そのトークンを使って、「enza Platform SDK」の機能を利用していく。またはトークンを認証した上で、「enza Platform API」の機能を利用する。
 


また、各ゲームのタイトル間もしくは、ゲームとプラットフォームとの間の連携については、「enza」のサブドメインとしているところがあり、Cookieでログイン状況を共有しているそうだ。

SDKとAPIの機能については、
 
・ユーザー情報API
・投稿監視API
・シリアルコードAPI
・招待機能API
・チャット連携API
・KPI取得API
・決済API
・「enza」ドロワーAPI


がある。

また、「enza Game SDK」に関して、enza-GameSDK(enza-game.js)は、Pixi.jsをベースにした2Dゲーム開発用のライブラリとなっている。特徴としては、パフォーマンス性能や軽量さが強みで、スマートフォンブラウザで表現力を損なわないこと=ネイティブ並みの表現力を実現することを基本理念としている。
 


持っている機能は以下のとおり。
 
・アニメーション管理・制御(Spine対応)
・シーン管理・制御
・WebAudioベースのサウンド機能
・リソースキャッシュ機能
・i18n対応支援機能


がある。川村氏は機能的にはまだまだ取り組む余地があると考えているようで、今後は以下の機能を追加していきたいと述べた。
 
・WebAssembly対応
・デバッカビリティ向上
・描画パフォーマンス最適化
・開発支援ツール(UIエディタなど)


そして、気になるデベロッパーに提供する開発支援については、まず「enza」のデベロッパーセンターを提供する。ここでは
 
・ゲーム情報の管理
・SDK/APIのダウンロード機能
・シリアルコード申請
・各種ドキュメントの提供
・各タイトルの基本的なKPIの参照
 

といった機能が利用できる。

最後に、デベロッパーに提供する技術的なサポートを紹介して、説明を締めくくった。まず、BXDで提供する様々なSDKやAPIの導入や活用の支援を行っているそうだ。さらにBXDが「enza」向けのゲーム開発を行うに当たって、直面した様々な問題とそれへの対応方法をまとめたTipsの共有などを行っている。例えば、OSやブラウザのバージョンごとに発生する不具合情報や、Spineのパフォーマンス改善方法など、先行して開発する中で得たノウハウを惜しみなく提供していく、とした。
 


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