アシアル、モバイルアプリ開発プラットフォーム「Monaca」でProgressive Web Apps開発機能のベータ提供を開始

アシアルは、モバイルアプリ開発プラットフォーム「Monaca」において、Progressive Web Apps(以下「PWA」)開発機能のベータ提供を開始した。

PWAは、ネイティブアプリのようなユーザー体験を実現するWebアプリを構築するための概念・技術の総称。PWAによりユーザーはアプリストアを介さずにWebサイトからアプリアイコンをホーム画面に設置したり、オフラインでコンテンツの閲覧ができたり、プッシュ通知を受けたりすることが可能になり、サイトへのエンゲージメントの強化につながることが期待される。

これまで「Monaca」では、HTMLやJavaScriptといったWeb標準技術でネイティブアプリ開発を行うHTML5ハイブリッドアプリの開発機能を20万人以上のアプリ開発者に提供してきた。今回、「Monaca」でPWA開発機能が提供開始されることによって、アプリ開発者は従来型のWebアプリからPWA、そしてネイティブアプリまでを共通のWeb標準技術で開発できるようになる。

「Monaca」で新たに提供される機能は以下のとおり。

・マニフェストファイルの設定機能
PWAに必須のウェブアプリ マニフェストの編集を「Monaca」の管理画面上で行うことができる。モバイル端末のホーム画面にアイコンを設置し、アプリを全画面表示で起動するようなユーザー体験の提供が可能になる。

・Service Worker編集機能
PWAに必要なService Workerのコードを「Monaca」上で編集することができる。Service Workerの記述によりキャッシュのコントロールやバックグラウンド同期が実現できるため、PWAのオフライン対応や高速化を実現することができる。

・PWAデプロイ機能
「Monaca」で開発したPWAをそのままデプロイすることが可能。デプロイ先のホスティングサービスは、当初はFirebase Hostingのみですが、順次対応サービスを拡充する予定だ。

・プッシュ通知機能(予定)
PWAへのプッシュ通知の配信・管理機能の提供を予定している。

なお、PWA公開機能(ベータ提供)は、Freeプラン(無料)を含む「Monaca」の全プランで利用可能となっている。