クルーズ<2138>は、11月14日に、子会社のStudio Zが開発した新作『ホップステップジャンパーズ』のメディア向けの発表会を開催した。発表された新情報とともに、テストプレイの所感をレポートしていく。
『ホップステップジャンパーズ』は、Studio Zが開発したスマートフォン専用ゲームの最新作だ。従来のアプリゲームにはなかった機能が搭載された、意欲的なタイトルとなっている。まずは、発表会で明らかになった本タイトルの概要を紹介していこう。
発表会は、Studio Zの取締役である池幡賢氏の挨拶からスタート。司会進行はStudio Zの代表プロモーターを務める菊池顕樹氏が担当した。
▲Studio Z取締役の池幡賢氏。
また、特別ゲストとして『ホップステップジャンパーズ』に登場するキャラクター「薔薇のロージア」の声を担当する、声優の立花理香さんも登場した。
▲Studio Z代表プロモーターの菊池顕樹氏(写真右)と、特別ゲストの立花理香さん(写真左)。菊池氏が手にしているパネルに描かれているのが、立花さんがボイスを務める「薔薇のロージア」である。スカイジャンパーズで受付をしているほか、ショップの店員や凄腕ハンターとしても活躍するなど多くの顔を持っているとか。
その後、『ホップステップジャンパーズ』のディレクターである松島智之氏に、進行役を一時バトンタッチし、本作の概要紹介が行われた。本作の魅力を語るうえで、松島さんはまず"世界観とプレイヤーの目的"、"腕の差が出るジャンプアクション"、"マルチの競争バトル"の3つにポイントを絞っている。
▲Studio Zの取締役であり、『ホップステップジャンパーズ』ディレクターでもある松島智之氏。
『ホップステップジャンパーズ』の世界は、近未来の日本が舞台となり、生命の有無を問わずあらゆるものに擬態して暴れる"プリズミック"という生命体を退治する、賞金稼ぎの"ジャンパー"たちが活躍している。
プレイヤーの目的は世界一のジャンパーになること。そのために、月に一度開催される世界一を決定する大会での優勝を目指していく。その過程で、個性豊かなジャンパーたちとの物語が繰り広げられていくという。
▲この設定は、単に独創的というだけでなく、後述する仲間でありライバルであるというプレイヤー同士の関係性にもつながる。
また、世界一を決める大会が開催される背景や、主人公たちの秘密など、深く掘り下げていくストーリーは用意されているが、"読む"ことよりも"遊ぶ"ことに重点を置いていると松島氏は付け加えていた。
次に紹介されたポイントは、タイトルにもなっている"ジャンプアクション"についてだ。本作のバトルでは、キャラクターを引っ張って飛ばすというものになるが、キャラクターは飛び跳ねるような挙動をし、敵を踏みつけることでダメージを与えていく。
さらに、着地した後に画面をタップすることで、追加のジャンプも行える。キャラクターがバトルエリアをぴょんぴょんと跳ね回りながら戦う格好になる。この追加のジャンプを行うかどうかで、追加攻撃ができたり、敵の攻撃をかわしたりもできる。
松島氏は、より多くのユーザーに楽しんでいただけるようシンプルな操作に徹底的にこだわった結果が今の形になったと経緯を明かした。
▲逆に、追加のジャンプをしてしまったがために敵の攻撃範囲に入ってしまうというシチュエーションもでてくるため、追加のジャンプをするべきかいなか、プレイヤーの判断力が求められ、ゲーム性も高くなってくる。
そして、アクションの後に紹介されたのが3つ目のポイント"マルチの競争バトル"だ。『ホップステップジャンパーズ』では、シングルプレイ用の"ストーリークエスト"の他に、マルチプレイ用の"デイリーマッチ"、"ウェポンマッチ"、"ジャンパーズフェスタ"の3つのコンテンツがある。
▲デイリーマッチでは、プレイヤー同士の対戦が行われ、ウェポンマッチとジャンパーズフェスタでは共闘となる。
共闘においては、ライバルよりも好成績を出すことで"MVP報酬"がもらえるという方式を採用している。これにより、低レベルの間は他プレイヤーが、強敵を倒すための仲間であり、高レベルになってくるにつれ、バトルの成績を競うライバルになってくる。
難易度調整についても、ボスを強くしてガチャのニーズを高めるのではなく、ボスの攻略自体はなるべく容易にしたうえで、プレイヤー間での競争による面白さを追求していきたいと、今後の運営方針についても言及していた。
以上が、『ホップステップジャンパーズ』の概要となる。
ここから進行役が再び菊池氏に戻り、更なる魅力として豪華クリエイター陣の紹介が行われた。現在も週刊少年マガジンで『FAIRY TAIL』を連載している真島ヒロさんなど、キャラクターデザインには、多くの著名クリエイターが参加している。
もちろん、声優陣のキャスティングにも余念がない。この日、ゲストとして登場した立花さん以外にも、今をときめく豪華声優陣がCVを担当している。
これに加えて、田中真弓さんが演じる新キャラクター"冒険家 フィン"の情報も初公開となった。田中さんにぴったりな、快活な青年キャラクターのようだ。また、会場では田中さんからのコメントが公開いたので併せて紹介していく。
【田中真弓さんからのコメント】
――:今回、『ホップステップジャンパーズ』へのご出演が決まった際の率直な気持ちを教えてください。
資料を見たときの第一印象は、爽快感のある楽しそうなゲームだと思いました!実際のゲーム画面も見させてもらったのですが、スマホでこんなに綺麗なアニメーションや音楽が楽しめるのはすごいなあと思いました。パソコン持ってないおばちゃんですが、スマホなら遊べるかも!
――:田中さんが演じられた「冒険家 フィン」の魅力を教えてください。
フィンは素直で純粋な、気持ちのいい青年だと思います!しっかりと芯が通っていて頼りになるし、それでいて明るくて親しみやすいところが、あら、まるで私みたい!(笑)
――:収録時の様子を教えてください。
資料だけでは表現が難しい細かい感情や情景を思い浮かべられるよう、キャラクターの設定を考えた方と直接その場でコミュニケーションを取り、細部まで擦り合わせをしながら収録を進めていきました。冒険家 フィンのまっすぐな性格や純粋な一面が表現できるよう、頑張りましたが、開発の方々、大丈夫でしたぁ???
――:今後、挑戦してみたい役はありますか?
悪者 "悪役"
――:もうすぐ正式サービスを開始する『ホップステップジャンパーズ』のユーザーの皆様へ、メッセージをお願いします。
『ホップステップジャンパーズ』はとても爽快感のあるゲームだと思います。私は普段ゲームをする習慣は無いのですが、キャラクターが楽しそうに動きまわってるのはすごくいいですね。フィンはユーザーの皆さんの友達でもあり、兄貴でもあるような、身近な存在に感じてもらえたら嬉しいです。なのでみんな、たっくさんプレイしてくれよなっ!
――:今回、『ホップステップジャンパーズ』へのご出演が決まった際の率直な気持ちを教えてください。
資料を見たときの第一印象は、爽快感のある楽しそうなゲームだと思いました!実際のゲーム画面も見させてもらったのですが、スマホでこんなに綺麗なアニメーションや音楽が楽しめるのはすごいなあと思いました。パソコン持ってないおばちゃんですが、スマホなら遊べるかも!
――:田中さんが演じられた「冒険家 フィン」の魅力を教えてください。
フィンは素直で純粋な、気持ちのいい青年だと思います!しっかりと芯が通っていて頼りになるし、それでいて明るくて親しみやすいところが、あら、まるで私みたい!(笑)
――:収録時の様子を教えてください。
資料だけでは表現が難しい細かい感情や情景を思い浮かべられるよう、キャラクターの設定を考えた方と直接その場でコミュニケーションを取り、細部まで擦り合わせをしながら収録を進めていきました。冒険家 フィンのまっすぐな性格や純粋な一面が表現できるよう、頑張りましたが、開発の方々、大丈夫でしたぁ???
――:今後、挑戦してみたい役はありますか?
悪者 "悪役"
――:もうすぐ正式サービスを開始する『ホップステップジャンパーズ』のユーザーの皆様へ、メッセージをお願いします。
『ホップステップジャンパーズ』はとても爽快感のあるゲームだと思います。私は普段ゲームをする習慣は無いのですが、キャラクターが楽しそうに動きまわってるのはすごくいいですね。フィンはユーザーの皆さんの友達でもあり、兄貴でもあるような、身近な存在に感じてもらえたら嬉しいです。なのでみんな、たっくさんプレイしてくれよなっ!
また、一般からの応募も受け付けて、キャラクター声優のオーディションも行なっている。今後も、こうした夢を追う人たちがチャレンジできる機会を用意していきたいと、今後の開催についても前向きな姿勢を見せている。
本作のメインテーマは、flipsideの八木沼悟志さんが作曲及び編曲をし、ボーカルは声優の喜多村英梨さんであることも公開された。さらに、バトルBGMには、関連動画再生数が4億回を超えているという、HoneyWorksのOji(海賊王)さんが提供した楽曲もあることも明らかになった。
最後に、目玉とも言える新情報"イラチェン"機能についての発表が行われた。これは、キャラクターイラストを自由に差し替えられるという、本作独自のシステムだ。公式が用意したアバターやスキンではなく、自身や他のユーザーが作成したイラストが使えることが最大の魅力となっている。
まずは、用意した画像やイラストをアップロードする。それが、ゲーム内のショップにラインナップされ、そこから他ユーザーがダウンロードすることで、自由にイラストを変更できる。
▲イラストの内容にはほとんど制限がなく、運営で公序良俗や権利関係に抵触しないかだけ審査される。
▲メインメニューなどの立ち絵だけでなく、戦闘中のカットインなど、あらゆる場面にイラチェンが反映される。
自身がアップしたイラストが、他ユーザーに購入されると、その購入数に応じてアイテムやゲーム内通貨による還元も実施する予定とのこと。
真島ヒロさんが審査委員長となるイラストコンテストの開催もすでに決定している。賞金は最大で30万円が用意されている。
ゲーム内容に関する発表はこれで全てだが、最後のまとめの際に今後の運営方針についても語っている。クルーズとしては、今後のコンテンツ制作において、ユーザーの意見を積極的に取り入れたいとしている。
ユーザーが消費するだけの一方的な関係ではなく、ユーザーからの希望や要望を実現しなががら、イラチェンといった機能による、ユーザー間での提供も支援していくことで、ユーザーと一緒にゲームを作り上げていく体制を作ることも、本作の目標であるようだ。
発表会終了後、実際に『ホップステップジャンパーズ』を試遊させてもらえた。チュートリアルクエストと、序盤のクエストをいくつかプレイしみたが、遊び応えは実に十分だった。
キャラクターが跳ねるという、独自のアクションは、最初のうちはなかなか動きを予想しづらく、非常に新鮮な感覚でプレイできた。
動きは非常に軽快で、気持ち良くプレイできる。しかし、スピード感はありながらも、着地から追加のジャンプの入力受付に2秒ほどの猶予があるので、思っていたよりも考えながらプレイでき、とても優しい設計だと感じた。
エリア上には、キャラの動きを変化させるギミックの他にも、"シューティング攻撃"、"超必殺シューティング"と書かれたアイテムがあり、これを踏みつけることで、行動終了時に強力なスキルが発動する。
キャラ同士をぶつけることで発動するスキルもあり、ひとまず序盤のクエストでは、これらのスキル発動を狙いながら戦うだけでも問題なく進められそうだ。
また、こちらにHPがないのもバトルもののゲームとしては非常に斬新。HPの代わりに、敵からダメージを受けるとターン数が徐々に減っていく仕様なので、敵とのレベルに差があったとしても、いきなりゲームオーバーになる心配がないのはありがたい。
今回全てのコンテンツを確認はできなかったが、キャラの強化には、レベルアップの他にも武器の強化といった要素があることがうかがえた。フレンド同士でキャラの強化を支援できる機能もあるようなので、キャラの育成は比較的マイルドな印象だった。
イラチェンショップをのぞいてみると、すでにいくつかのイラストがアップロードされていた。これらは、サービス開始から使用できるそうだ。
実際に購入してみると、キャラの攻撃力がアップすることが判明した。反映されるのは最初のひとつだけ、そのイラストを装着していなくても効果は永続する。
色々と目新しいシステムが搭載されている『ホップステップジャンパーズ』だが、やはり敵を踏みつけて戦うというバトルシステムが何よりも新鮮で面白みを感じる。思い描いた通りの動きができたときの爽快感は、他ではなかなか味わえないかもしれない。
キャラを引っ張って飛ばすというところから、さらに踏み込んだ意欲作『ホップステップジャンパーズ』。年内配信予定で現在事前登録の受付を開始している。
事前登録したユーザーを対象にした、"先行レベルアップガチャ"も用意されている。先行してキャラクターが入手できるだけでなく、同じキャラが排出された際にはレベルがアップ! 最大でレべル70まで上げられるので、興味がある人はこれでスタートダッシュを切るのがおすすめだ。
(取材・文 ライター:宮居春馬)
■『ホップステップジャンパーズ』
©Studio Z, Inc. All Rights Reserved.
会社情報
- 会社名
- StudioZ株式会社
- 設立
- 2016年11月
- 代表者
- 代表取締役 池幡 賢
- 決算期
- 3月