大和証券投資情報部は、8月16日付の「STOCK NEWS」で、中国インターネット/モバイルサービス大手のテンセントを取り上げている。
テンセントが8月10日に発表した4~6月期の決算は、前年同期比44%増の23%増益だったとのこと。米ネットゲーム会社ライオットゲームズの買収費用などで純利益は市場予想を下回ったものの、主力のオンラインゲームが70%増収を達成。同証券では、下半期から来年上期に新ゲームを順次公開予定で、オンラインゲーム部門が引き続き業績をけん引すると予想している。
また、モバイル付加価値サービスの登録者数が1-3月比10%増と、6%増だったインターネット付加価値サービスを上回るペースで増加している点も注目されるという。中国では、携帯電話経由のネット利用者が3億2000万人とネットユーザー全体の7割弱に達し、スマートフォン普及に伴ってさらなる拡大が見込まれている。
グリー<3632>との提携を受けて、日本のゲーム会社が年内にテンセントのプラットフォーム上にモバイルソーシャルゲームを公開する予定であり、今後、モバイル部門の収益拡大が期待できるとしている。