グリー、VRなどの最先端技術の研究開発組織「VR Studio Lab」が正式活動を開始 ディレクターにはエンターテインメントVR研究者の白井暁彦博士が就任

グリー<3632>は、本日(9月6日)、VRなどの最先端技術の研究開発組織「GREE VR Studio Lab」(以下「VR Studio Lab」)が正式に活動を開始したことを発表した。VR Studio Labのディレクターとして、エンターテインメントVR研究者の白井暁彦博士(工学)が就任し、VTuber(バーチャルユーチューバー)やVRエンターテインメントシステムにおける研究開発、企業間連携、研究交流発信事業を担当する。

現在、グリーが注力している分野の一つであるVTuber事業は、アニメーションやゲーム、ライブ配信など、多岐にわたるエンターテインメント技術が必要とされる分野。それらを構成する技術要素はゲーム開発におけるリアルタイム3Dグラフィックスや、モーションキャプチャー、サーバー技術などがあり、加えて、ライブ・エンターテインメントに適したモーション生成や、演者支援、ディスプレイ技術、インタラクション技術、人工知能応用、キャラクター設計、エモーション分析、視聴者文化の調査分析など多岐にわたっている。このような新しい分野の研究開発は既存の企業内R&D手法だけでは問題分析や課題解決が難しく、産学連携やスタートアップ企業との連携などを通して、最先端の技術や手法を実装していくことが世界的なスタンダードとなりつつある。

そうした中、VR Studio Labは、VRゲームなどを企画、開発、配信してきたGREE VR Studioと併設され、「VTuber関連技術のR&D促進」「異業種R&D連携強化」「業界振興・イノベーション型人材の支援発掘や育成」の3つを基本方針として活動していく。Wright Flyer Live EntertainmentのVTuber専用ライブ配信プラットフォーム「REALITY」開発チームの持つ知見や経験を、日本国内の大学・企業・研究機関などの研究者や学生等とのコミュニケーションを通じて共有し、知財開発およびスピード感のある社会実装、品質向上、技術発信に貢献していく。


▲WFLE社のスタジオにて 学生・スタッフと共に実験を行う白井博士

▼白井暁彦ディレクターのコメント
これまで続けてきたエンターテインメントシステムの基礎研究や発信活動を続けるだけでなく、”VTuberに魂を入れ、社会にアタッチする研究”として、より世界に、次世代に昇華醸成させていきたいと考えています。VRやAIの尖った研究を積極的にこの産業に組み込んでいくことで、日本のIT企業が世界で戦う術も開発していければ幸甚です。

▼白井暁彦プロフィール
博士(工学) 東京工業大学 知能システム科学 2004年
専門はVRエンターテインメントシステム、触覚技術、GPU応用、多重化ディスプレイ技術、プレイヤー体験の物理評価、国際連携
日本VR学会 IVRC実行委員・審査委員,フランスLaval Virtual ReVolution チェア
デジタルハリウッド大学大学院 客員教授

【GREE VR Studio Labの今後の活動】
・GREE技術ブログ:https://labs.gree.jp/blog
・Twitter:https://twitter.com/VRStudioLab
・YouTubeチャンネル:https://bit.ly/VRStudioTube
・URCFセミナー「新旧メディア 私たちとロボット, XR」講演(2018/9/11開催)
・国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト「IVRC」審査員:https://ivrc.net/2018
・フランス「Laval Virtual ReVolution」チェア:https://www.laval-virtual.org
・InterBee/DCEXPO, ACM SIGGRAPH ASIA等の国際イベントでの発信活動
・大学等との共同研究・研究育成・欧州型長期研究インターンシップの実施
グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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