【モバイルファクトリー決算説明会】『駅メモ!』のDAUは「今回も過去最高を更新」(深井取締役) ブロックチェーン関連は開発者向けサービスβ版をリリース


モバイルファクトリー<3912>は、1月25日、東京都内で決算説明会を開催した。説明会に先立ち発表された2018年12月期の連結決算は、売上高29億7800万円(前年同期比22.2%増)、営業利益8億4900万円(同15.4%増)、経常利益8億4800万円(同17.5%増)、最終利益5億8500万円(同14.4%増)となった。

説明会では、同社の宮嶌CEO(写真)がブロックチェーン関連の取り組みなど今後の方向性の説明を行い、深井取締役とモバイルサービス事業部長の佐藤氏が2018年12月期の決算や事業の概要についてを説明した後、質疑応答が行われた。その内容なども踏まえつつ、会見の様子をまとめてみた。
 

■QonQで増収増益 『駅メモ!』のアプリ版4周年キャンペーンが寄与


まずは第4四半期期間(10~12月)の業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比10.0%増の8億4200万円、営業利益は同25.3%増の2億6500万円、経常利益は同25.3%増の2億6500万円、最終利益は同24.6%増の1億8200万円となった。主力タイトルの『ステーションメモリーズ!』(以下『駅メモ!』)が11月にアプリ版の4周年キャンペーンを実施したことなどで伸長し、引き続き業績をけん引した。なお、『駅メモ!』は、「毎回、DAU(日時アクティブユーザー数)が過去最高を更新したと言っているが、今回も過去最高を更新した」(深井取締役)とのこと。
 

では、その『駅メモ!』を含む位置ゲームの第4四半期期間の数字はと言うと、前四半期比13.2%増の6億6700万円となった。ちなみにコロプラ版の周年キャンペーンが寄与した第2四半期期間の数字と比較してもそれを10.2%上回る数字となっている。
 

続いて、販管費の推移を見ると、広告宣伝費が前四半期の1億円から9200万円に減少している。引き続きプロモーション効果の精査を行った広告展開を実施することで、費用対効果の高い広告投資ができているもようだ。
 
 

■千葉都市モノレールとのコラボが好評で延長に


続いてサービスの状況を見てみよう。『駅メモ!』は、引き続き地方創生のO2Oの取り組みも進めており、期中は千葉都市モノレールや会津鉄道などとのコラボを実施した。なお、「千葉都市モノレールとのコラボが好評で延長されることになった」(佐藤氏)とのことで、同コラボは2019年12月まで実施される予定だ。
 


注力分野として取り組むブロックチェーン関連については、開発者向けDApps開発キット「Uniqys Kit」のβ版をリリースしたほか、仮想通貨を所持していなくてもDApps利用を可能にする開発者向けサービス「Uniqys Transaction Proxy」のβ版もリリースした。なお、「Uniqys Kit」の正式版は2019年にリリースする予定だという。
 

2019年12月期の連結業績予想については、グループの事業を取り巻く環境が急速に変化しており、事業の成長速度を予測することが難しく、現時点で信頼性の高い通期の業績予想を算出することが困難とし、第2四半期累計(1~6月)の連結業績予想のみを開示。売上高15億5800万円(前年同期比13.8%増)、営業利益4億500万円(同8.9%増)、経常利益4億500万円(同9.1%増)、最終利益2億8000万円(同9.3%増)の見込みとしている。
 
 
(編集部:柴田正之)

 
株式会社モバイルファクトリー
http://www.mobilefactory.jp/

会社情報

会社名
株式会社モバイルファクトリー
設立
2001年10月
代表者
代表取締役 宮嶌 裕二
決算期
12月
直近業績
売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3912
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